![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/9e/3b210945eda27d6833a5f7b1d54be9ec.png)
先日買った本を読み終えた.山崎雅弘・著『戦前回帰』.
日本会議,神道政治連盟などの,右派勢力の支持をバックグラウンドに,近年の自民党政権が推し進める,かつての帝政および「国家神道」への回帰のありようを,いま一度点検する.武力行使をめぐる一連の法整備と,改憲に向けた彼らの周到なキャンペーンのもとで,これを批判しない国内マスメディアと,見て見ぬふりするかのように「沈黙」する大衆の姿は,暗い時代の再来を予見させる,もしくはそれがすでに到来していることを感じさせる.また,学校教育の場で今や,「教育勅語」の使用が現実化しつつあることにも言及し,子どもたちの人格形成への影響を懸念する.これらの社会現象はもちろん,戦後の占領軍による「不徹底」な民主化に発端があるとしながら,私たち市民に求められるその打開策については,権力を監視するなどの単なる一般論に終始し,具体性を欠くのはいささか肩透かしの感じ.
山崎雅弘: 戦前回帰 「大日本病」の再発
朝日新聞出版,2018,
ISBN978-4-02-261932-7
日本会議,神道政治連盟などの,右派勢力の支持をバックグラウンドに,近年の自民党政権が推し進める,かつての帝政および「国家神道」への回帰のありようを,いま一度点検する.武力行使をめぐる一連の法整備と,改憲に向けた彼らの周到なキャンペーンのもとで,これを批判しない国内マスメディアと,見て見ぬふりするかのように「沈黙」する大衆の姿は,暗い時代の再来を予見させる,もしくはそれがすでに到来していることを感じさせる.また,学校教育の場で今や,「教育勅語」の使用が現実化しつつあることにも言及し,子どもたちの人格形成への影響を懸念する.これらの社会現象はもちろん,戦後の占領軍による「不徹底」な民主化に発端があるとしながら,私たち市民に求められるその打開策については,権力を監視するなどの単なる一般論に終始し,具体性を欠くのはいささか肩透かしの感じ.
山崎雅弘: 戦前回帰 「大日本病」の再発
朝日新聞出版,2018,
ISBN978-4-02-261932-7
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます