ケニチのブログ

ケニチが日々のことを綴っています

P.ヤルヴィ+チューリヒ トーンハレ管=ブルックナー「交響曲第7番」

2023-02-22 | 音楽 - ブルックナー
 先日買ったCDを聴いた.P.ヤルヴィ指揮+チューリヒ・トーンハレ管弦楽団による,ブルックナー・交響曲第7番.

 やや遅めのテンポを採り,譜面を正確かつ細部まで念入りに再現した演奏.パーヴォ率いるチューリヒ・トーンハレ管弦楽団は,充実の技術とアンサンブルで,また,強奏時にもうるさくならない涼やかなサウンドが魅力.ただし,ところどころで,ソロパートなどにいくぶん気のないフレージングが聴かれるのは遜色.録音は鮮明で,各セクションとオーケストラ全体の様子とを,ともに美しい残響のなかによく捉えたもの.


BRUCKNER SYMPHONY No.7
Tonhalle-Orchester Zürich,
Paavo Järvi (conductor),
ALPHA CLASSICS,ALPHA 932
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尾高忠明+大阪フィル=ブルックナー「交響曲第5番」

2022-12-26 | 音楽 - ブルックナー
 先日買ったCDを聴いた.尾高忠明指揮+大阪フィルハーモニー交響楽団による,ブルックナー・交響曲第5番.

 やや遅めのテンポを採り,譜面を正確かつ隅々まで念入りに再現した演奏.尾高率いる大阪フィルは,ライヴゆえの多少のラフさはあるが,安定の技術と,決して深刻にならない明るい音色のアンサンブルで,ブルックナーの力強い作風を率直に引き出している.各ソロパートも,生き生きとしていて気持ちが良い.ただし,装飾音やトリルなどの,ほんらい即興的な発想から生まれるべき,細かなイレギュラーの動きを,ことごとく器械的に奏するのは残念.録音は鮮明で,それぞれのプレイヤーとオーケストラ全体の様子とを,ともによく捉えたもの.ホールへの残響は少なめ.


ブルックナー 交響曲第5番
尾高忠明 (指揮),
大阪フィルハーモニー交響楽団,
フォンテック,FOCD9873
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坂入健司郎+愛知室内オケ=ペルト「カントゥス」他

2022-12-22 | 音楽 - ブルックナー
 夜,しらかわホールにて行なわれた,坂入健司郎指揮+愛知室内オーケストラの定期演奏会を聴いた.どのナンバーも,不慣れなレパートリーに起因する多少の瑕はあるが,おおむね安定かつ,持って回ったところのない率直な演奏.また,アンサンブル全体としてむやみに束になって圧倒するのでなく,終始プレイヤー一人ひとりの振舞いが独立に聴き手の耳に届くようであるのは,この楽団ならでは.


愛知室内オーケストラ 第46回 定期演奏会
【出演者】川本嘉子 (ヴィオラ),坂入健司郎 (指揮),愛知室内オーケストラ
【日時】2022.12.22 18:45-
【場所】三井住友海上 しらかわホール
【曲目】
■ペルト: ベンジャミン・ブリテン追悼のカントゥス
■ブリテン: ラクリメ ― ダウランドの歌曲への投影
■ブルックナー: 交響曲第1番 ハ短調 (リンツ稿)
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小澤征爾+サイトウキネン=ブルックナー「交響曲第7番」

2022-10-18 | 音楽 - ブルックナー
 先日買ったCDを聴いた.小澤征爾指揮+サイトウ・キネン・オーケストラによる,ブルックナー・交響曲第7番.

 終始譜面を正確に再現し,細部への念入りなニュアンスと,生き生きとした横の流れのいずれにも欠かない演奏.小澤率いるサイトウキネンは,ライヴレコーディングに起因する僅かな瑕はあるが,持ち前の高い技術とアンサンブルで,ブルックナーの力強い作風を,あくまで無理のない明るく品やかなサウンドのなかに引き出している.木管パートなどのソロイスティックな魅力は控えめであるものの,その代わりにオーケストラ全体の調和やうねりに,よく耳を傾けているのが特徴.録音は鮮明で,各セクションの振舞いとステージの様子とを,ほどよい残響を交えて捉えた快適なもの.ただし,少し弦楽器に近接の観も.


ブルックナー: 交響曲第7番 (ノヴァーク版) (UHQCD)
サイトウ・キネン・オーケストラ,
小澤征爾 (指揮),
ユニバーサル ミュージック,UCCD-90217
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オラモ+ロイヤル ストックホルムフィル=ブルックナー「交響曲第3番」

2022-10-02 | 音楽 - ブルックナー
 先日買ったCDを聴いた.S.オラモ指揮+ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団による,ブルックナー・交響曲第3番「ワーグナー」.

 遅めのテンポを採り,譜面を正確かつ細部まで丁寧に再現した演奏.オラモ率いるストックホルム・フィルは,ライヴレコーディングに起因する多少のラフさはあるが,充実の技術とアンサンブルで,ブルックナーならではの力強い音楽を,曖昧なところのない率直なサウンドのなかに引き出している.また,内声や対旋律にもたえず傾注しており,惰性に流れることのない曲作りは一定の魅力であるものの,それが祟って進行がいくぶんもたつく場面あり.録音は鮮明で,各セクションに近接してはいるが,残響も十分に捉えており,聴感上のバランスを大きく損なうものではない.


ブルックナー: 交響曲第3番「ワーグナー」 (SACD-Hybrid)
ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団,
サカリ・オラモ (指揮),
エクストン,EXCL-00073
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