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ケニチのブログ

ケニチが日々のことを綴っています

松田華音&セントラル愛知響=ラフマニノフ「パガニーニ狂詩曲」他

2025-05-10 | 音楽 - ラフマニノフ
 昼すぎ,芸文コンサートホールで行なわれた,松田華音・ピアノ,齊藤一郎指揮+セントラル愛知交響楽団の演奏会を聴いた.ソロ曲とコンチェルトとで盛りだくさんのプログラムにあって,松田はリズムの自由な伸縮を伴う,優しいタッチのピアノ.ベートーヴェン二題こそ,ところどころで平凡なミスが出るなど,多少の散漫さもあったが,後半のラフマニノフでは一転,高い集中とテクニックで弾き進める,面目躍如ともいうべき演奏だった.齊藤率いるセントラル愛知響も,これらのナンバーが持つ,力強さやロマンティシズムに,よく耳を傾けた充実のバッキング.


Wコンチェルト 2025 松田華音 Vol.3
【出演者】松田華音 (ピアノ),齊藤一郎 (指揮),セントラル愛知交響楽団
【日時】2025.5.10 14:30-
【場所】愛知県芸術劇場 コンサートホール
【曲目】
■ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調 Op.27-2「月光」
■   〃   : ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.37
■ラフマニノフ: パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43
■チャイコフスキー=プレトニョフ編: バレエ音楽『くるみ割り人形』より 間奏曲 (ソロアンコール)

フォレス ベセス+名フィル=ラフマニノフ「交響曲第2番」他

2025-01-17 | 音楽 - ラフマニノフ
 夜,芸文コンサートホールで行なわれた,名古屋フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会をSと聴いた.めあてのラフマニノフは,ロシアン・シンフォニーらしい迫力だけでなく,弱奏部の美しさがとりわけ耳を引き,生き生きとしたアゴーギクも十分な,変化と対比の演奏.フォレス・ベセス率いる名フィルは,技術的にも安定したアンサンブルで,また,内声や対旋律にたえず傾注し,この曲のロマンティックな雰囲気に,任せっぱなしにしないところが良かった.


名古屋フィルハーモニー交響楽団 第530回定期演奏会
【出演者】カミーユ・トマ (チェロ),ロベルト・フォレス・ベセス (指揮),名古屋フィルハーモニー交響楽団
【日時】2025.1.17 18:45-
【場所】愛知県芸術劇場 コンサートホール
【曲目】
■小出稚子: へび
■サン=サーンス: チェロ協奏曲第1番イ短調 作品33
■カザルス編: 鳥の歌 (ソロアンコール)
■ラフマニノフ: 交響曲第2番ホ短調 作品27

メジューエワ=ラフマニノフ「ピアノソナタ第2番」他

2024-12-20 | 音楽 - ラフマニノフ
 先日買ったCDを聴いた.I.メジューエワのピアノによる,ラフマニノフ・ピアノソナタ第2番ほか.

 どのナンバーも,譜面を正確かつ細部まで念入りに再現した演奏.メジューエワは,安定の技術と力強いタッチで,ラフマニノフの音楽の華やかな持ち味を,よく引き出している.また,「現場発生的」な,生き生きとしたカンタービレやアゴーギクも聴かれ,自身がプレイヤーでもあった作曲者の,ステージでの振舞いに迫ろうとするようだ.録音は鮮明で,楽器をやや離れたところから,十分な残響とともに捉えたもの.


ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番 作品36
イリーナ・メジューエワ (ピアノ),
日本ピアノサービス,BJN-1021

柴田花音 チェロ・リサイタル

2024-12-08 | 音楽 - ラフマニノフ
 昼すぎ,宗次ホールで行なわれた,柴田花音・チェロ,諸田由里子・ピアノによるリサイタルを聴いた.盛りだくさんのプログラムを通じて,二人とも多少ラフな瞬間はあるものの,強弱やリズムにたえず変化を持たせた,じっくりとした充実の演奏.もちろん,チェロという楽器ほんらいの,また,これらの作曲家たちの持ち味である,力強さと伸びやかなカンタービレも十分である.

 ようやく冬らしい気候になってきたこの時に,東欧の音楽は良いねえ.


柴田 花音 チェロ・リサイタル
【出演者】柴田花音 (チェロ),諸田由里子 (ピアノ)
【日時】2024.12.8 14:00-
【場所】宗次ホール
【曲目】
■ショパン=フランコム編: 24の前奏曲 op.28より〈前奏曲 第4番 ホ短調〉
■フランコム: ロシアの旋律による変奏曲 第2番 op.32
■ショパン: チェロ・ソナタ ト短調 op.65
■ブランドゥコフ: 6つの小品より 第5曲〈マズルカ〉
■ラフマニノフ: チェロ・ソナタ ト短調 op.19
■  〃  : ここは素晴らしい場所 (アンコール)

新倉瞳リサイタル「浪漫回想」

2024-11-24 | 音楽 - ラフマニノフ
 昼すぎ,宗次ホールで行なわれた,新倉瞳・チェロ,入江一雄・ピアノによるリサイタル『浪漫回想』を聴いた.人気のレパートリーを盛りだくさんにしたプログラムは,安定かつ十分に息の合ったアンサンブルで楽しませる.また,難曲も多いなか,二人とも,むやみに音楽に浸ってみせたり,大げさに体を動かしたりしない,ごくさっぱりとした弾きようが良い.


新倉瞳 チェロ・リサイタル ~浪漫回想~
【出演者】新倉瞳 (チェロ),入江一雄 (ピアノ)
【日時】2024.11.24 14:00-
【場所】宗次ホール
【曲目】
■サン=サーンス: 白鳥
■ベートーヴェン: チェロ・ソナタ第5番 ニ長調 op.102-2
■レーガー/クレンゲル編: ロマンス
■ラフマニノフ: チェロ・ソナタ ト短調 op.19
■シューマン: トロイメライ (アンコール)
■クレズマー伝承曲: ニグン (  〃  )