ケニチのブログ

ケニチが日々のことを綴っています

松尾葉子+セントラル愛知響=ホルスト「惑星」他

2024-06-29 | 音楽 - ホルスト
 昼すぎ,芸文コンサートホールで行なわれた,松尾葉子指揮+セントラル愛知交響楽団の演奏会を聴いた.めあてのホルストは,やや遅めのテンポを採りながらも,決して深刻ぶらない率直な進行の演奏で,松尾率いるセントラル愛知響は好調.もちろん,大編成のオーケストラならではの迫力も十分.ラストの女声合唱は,珍しいことにステージ上(より正確に言えばステージ後方客席)で歌われたが,やはり音量が大きく違和感あり.


超!有名曲シリーズ vol.6 イギリス
【出演者】松尾葉子 (指揮),セントラル愛知交響楽団
【日時】2024.6.29 14:30-
【場所】愛知県芸術劇場 コンサートホール
【曲目】
■エルガー: 行進曲「威風堂々」op.39 第1番 ニ長調
■ 〃 : 愛の挨拶 op.12
■ヴォーン=ウィリアムズ: 「グリーンスリーヴス」による幻想曲
■ホルスト: 組曲「惑星」op.32
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ラトル+フィルハーモニア管=ホルスト「惑星」

2024-02-16 | 音楽 - ホルスト
 先日買ったCDを聴いた.S.ラトル指揮+フィルハーモニア管弦楽団による,ホルスト・組曲「惑星」.

 やや遅めのテンポを採り,譜面を正確かつ細部まで念入りに再現した演奏.ラトル率いるフィルハーモニア管は,力強いブラスセクションが支える,充実の技術とアンサンブルであるが,終始,拍の一つ一つを踏みしめるように進行するので,音楽の横の流れが失われがちなのは残念.たとえば,金星はまるで死後の世界のような停滞感である.録音は鮮明で,各プレイヤーとオーケストラ全体の振舞いを,ともに美しい残響のなかによく捉えたもの.ただし,アナログならではの僅かな定常ノイズあり.


ホルスト:「惑星」
フィルハーモニア管弦楽団,
サイモン・ラトル (指揮),
アンブロジアン合唱団,
東芝EMI,HCD-1347
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ハーディング+バイエルン放送響=ホルスト「惑星」

2023-04-24 | 音楽 - ホルスト
 先日買ったCDを聴いた.D.ハーディング指揮+バイエルン放送交響楽団による,ホルスト「惑星」.

 終始遅めのテンポを採り,譜面を正確かつ細部まで念入りに再現した演奏.ハーディング率いるバイエルン放送響は,ブラスセクション始め,技術的にも安定した力強いアンサンブルで,ホルストならではの多彩な作風とオーケストレーションをたっぷりと聴かせる.ライヴレコーディングに起因する瑕もほとんどない.また,フレーズの細部へのニュアンスや,その変わり目でのデリケートなルバートなども聴かれ,占星術そのものの漠然としたミステリアスさよりも,天体に自らの生活を投影させてきた人々の存在が,却って意識されるようである.とりわけ,意外なまでに粘っこい「火星」は面白い.ただし,まったく同じ調子で全楽章を進んでいくので,「水星」や「天王星」などのコミカルさは失われがち.録音は鮮明で,各プレイヤーと大編成のオーケストラ全体の様子とを,ともによく捉えたもの.この曲の魅力の一つである,重低音が充実しているのも嬉しい.


GUSTAV HOLST The Planets
Chor und Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks,
Daniel Harding (conductor),
BRmedia Service,900208
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マゼール+フランス国立管=ホルスト「惑星」他

2021-04-13 | 音楽 - ホルスト
 先日買ったCDを聴いた.L.マゼール指揮+フランス国立管弦楽団による,ホルスト「惑星」ほか.

 やや遅めのテンポを採り,譜面を正確かつ細部まで念入りに追った演奏.マゼール率いるフランス国立管は,高い技術とアンサンブルに安定しているが,もっぱら不注意によると思われる,小さなミスが頻発したまま,放置されているのは残念.全体として強弱の起伏にも欠け,ホルストならではの色彩豊かなオーケストレーションの魅力を削ぐとともに,やっつけ仕事の一発録りとの印象を拭えない.録音は鮮明であるが,終始まとわりつくような人工残響がうっとうしい.


ホルスト: 組曲「惑星」他 (極HiFiCD)
ロリン・マゼール (指揮),
フランス国立管弦楽団&女声合唱団,
Sony Music Labels,SICC 40025
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ガードナー+イギリス国立青少年管=ホルスト「惑星」他

2021-02-27 | 音楽 - ホルスト
 先日買ったCDを聴いた.E.ガードナー指揮+イギリス国立青少年管弦楽団による,ホルスト「惑星」ほか.

 両ナンバーとも,譜面を正確に追いながらも,見通しのよいすっきりとした曲作りで進める,颯爽の演奏.ガードナー率いるイギリス・ナショナル・ユース管は,一流とは言いがたいまでも,高水準の技術とアンサンブルに安定している.ただし,音楽の入り組んだ箇所にさしかかると,縦のラインを揃えることに気を取られるあまり,表情に欠け機械的に響く嫌いあり.せっかくのセッション・レコーディングなのだから,もっとのびのびとすればいいんじゃないか.また,これは好みの問題であるが,「火星」再現部でのテンポチェンジは,絶対に要らないと思う.録音は鮮明で,各プレイヤーとオーケストラ全体の雰囲気,ホールへの反響とをよく捉えたもの.とりわけ,パーカッション群の音色を美しく再現しているのは,これらの演目において,大きな魅力である.


STRAUSS / HOLST: ORCHESTRAL WORKS (SACD-Hybrid)
CBSO Youth Chorus,
National Youth Orchestra of Great Britain,
Edward Gardner (conductor),
Chandos Records,CHSA 5179
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