ケニチのブログ

ケニチが日々のことを綴っています

川瀬賢太郎+名フィル=マーラー「交響曲第5番」他

2023-04-07 | 音楽 - マーラー
 夜,芸文コンサートホールにて行なわれた,川瀬賢太郎指揮+名古屋フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会を聴いた.めあてのマーラーは,やや遅めのテンポを採り,この作曲家ならではの力強い作風を率直に聴かせる演奏で,かつ入念なニュアンスにも事欠かない.川瀬率いる名フィルは,偶発的な僅かな乱れはあるものの,安定した明るい音色のアンサンブルで,大作へのスタミナや集中度も十分だった.


第511回定期演奏会
【出演者】川瀬賢太郎 (指揮),名古屋フィルハーモニー交響楽団
【日時】2023.4.7 18:45-
【場所】愛知県芸術劇場 コンサートホール
【曲目】
■ハイドン: 交響曲第86番ニ長調 Hob.I-86
■マーラー: 交響曲第5番嬰ハ短調
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沼尻竜典+京響=マーラー「交響曲第6番」

2023-03-19 | 音楽 - マーラー
 昼すぎ,びわ湖ホールにて行なわれた,沼尻竜典指揮+京都市交響楽団の演奏会をHと聴いた.単一プログラムの「悲劇的」は,遅めのテンポを採りながら,この曲の力強く華やかな面だけでなく,細部のニュアンスやメロディの美しさにもよく聴き入った演奏.沼尻率いる京響は,パーカッションなどに僅かな乱れは出たものの,十分な技術と明るい音色のアンサンブルで,マーラーの長大な音楽のドラマをたどっていく.ただし,スケルツォ中間部は淡々としており,少しだれるようにも思った.


マーラー・シリーズ 沼尻竜典×京都市交響楽団
【日時】2023.3.19 14:00-
【場所】びわ湖ホール
【曲目】マーラー: 交響曲第6番イ短調「悲劇的」
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小泉和裕+名フィル=マーラー「復活」

2022-11-04 | 音楽 - マーラー
 夜,芸文コンサートホールにて行なわれた,小泉和裕指揮+名古屋フィルハーモニー交響楽団による,定期演奏会を聴いた.単一プログラムの「復活」は,やや速めのテンポで,整然としたアンサンブルのうちに進行し,また,マーラーならではの大編成の迫力にも事欠かない演奏.小泉率いる名フィルは,初日ともあって少々の不慣れな瞬間は出るものの,大曲への十分なノウハウと緊張度に一貫しており快適.合唱を含む歌唱陣も安定していた.

 なお,第1楽章のあとの長休止は,なし.


名古屋フィルハーモニー交響楽団 第506回定期演奏会
【出演者】安井陽子 (ソプラノ),福原寿美枝 (メゾ・ソプラノ),小泉和裕 (指揮),グリーン・エコー,名古屋コール・ハーモニア,名古屋フィルハーモニー交響楽団
【日時】2022.11.4 18:45-
【場所】愛知県芸術劇場 コンサートホール
【曲目】
■マーラー: 交響曲第2番 ハ短調「復活」
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スラットキン+広響=マーラー「交響曲第6番」他

2022-04-23 | 音楽 - マーラー
 昼すぎ,広島文化学園ホールにて行なわれた,L.スラットキン指揮+広島交響楽団の定期演奏会を聴いた.目当ての「第6番」は,管楽器群に平凡なミスは散発するものの,概ね安定した技術とアンサンブル.ただでさえ大編成のオーケストラは,指揮者によってさらに増強されているが,むやみにうるさくならず,却って力みのない気楽な響きで聴かせる,意外なマーラー像である.ただし,この曲の面白さの一つとも言うべき各セクション間でのかけ合いに,どこかぎこちなさが残り,プレイヤーらは譜面を追うのに手いっぱいというか,音楽の横の流れへの見通しに,とかく欠けるように思われたのは残念.

 岩野氏によるプログラム解説は,曲中で二度打ち下ろされるハンマーについて,ベルティーニの発言を引き,その後の現代社会における悲劇的な事件になぞらえて語ったもので,聴き手はこれを読みながら,開演前から気分が引き締まるようである.


広島交響楽団 第420回プレミアム定期演奏会
【出演者】レナード・スラットキン (指揮),広島交響楽団
【日時】2022.4.23 15:00-
【場所】広島文化学園HBGホール
【曲目】
■細川俊夫: オーケストラのための「さくら」
■マーラー: 交響曲第6番イ短調「悲劇的」
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サラステ+ケルンWDR響=マーラー「交響曲第9番」

2022-02-06 | 音楽 - マーラー
 先日買ったCDを聴いた.J.サラステ指揮+ケルンWDR交響楽団による,マーラー・交響曲第9番.

 やや遅めのテンポを採り,譜面を正確かつ隅々まで念入りに再現した演奏.サラステ率いるケルンWDR響は,整然の技術とアンサンブルに一貫し,ライヴならではの生き生きとした横の流れもある.また,各セクション間の対位的なかけ合いにたえず注意を払い,マーラーの音楽が持つうねりやコントラストをよく引き出しているのも美点.録音は鮮明で,個々のプレイヤーと,オーケストラ全体の振舞いとの両者を,過不足なく捉えたもの.


GUSTAV MAHLER: Symphony No. 9 D major
WDR Sinfonieorchester Köln,
Jukka-Pekka Saraste (conductor),
Profil Medien,PH10035
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