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榊原崇仁「福島が沈黙した日」

2022-05-18 | 政治・社会
 先日買った本を読み終えた.榊原崇仁・著『福島が沈黙した日』.

 2011年福島第一原発事故の直後,政府が行なった甲状腺被ばく調査の,不自然なまでの規模の小ささを,関係者らへの入念な取材によって告発するレポート.子どもたちの被ばくに対して,その後の発がんとの関連を検証するには,これらの調査があまりに不十分であり,また,そもそも「安全」の結論ありきという,単なる組織的パフォーマンスでしかなかったことが,明らかになっていく.ただし,取材のプロセスを詳細に追った記述は,要点がどこにあるのか分かりにくく,同じ内容の繰返しも多いなど,とかく読みづらい一冊だった.


榊原崇仁: 福島が沈黙した日 原発事故と甲状腺被ばく
集英社,2021,
ISBN978-4-08-721151-1

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