徳不孤必有隣marimerucha  

藤井聡太八冠の棋譜鑑賞
クローン病との闘いの日々を綴っています
熊本地震で被災し長らく避難生活をしていました。

勝手にハンデ

2016年08月21日 | ニュースの感想
オリンピックも佳境に入り
思うのは自分の周りにライバルがいるとお互いに切磋琢磨して上達するということです。
趣味の将棋でも云われることですが、自分より少し強い人と対局すると上達する。
それで思ったのは、将棋界最強の羽生善治三冠はプロ棋士デビュー後に一段と強くなった印象があります。
プロ棋士デビュー時がその棋士のピークという感じの方もいらっしゃいますが
三冠はデビューしてから、大駒一枚位強くなった感じがします。
最強ですので、自分より強い人がいないのに対局で強くなるのは難しいようですが
将棋には色々な戦法があり、自分の得意なものと苦手なものではかなりの差が出ます。
それなのに羽生善治三冠は昔から相手の得意戦法に立ち向かったり、
たまには誘導したりしている将棋が多々あります。
まるで自分自身で勝手にハンデをつけて対局している印象です。
勝手な推測になりますが、そうでもしないと勝負中心になりゲームとしては楽しくなかったのかな
タイトル戦でも良い将棋を指している時に、相手が悪手を指して自分が有利になると嫌な顔をされるのも、せっかくの将棋を台無しにされるのが勝ちを得ることより悔しいのだと思います。
もし勝ちにこだわり丸山九段のように戦法を絞って相手を得意戦法に誘導していれば一時的には勝率は高くなっていたでしょうけど
ここまでの大棋士にはならなかったのではないかなと考えてしまいます。

コメントを投稿