幕張でポタリング日記

自転車趣味や好きなアニメやら思いついたことをチラホラかきちらしています

ひびけ!ユーフォニアム〜1/3キット制作記③〜

2023-10-07 07:55:00 | 日記
組み立て中の1/3ユーフォニアム(yk garage製3Dプリンターキット)は塗料の乗りが悪いレジン製なので、塗装の下地としてGSIクレオス Mr.メタルプライマー改スプレーを吹いたのですが、全然乾く気配がなく翌日もまだペタペタしています。

おかしいと思って調べてみると……

このペタペタ状態こそ塗料の食いつきを良くする物で、数時間乾燥させたらすぐに塗装に入った方が良いらしい。

それにペタペタ状態の時間が長くなればホコリやゴミがくっ付いてしまいます。

週末を待ってられなくなりました。

決断するしかありません。

それはこのキットを作り始める前からずっと悩んでいた事。

管楽器といえばの金メッキをどうするかです。

「あれ、メッキじゃなくてラッカーだけどねー」

「ニジマスをトラウトサーモンって呼ぶようなものでしょ」

一番良いのは当然金メッキ処理をする事。

調べてみると個人からの依頼でやってくれる工房もあり、ガンプラの百式やF.S.Sのナイト オブ ゴールドのキットに施してもらっている人もいますね。

価格もそれほどでは無く郵送でのやり取りとなるので現実的な選択ではあるのですが、こんなに壊れやすそうな物を梱包して送る事を考えると、それに加工する業者さんだって嫌だろう。

プラモに施してもらっている人も組み立て前のランナー状態を送っていて、完成品をやってもらってはいない。

ゴールとなる日まであまり余裕が無い今回はパスだな。


次に考えるのは自分でメッキ風塗料で塗ること。

アサヒペイントなど数社からメッキ風塗料のスプレーが出ていて、これをちょっと調べてみる。

うーーーん

確かに光輝いているんだけど、メッキほど鏡面仕上げにはなってないなぁ。

それに塗膜が弱く触るとラメのように粉が指に付いてくるというレビューもある。

それがドールの衣装やましてや顔に付いて落ちなければ……と考えると恐ろしい。

クリアのトップコートをかければ大丈夫ではあるけれど、どうもそうすると光沢が失われていくらしいのです。

これも避けようかな。


となると結局オーソドックスにプラカラーで塗装か。

ゴールドって光が当たれば派手なんだけど、色としては実は結構地味で写真に撮ると暗くなっちゃうんだよね。

リアルよりもアニメイメージでばーっと明るくしたい。

という事で金色を吹くのもやめて、



まず、シルバーにしました。

これだとおーまえちゃんでは無くあすか先輩ですね。




シルバーを下地としてその上にクリアーイエローを重ねる作戦です。

むかーしのモデルグラフィックス誌でのオージェ(エルガイムに出てくるHM)の制作記事で知ったやり方です。

今ではキャンディ塗装と言うらしいですね。

と、その前に



何ヶ所かシルバーの箇所もあるのでマスキングテープでぐるぐる。

これが地味に面倒くさい。

そもそも面倒くさがり屋がプラモどころかガレージキットなんかに手を出すなって話ですけど。

オージェの塗装ではクリアイエロー7:3クリアーオレンジあたりの配合で吹いていた気がするけれど、響け!ユーフォニアムアニメでは結構黄色く描写されています。



なのでオレンジは混ぜずにクリアーイエローのスプレーだけでいきます。

エアーブラシを出して掃除してまた片付けるのが面倒くさいわけでは決してありません。

だから面倒くさがり屋はガレキなんかに……


クリアー塗料は垂れやすく溜まりやすいので薄く吹いて乾燥させてまた薄く吹いて乾燥させてまた薄く吹く……

完全に組み立ててしまうとスプレーでの塗料が回りにくく薄い所が出てしまうのでマウスパイプやピストンを構成する部分は外して塗装したのですが、支柱を真鍮線に置き換えた結果嵌めるときにガリっと削ってしまい、その周囲をペーパーがけしてまたシルバーからやり直しです。


何度も何度も吹き重ねられる塗料でダンボール箱で作った簡易ブースがまるで権力を誇示したい武将の茶室みたいに金色に染まっていきます。

GSIクレオスのトップコートプレミアム(光沢)で保護膜を作り……

うーん、艶は出るんだけど発色が弱くなった気がするなー

上にもう一層クリアーイエローを軽く吹きかけます。


この4本を空っけつにしてやっと塗装終了。

2643円か…………はぁーーー

最後に人が操作するインターフェイス部を…………


ピストンに付けるボタン部分塗って無かった!

YAMAHA銀座のイベントデーで撮ってきたおーまえちゃんモデルの写真を見てみると……

これがよくわかる向きからは1枚も撮ってねー
Orz

まぁきっとサックスも同じやろ、と娘に実物を見せてもらう。



これは塗装しなくて良さそうだ。



少し半透明で無色レジンの質感と似ていてむしろ塗装しない方が良いみたい。

安心しました。

これでやっと完成させることができました。





「叶いもしない夢を見るのは馬鹿げたことだって思ってた」
「だけど……願いは口に出さないと叶わない」
「絶対に全国に行く!」

おおーっ!

いいじゃんいいじゃん。

やっぱり響け!ユーフォニアムキャラなんだから楽器があってこそだな。

最近のガルパン商品は戦車要素無いのが多いし……(マダイッテル)

ピストンに指を当てて演奏時の持ち方で安定させるのに結構時間がかかる。


ペタペタのまま放置したせいかそこかしこにゴミがついていて、それを除去した所や塗料が垂れた跡が見えてなんだかボコボコだなぁ。

でも現役吹奏楽員の娘が「黄前ちゃんのユーフォって自前じゃ無く学校の備品だからベコベコでベルも凹みまくってるしエッジもガタガタになってると思うよ」と言ってくれたのでこれでヨシ。

管楽器の鏡面仕上げには程遠いけどまぁできる範囲でゴールド金賞でしょう。

ダメ金だけど……




転校生の百式萌々さんは完璧な演奏で何度も演ってもブレない再現性の高さで北宇治吹奏楽部員を驚かせる。

しかし滝先生の耳にはそれが機械的な演奏で高校生のフラッシュさが全く無いと評してしまう。

悩む萌々だったが久美子たちとの交流を重ねていくうちにその音色も変化していき……

ってな感じ?




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ガルパン最終章第4話を見て思ったこと

2023-10-07 04:12:58 | 日記

 

「ガールズ&パンツァー最終章第4話」を初日初回で見てきました。

映画の初日が金曜日っていうのはそういえばいつから始まったんだろう。

10年ちかく前まではずっと封切りは土曜日でしたよね。

まぁぼくは現状のシフトでは金曜日の午前中は体があいてるので、空いている金曜の方がグッズ等の購入でもそんなに並ばず買えるので良いのですが。

でも今回も欲しい商品は無かったな。

以前より購入欲が減っているというのもありますが、やっぱりどうにも最近の”ガルパンなのに戦車要素が無い商品”が大半を占めていることに納得がいかないのです。

そりゃアイドルのような恰好をしたダージリンさまのアクスタなんて本当は欲しかったよ。

でも、ガルパンなのになぜその後ろにチャーチルMk.VIIが無いのだ?

とっても可愛いキャラ揃いではあるけれ戦車が無いと星の数ほどある萌コンテンツの中では埋もれてしまうってもんでしょう。

なにも難しいことではなく、

(うちにあるのは現在のIV号D型H型仕様ではなく初期の頃のD型ですが)

こんな(ガルパンとしては)あたりまえのビジュアルで良いんですよ。

「戦車と女の子」

これこそがガールズ&パンツァーなわけですからもっと最初に立ち返って商品ラインナップを見直して欲しいものです。

 

作品としてそりゃもちろん面白かったですよ。

エンターテインメントとしては申し分ない。

以前からのストーリーを追いつつ世代交代もちゃんと描かれていて、それは少しばかりの寂しさもありながら明るく楽しい未来を垣間見えるとても良い物でした。

 

次の第5話が最終話であると最初から明言されています。

ガルパンがあと1話で終わるなんて寂しい……

とは思いますが、それと同時にもう終わって良いかも、と思うようになりました。

面白く無くなった訳でも飽きた訳でもありませんよ。

ただシリーズを重ねていくコンテンツではどれもそうなってしまうようにガルパンだって例外ではありませんでした。

ジュラシック・パーク/ワールドシリーズは恐竜が遺伝子操作によりどんどん巨大化狂暴化していきもうゴジラのような怪獣物と変わらなくなってしまいました。

ガンダムもRX78からMSZ006 Zガンダム、MSZ10 ZZガンダムと巨大化していき一旦はRX93 νガンダムで揺り戻しがあったもののRX0 ユニコーンガンダムでは最早スーパーロボットと言える化け物になってしまいあげくRX105 ΞガンダムやRX104FF ペーネロペーのに至ってはチンドン屋みたいな滑稽なMSを出してしまった。

ガルパンも長いシリーズ化でやはり前作を上回らければといった流れからは避けることができずにあまりにトリッキーで派手な動きが多すぎて戦車物とはいえない演出が増えてしまいました。

もちろんTVシリーズ初期から到底戦車とは思えない機動をしていましたが、それはアニメとして面白くする演出であると理解できたしそれがめちゃくちゃ楽しくここまで人気コンテンツになったわけです。

(戦車同士がぶつかり合う接近戦を描くとどうしても映画「フューリー」のM4vsティーガーIのようにひたすたぐるぐる回るしかなくなってしまいますし)

ただ、今回はこれが過剰で戦車の重厚感は無くコマネズミのようにちょこまかちょこまか動き回る騒がしい画の連続でした。

思えば最初のガルパン映画であった38(t)改ヘッツァー仕様がジャンプしてカール自走臼砲を撃破したトリッキーさが自分にとっての許容範囲だったのかもな。

(あくまで個人的趣味からの感想です。 作品の出来としてはとにかく楽しく素晴らしい物となっています)

 

最終章で大洗女子あんこうチームを中心とするストーリーを終えた後も続編希望の声が多く他校を主人公とした外伝が作られるとしたら、もうこれ以上インフレ化した派手なアクションは捨てて初期の頃のレベルに戻してもっと戦術的な面を淡々と描く作品を見たいな。

それが売れるかどうかは知らないけれど。

 



 

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