幕張でポタリング日記

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ラブライブ!とラブライブ!サンシャイン!!

2019-04-15 21:37:42 | 日記
 
1月4日から始まった映画「ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow」もイオンシネマ幕張新都心でのULTIRA9.1chが終了し、公開初日からやっていた映画館は新宿ピカデリーと沼津サンシャインの2館だけとなりました。
 
シネコン形式が多い今どきは自由度も高くこれから上映開始となる映画館もいくつかはあるようですがほぼ興行収入も11億円ほどということになりそうです。
 
ジブリやドラえもんクレしんプリキュアコナンポケモン、あるいはディズニーやミニオンズ等以外のアニメ映画としては大成功といえる数字なのではないでしょうか。
 
劇場版「ラブライブ!The School Idol Movie」が28億超えだったのでそれに比して大失敗とかそれどころかこれがAqoursの実力とまで言っている層もいるようですが、それは絶対に違う!!原因は違うところにある!と声を大にして言いたい。
 
おそらく企業側も大体このくらいと見積もっていたのではないでしょうか。
 
なぜラブライブ!よりラブライブ!サンシャイン!!の数字が低かったか?
 
それはもちろんAqoursの頑張りが足りなかったなんてことはありえません。
 
映画はむしろサンシャイン!!のほうがエンターテインメントに徹していて面白かった。
 
ではなぜか?
 
それはタイミングだった。
 
これに尽きると考えています。
 
もっと言えばアプリゲームのスクフェス(ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル)がこの映画の興行収入を左右した。
 
ぼくがμ’s派だから……ということではなく実体験としてそう感じていたことがあるのです。
 
 
 
ウチの娘は現在高校生で、自分のスマホにはかなりの数のアプリゲームがインストールされているようです。
 
とにかく話題になるものCMで流れたものは一度やってみて面白くければ即消去、そしてまた次のゲームをインストールするということを繰り返しています。
 
4年前、ラブライブ!が大きく盛り上がったころは娘のスマホにもこのスクフェスが入っていました。
 
娘の通っている中学校に授業参観に行けば委員会や部活動の張り紙にμ'sメンバーのイラストが描かれていたりしていましたし、学校行事のバス旅行の際には車内でかけるBGMにμ’sの「START:DASH!!」や「Snow halation」がリクエストされているということでCDを貸したりもしました。
 
それは進学した女子高の校舎内掲示物でも同様で、数学のテストでは「高坂」「南」「東條」「矢澤」「西木野」という名の5人の女生徒が持つデータから導かれる事柄を解答とする問題が出題されたことすらありました。
 
音楽教室で先生をやっている妻の生徒さんの中には弾きたい曲としてμ’sの楽曲をもってくる子もいたそうです。
 
そうした”オタクではない”……特に小中高生女子がラブライブ!に興味を持ったキッカケがそのスクフェスだったんです。
 
スマホを持っていない小学生の子はお母さんのスマホにインストールしてもらいそれを借りてプレイしていようです。
 
だから映画館でも”オタクっぽく見えない”女の子がいましたし、小学生は親同伴で観に来ている姿もぼくが9回通った時にはよく見かけていました。
 
でも今回のサンシャイン!!ではその層がすっぽりいなくなっていたように感じました。
 
それはなぜか。
 
ぼくはその原因がスクフェスの陳腐化だろうと考えています。
 
スクフェスが配信開始となった当時は”音ゲー”の基本ともいえるスタイルでしたがその様々な”音ゲー”が現れそのたびに魅力的な演出やスタイルが登場していった結果このスクフェスは古臭く演出の変化も乏しいゲームとなってしまいました。
 
百花繚乱大量消費のアプリゲーム界においてこれだけ続いているのは大成功中の大成功といえ、いまではプレイできる楽曲もμ’s・Aqours合わせて200曲近くという圧倒的ボリュウムを誇り未だにプレイし続けているファンも多いのですが少なくとも”非オタク”な小中高女子に対する訴求力はすでに失ってしまっているのでしょう。
 
だからそういった層のご新規さんがいない。
 
μ’sがNHKで特に中高女子をターゲットにした番組「Rの法則」に出演し、そのNHKーEテレでのラブライブ!再放送、「MUSIC JAPAN」「ミュージックステーション」出演、そして「紅白歌合戦」出場と”非オタ”番組への道を切り開いていった原因となったであろう女の子たち。
 
とりあえずなんだか話題になっているからとかたっぱしからインストールしアンインストールを繰り替えす中出会った「START:DASH!!(思春期の女の子にはこの楽曲が大人気だった)」を歌うラブライブ!/μ’s。
 
でも今のスクフェスには新たなお客にインストールさせる力は今はもう無く、どんなにAqoursの楽曲が魅力的であってもそれに出会うきっかけとはならない、その事が「ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow」の興行成績にもろに反映された。
 
そう感じています。
 
企業側も当然そんなことはハナからわかっていて、その上で収入につなげることができると映画化に踏み切った。
 
だから10億超えという数字は成功なんだろう、そう思います。
 
 
スクフェスに代わる新コンテンツ「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバルALL STARS(スクスタ)」が始まってももうあの熱狂が戻ることはおそらく無いでしょう。
 
新技術を投入してまた魅力溢れるゲームになったとしても、さまざまなタイミングがうまく重なった結果であったあのムーブメントがまた戻ってくるというのは相当に難しい。
 
なによりその立役者は「中の人」の頑張りにはまったく関心が無くシビアな目をもった"非オタク"の女の子たちだったのですから。
 
 
 
 
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