幕張でポタリング日記

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「ひとみ」失敗で処分……ってイミワカンナイ

2016-06-15 16:59:22 | 日記
「舛添氏辞任」よりもぼくにとって大きなニュースとして入ってきた「X線天文衛星ひとみの失敗に際してISAS理事長を厳重処分とし、そのほか2名が給料の10%自主返納」って……

実に日本的というかなんというか。

確かに多額の予算を投入して打ち上げられた人工衛星が失敗したということは大きな損失といえるのでしょう。

でも、その失敗したことから学び得られたデータは間違いなく今後に活きる貴重な経験であるのだけれどもな。

このプロジェクトにかけられたお金があれば待機児童は減らせるかもしれないし、介護分野への変革を促せるかもしれない。

ぼくも娘を持つ父親であるし、もうさほど時間の猶予も無いであろう親を抱える身としてはとても深刻な問題だ。

「今、それをやらなくてもいいんじゃない?」まったくもって正しい(と思わせる)意見だ。

でも、そう言っている限りはずっとそのままだし、あっという間にこの分野では後進国(ってか後退国だ)として世界に取り残され、言い値で買わされてしまうようになるんだよ。


この関係者が頭を下げ、そして給料をカットって実を言うと我々国民全員の理化学分野への知識や理解の無さに対して諦め、そしてバカにされているってことなんだと思うな。

失敗してしまう(っていうか失敗では無くこれも成果だと糸川先生は言っていた)のがダメなら何機もテスト機を打ち上げてから本機を上げることができるように予算をつけるべきだろうって。

もともと宇宙開発・探査・利用分野ってこういった一点物で一発勝負な世界なんだよ。

あのアメリカだって実はどれだけの失敗を今でも繰り返しているかを知ってはいないだろうなぁ……


マスコミはすぐに「この衛星は我々の生活にどのような恩恵を与えてくれるのでしょうか」と聞くけれど、そんなん大抵はすぐに役に立つわけがないじゃん。

放送通信衛星や気象衛星、GPS衛星や地球観測衛星あるいは軍事衛星ならともかく科学衛星から得られたデータなんてほとんどがすぐには役にたたないよ。

「はやぶさ」が持ち帰った貴重なサンプルだって、それがあったからって自分たちの生活が直接豊かになるわけじゃない。

せいぜい丸の内oazo飲食店売れ上げや地方科学館の入場者数が1日だけ伸びを見せただけだろう。

でも、これらの宇宙機がもたらしてくれたデータはこの先……世界を飢餓から救うプロジェクトや気象異常に対する対策を立てる時、もしかすると難病に苦しむ子どもたちを助ける研究をするときに「そういえばあの時のデータ、あれを当てはめればいけるんじゃないか?」ってことがあり得るかもしれない。

過去得られたいくつものデータを突き合わせた時に見えてくるものがあるかもしれない。

そういった長期的な可能性をも視野にいれるのが理化学分野ってもんでしょう。

知的好奇心ゆえの探求って別に個人の楽しみってことだけではないんだよ。

これって宇宙好きゆえに擁護してしまうだけで、やっぱり世間一般では処分は妥当ってことなのかなぁ……


とってもとっても憤っています。

うがーっっ!!



うちのブログが767回目らしいです。



記念にB767型機の写真です。

ナニソレイミワカンナイ




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