Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

イタリア料理教室【基本編・1月】

2014-01-12 23:49:53 | イタリア料理
昨日の昼間は夫に娘を預けて、イタリア料理教室に行ってきました

日舞や三味線のお稽古は待ち時間も長くお教室も自宅からは遠いので、なかなか
娘が小さいうちは復帰が難しいですが、家からすぐに行けるイタリア料理教室や
夫との共通の趣味である茶道は、なるべくブランクなく続けるつもりです

仕事に育児に家事にと何かと忙しい毎日ですが、こうして少しでも自分の時間を
持つことは心の余裕に繋がるので、時間を見つけては通っていきたいです


今日は基本コースのレッスンです。私も含め生徒はママさんばかりで、お一人は
近くの保育園に5歳のお子さんを預けていらっしゃったそうで、その行動力に勇気
付けられました(その保育園は平日も通っていて慣れている場所だそうです)

そんなお話をしながらいつも通りメニューの説明や手順をお伺いして調理開始


今日はどのお料理も簡単に出来てしまうので、まず前菜から準備を始めました。
「Insalata di polpo con le patate」。トスカーナ州でよく食べられるお料理です。

タコを使ったお料理ですが、日本のスーパーなどではほとんどの場合茹でだこが
売られているのに対し、イタリアでは基本的に生だこしか売っていません

そのため、このお料理を作るには事前に1時間くらいかけてタコを柔らかく茹でて
おく必要があるのだそうです。その茹でるときに活躍するのが、なんとワインの
コルク栓。これを一緒に入れて茹でるとタコが柔らかく仕上がるのだとか

なんともイタリアらしい知恵ですね



ジャガイモを一口大に切って、沸騰したお湯に入れて、5分ほど塩茹でをします。
タコも一口大くらいにぶつ切りにしておきます(今回は茹でだこを使います)。
セロリは皮をむいて2mmくらいの厚さに斜め切りしておきます。



カットしたジャガイモ・タコ・セロリをボウルに移し、みじん切りのニンニク・
イタリアンパセリ・塩コショウを加えてよく混ぜたら、レモンを絞ってオリーブ
オイルで味を調えたら出来上がりです

ジャガイモが熱いうちに混ぜ合わせると味が浸透しやすいので、手早く作業する
のがコツだそうですよ。


次はメインを作っていきます。メインは「Costolette di maiale alla pizzaiola」。
「ピッツァ職人風」という名前の付いた豚肉料理です。

イタリアンのメニューにはこのように職業の名前がついたものがいくつもあり、
例えばプッタネスカは娼婦風、ペスカトーレは漁師風、カチャトーラは猟師風。
そして今日のパスタでもあるカルボナーラは炭焼職人風などなど…

実際にその職業の人たちがよく食べていたことが起源のようですが、このように
職業がメニュー名になるのは和食ではあまりないので、知ると楽しいですね


豚肉は焼いたときに丸まってしまうのを防ぐため、このように筋切りをしておき
ます。今回はロース肉を使っていますが肩ロース肉でもかまいませんよ。赤身と
脂身のバランスで、好みのほうを選べばよいそうです



両面に塩コショウ・小麦粉をつけて、フライパンにニンニクとオリーブオイルを
入れて加熱し、オイルに香りが移ったら豚肉を焼いていきます。


中火から弱火でじっくり片面を焼き、きつね色になったら裏返して、少し焼いて
からトマト缶と塩を入れます。このとき豚肉にトマトがかからないようにすると
仕上がりが綺麗です


豚肉の上にスライスしたモツァレラチーズを乗せオレガノをふりかけ、チーズが
溶けるまで火を入れていきます。フタをするとチーズが早く溶けるので、フタを
した場合は1~2分ほどで火を止めます。このまま少しおけば完成です


最後はパスタを作っていきます。パスタは「Spaghetti alla carbonara」です。
先ほど書いたように日本語に訳すと「炭焼職人風スパゲッティー」となります。

炭焼職人が炭焼小屋で作ったのが始まりだなどと諸説ありますが、最後にかける
黒コショウが炭のように見えるから、というのが一番しっくりきますね


ボウルに卵・黒コショウ・パルミジャーノチーズ・パスタの茹で汁を少々入れて
良く混ぜます。材料がシンプルなパスタなので、粉チーズ(パルメザンチーズ)
ではなく、是非パルミジャーノチーズを使って下さい。美味しさが違います


フライパンにオリーブオイルをしき、パンチェッタを入れて炒めます。ここでも
ベーコンではなく、是非パンチェッタを使って下さいね。ベーコンはすでに火が
入っているためあまり味が出ないのですが、パンチェッタは非加熱なので、良い
ダシが出るのです

パンチェッタを売っているお店は少ないのですが、ご家庭でも簡単に手作り出来
ますよ。我が家でもたくさん作って冷凍保存し、常備しています。

豚バラブロック肉をお好きなだけ用意して頂き、お肉の5%の重量の塩を全体的に
すり込みます。お好みでコショウやドライハーブをまぶし、キッチンペーパーで
包んでジップロックに入れ、冷蔵庫で4~5日保存するだけ。2~3日に1回くらいは
キッチンペーパーを取りかえてくださいね

こうして出来上がったパンチェッタは冷蔵庫で1週間ほど保存可能で、余ったら
カットして冷凍保存しておくと便利ですよ




パンチェッタに焦げ目がつくように焼きカリカリになったら、パスタの茹で汁を
お玉一杯分入れます。茹で汁が茶色になるくらいパンチェッタに焦げ目がついて
いればOKです。茹であがったパスタを入れて混ぜ合わせます。


火を止めたらパスタが熱いうちに混ぜ合わせながら卵液を少しずつ入れていき、
塩コショウで味を調えます。万が一水っぽく仕上がってしまったら、弱火で良く
混ぜながらとろみをつけていきます。


このくらいの水分量&とろみ加減になったら完成です。カルボナーラは熱加減が
難しいので最初は失敗するかもしれませんが、数回作ればマスターできるとか。
自宅でも何度か挑戦してみる予定です

これで3品出来上がりましたので、おまちかねの試食タイムへ


前菜はタコとジャガイモのレモン風味サラダ。ニンニクとレモンの香りが食欲を
刺激してくれて、前菜にはもってこいの一品です。我が家では夫がイカやタコが
苦手なので、エビやホタテで代用して作ってみようと思っています。タコが主役
なので、全く違うお料理になってしまいますが…(笑)


パスタはスパゲッティ・カルボナーラ。作ってみるととってもシンプルな材料で
とっても美味しく出来るので、これならもうレストランで注文する必要はないと
思うくらい、簡単に作ることができました


メインは豚肉のピッツァ職人風。豚肉の上に乗せたチーズが溶けてまさにピザの
ようですね。こちらも美味しくてパクパク食べてしまい、危うく夫の試食分まで
食べ切ってしまうところでした


食後にはいつもは紅茶を頂くのですが、寝不足で眠気が強かったこともあって、
今日はコーヒーを頂きました。昔からコーヒーは苦手であまり飲まなかったの
ですが、今日飲んでみたら意外に美味しく飲むことができました。出産してから
味覚が少し変わったのでしょうか

今日のレッスンは1時間ちょっとで作り終わって、試食を含めても1時間半ほどしか
かからなかったので、この程度なら夫に娘を預けて出かけるのもあまり心苦しく
なりませんね

今月はもう1回レッスンをお願いしているので、次回が楽しみです


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