Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

イタリア料理教室【シチリア料理編・4月】

2014-04-30 23:10:00 | イタリア料理
今日も夫に娘の寝かしつけをお願いしてイタリア料理のお教室に行かせてもらい
ました。今月は4回のうち3回が平日の夜でしたが、毎回夫が協力してくれるので
本当に助かっています


今日はシチリア料理のコースを受講します。シチリアの料理は本島で食べられる
お料理とは少し違ったものが多いので、毎回どんなお料理が習えるのか楽しみに
しながら通っています

いつも通りメニューの内容や調理手順の説明をお伺いしてから、調理スタート


まずは前菜から準備します。今日の前菜は「Macco di fave」。春らしく、空豆を
使ったお料理です。このお料理はシチリアならではといった感じのもの

Maccoとはマッシュしたという意味のシチリア方言で、その言葉通り昔ながらの
作り方は水分が少なめで、つぶした空豆に少し水分を足した程度のものだとか。
現在はポタージュ状で出てくることが多いそうです。

シチリアではいつでも乾燥の空豆が手に入るので、これは春だけではなく一年中
食べられるお料理ですが、2~3月が生の空豆のピークなので、特に3月の父の日
(サン・ジュゼッペの日)には生の空豆を使ってこのお料理を作ります。

空豆は少し匂いの強い食べ物なので、フェンネルを入れることで香りを和らげる
のがこのお料理の特徴です。出来れば生のフェンネルの葉の部分を使いますが、
無ければフェンネルシードで代用できますよ



まずは空豆をサヤから取り出し薄皮をむきます。フライパンにオリーブオイルを
たっぷりと入れてニンニクを熱し、しっかりオイルに香りを移します。




ニンニクを取り出してスライスした玉ねぎを炒めて、しんなりしてきたら空豆を
入れて炒めます。あまり長く炒め過ぎると空豆の色が悪くなるので要注意です。
水とフェンネルシードを加えて、空豆が柔らかくなるまで煮込んでいきます。


煮込んでいる間にメインの準備を。今日のメインは「Polpetti alla siciliana」。
イタリアのみならず、世界各国にある肉団子系の料理ですが、シチリアの肉団子
(ポルペッティ)の特徴としてはアーモンドとシナモンが入ることでしょうか。
イタリア料理でシナモンを使うのは珍しく、これはアフリカの影響といえます。

基本的には家庭料理でレストランで出されることは少ないですが、トラットリア
などの家庭的なお店では見かけることもあるそうです。今回はトマト系のソース
ですが、ときには中華の肉団子のように甘酸っぱいソースで仕上げることも


アーモンド・ニンニク・玉ねぎ・イタリアンパセリをみじん切りにしてボウルに
入れたら合挽き肉・粉チーズ・パン粉・卵・シナモンパウダー・塩コショウを
加え、少し粘りが出て手でまとめられるくらいまで混ぜ合わせます。


混ぜ終わった生地をいくつかに分けて、直径4cmくらいのボール状に丸めます。
今回はメイン料理として食べますが、パスタソースとして使われることもあり、
その場合には小さめの肉団子にして使います。



小鍋にオリーブオイルを引き、みじん切りにした玉ねぎとニンニクを炒めます。
そこにトマト缶・水・塩コショウを加えて10分ほど煮込みます。これがメインの
料理用のソースになります



フライパンに多めにオリーブオイルをひき、ポルペッティを入れて、コロコロと
転がしながら揚げ焼きにしていきます。表面が美味しそうな色に焼きあがったら
ソースの小鍋に移し、10分ほど煮込めば完成です



さきほど煮込んでおいた空豆は火からおろして、ハンドブレンダーでまわして、
ポタージュ状に仕上げます。これで前菜は完成です


最後はパスタの用意。今日は「Spaghetti con cavolfiore alla siciliana」です。
日本でメジャーなカリフラワーといえば白いものですが、シチリアでは紫や黄緑
などのカリフラワーも売られています。大きさもバレーボールくらいに大きく、
安価な食材のため、色々なお料理に使われるそうです

今日のパスタはカリフラワーを潰してソースにするので、下準備としてしっかり
柔らかくなるまで塩茹でしておきます。


次にパン粉を乾煎りします。シチリア料理の特徴としては、本島よりも香辛料を
多く使うこともありますが、パン粉・レーズン・松の実を使うことがとても多い
ので、このお料理はその代表格ともいえますね



フライパンにオリーブオイルをひき、みじん切りにしたニンニク・玉ねぎを炒め
ます。そこにアンチョビ・カリフラワーを入れて炒めます。レーズン・松の実・
水を加えたら、カリフラワーを潰しながら10分ほど煮込みます。


アルデンテ1分前くらいまで茹でたパスタを入れ、パスタとソースを絡めながら、
フェンネルシードを加えて塩コショウで味を調えてオリーブオイルで乳化させ、
パスタの完成となります。パン粉は食べるときに上からたっぷりとかけます。

3品出来上がったところで、お待ちかねの試食タイムに


前菜は空豆のスープ。スープと書いていますが、本来のお料理はマッシュです。
旬の時期ならではの力強い空豆の味にフェンネルの香りが効いていて、しっかり
濃厚なスープになっていました


パスタはカリフラワー入りトマトソーススパゲッティ(シチリア風)。パン粉を
たっぷりかけているので、食べるときに気をつけないとむせるのでご注意(笑)
レーズンと松の実が少し淡白なソースを引き立てていて、あっさりと食べられる
美味しい一皿でした。カリフラワーがパスタソースになるなんてビックリです


メインはアーモンド入りシチリア風肉団子。粉チーズとシナモンの香りがして、
食べてみるとアーモンドのカリカリした食感がたまらなく美味しい一品でした

肉団子にアーモンドという組み合わせはいままで想像ができなかったのですが、
一度食べてしまうとアーモンドがないと物足りないくらい。シンプルなトマトの
ソースもポルペッティ(肉団子)に良く合っていてとっても美味しかったです

早速帰宅して夫に試食してもらったのですが、今日のお料理は3品とも気に入って
もらえたようで「シチリア料理は少し変わってるけど美味しいものが多いね」と
言って喜んで食べていました

来月のシチリア料理もどんなメニューが習えるのか今から楽しみです


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