ピレネーの山の犬 Zion♪シオン

シオンとともに歩く道、ともに見る風景、暮らしと庭の花たち。

怪力のただの牡

2014-01-09 | お散歩
雪が降りそうな気温でも、陽だまりの中を早足で歩くと
全身から汗が出て来るのを感じる。
この大きな犬との散歩は、リードの操作だけでも
一人で歩くより多くのカロリーを消費するようだ。
周りに特に彼の冒険心を掻きたてるようなことがなければ、
この犬は、人のペースに合わせておとなしく歩く。
そんな時は、子どもでもお年寄りでも、リードを引くことが出来るだろう。



しかし、ひとたび興味の対象がその視界に入った時、嗅覚を刺激した時、
脳の働きは、理性から本能へと一瞬にして切り替わるのだ。
対象まで早く辿り着き、確認したいという本能は、
猛烈な力で人を引きずることになる。
本能に切り替わってしまえば、
コマンドは無意味な雑音か、拍車をかける声援にすぎない。
牡の超大型犬の本気の力に勝ることは、
力強い男性でも容易ではなくなる。



引きずられながら、ずるずると本能を優位にさせないためには、
こちらの瞬発力が重要なポイントになると思う。
本能に切り替わる一瞬を逃さず、リードに渾身の力を込める。
リードを引く者の物理的な力と威厳のような力・・・
両方の瞬発的な作用は、
理性を呼び戻すことに大きく働くのではないだろうか。



温厚で優しく、忍耐強さと思慮深さが長所のZionでも、
本能が優位になる時、怪力のただの牡である。

力では歯が立たない時、私の戦略は、
尊敬される魅力と瞬発力を駆使して、パワーを補う。

きっぱり、書いてみたが・・・
尊敬される魅力って、何だろう。

私は、本当にZionに尊敬されているのだろうか?


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




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