ピレネーの山の犬 Zion♪シオン

シオンとともに歩く道、ともに見る風景、暮らしと庭の花たち。

誤解を招く表現

2015-05-07 | 生態・行動
結局、安静にすることなど一度も出来なかった。
もう、いいよね・・・
散歩の途中、傷だらけになっていたカラーを外した。
お世話になったね、ありがとう。
この姿もここで見納めにしよう。



最近、この犬種の情報に違和感を感じることがある。
あるTV番組では、ぬいぐるみのように可愛らしさを紹介され、
別の番組では、女性でも散歩させやすい犬と紹介されていた。
あるペット業者は、運動はあまり要らず飼いやすい犬だと言った。
どれも、あまりにも無責任ではないか。



女性でも・・・というのは、間違っている。
小さな頃にきちんと脚側歩行を躾け、
不測の状況下でも対応出来る能力を身につけた人が
散歩させるべきであり、男女は関係ないと思う。

穏やかな面だけを強調するのは認識不足、
誤解を招くような表現に気づかないことが腹立たしい。



ピレネー・・・
家族に深い愛情を示し、献身的で注意深く、
陽気で協調性にも優れ、穏やかな性格であるが、
自由をこよなく愛する犬である。

最も特徴的なことは、自分で状況を判断し、考えて行動すること。
納得のいかないコマンドには従わないし、無頓着で強情。
時には支配的になったり、執拗に吠えたり、脱走したり、
手に負えない面を併せ持つ犬でもある。

また、本来の性質は飼育環境により変化し、
安易なブリードによっても変化し、姿や性格を形成する。

長所を引き出すか、短所を増長させてしまうか。
この犬と向き合うことは決して簡単ではないと思う。



ピレネーがコマンドを受け入れ、本当の意味で人に寄り添うのは、
日々の生活の中で多くの時間をともに歩き、ともに過ごし、
理解し合う信頼関係があってこそである。

その終わりのない醍醐味を追いかけながら、
ピレネーをもっと知りたいと思う。

Zionは、呆れるところだらけだけど・・・

これからも色んなところを歩こう。
楽しいことを見つけに行こう。

放浪を夢見る瞳に今日は何が映ったことだろう。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!