ピレネーの山の犬 Zion♪シオン

シオンとともに歩く道、ともに見る風景、暮らしと庭の花たち。

森林浴と犬

2013-10-31 | 高原・山
朝の空気を思いきり、吸い込んで、
27日、4回目の天拝山(てんぱいざん・258メートル)は、
森林浴の恵みにあふれる散策でした。

息が上がりながらも、キラキラ輝く木漏れ日の美しさ・・・
リードが光の加減で見えない時、
Zionは、まるで旅人のよう。



天神さまの径から登り、9合目の分かれ道から天拝湖までの往復は、
這う方が効率的な急こう配もあり、アップダウンに富んでいます。

木の根の階段、葉っぱの匂い、土の感触、小動物の気配・・・
その心地よさと冒険心が、Zionを先へ先へと
駆り立てるようでした。



心地よさと言えば、森林浴も影響しているのでしょうか。

植物が自らを守るために造り出し、
発散する揮発性物質、フィトンチッド。
害虫忌避や殺菌、消臭などの効果は、よく知られていますが、
特に樹木においては、森林生態系の自浄作用を持ち、
人がこれを体内に入れれば(森林浴)、健康効果があると言われています。

注目したいのは、大脳皮質を活性化させるという効果。

これにより、体の調整力が高まり、精神や自律神経が安定、
呼吸器や肝機能が向上するということですが、
犬にとっては、どうなのでしょうか。



残念ながら、その事に関する研究論文を見つけることが出来ませんでした。

イヌも、本能的な欲求・情動を司る大脳辺縁系(旧古皮質)と
思考や理解、適応などを司る大脳皮質(新皮質)を持っています。
大脳辺縁系は、ヒトもイヌもあまり変わりませんが、
大脳皮質は、ヒトだけが大きく発達しています。

もしも、犬の大脳皮質も活性化させることが出来るなら、
普通に公園を散歩する時よりも、森の中では、
犬の脳波は、さらに多くのα波を示すでしょう。

少なくとも、Zionの心は、すっかり、リラックス。
また9合目の分かれ道まで戻って来て、山頂に登り、九州自然歩道を下山、
歩行距離10キロ、3時間半の散策を満喫しました。



一度も休まない疲れ知らずのZionも、さすがにお腹は空いたよう。
この後、持って来たお弁当の鶏ももの唐揚げ風とチーズを
美味しそうに食べました。


( 鶏ももの唐揚げ風・・・パリッと焼いた鶏ももにおからパウダーをまぶし、軽くソテー )

針葉樹やクスなどのフィトンチッドが降り注ぐ光の中・・・

私たちには、Zionの楽しそうな姿が、
何より元気になれる森の散歩でした。



  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!