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maria-pon

お着物Enjoy生活からバレエ・オペラ・宝塚etcの観劇日記に...

歌舞伎座で青の万筋

2007-04-09 02:51:07 | きもの
歌舞伎座で一列目、ですから、やっぱり着物でしょう!と、
友人と示し合わせて着物での観劇です。



友人はグレーに渋ピンク、草色、芥子色のストライプの春らしい配色の紬に手鞠柄の芥子の織の8寸名古屋帯。帯締めピンクの帯揚げ若草。和光のベージュのコロンとしたカーフのバッグに、お祖母様のものというお洒落な畳表のお草履。

わたくしはブルーの万筋に淡いピンク地に桃色のポピー(?)の花柄の塩瀬の名古屋帯。
半襟は、桜帯の会のときと同じ、渋淡ピンクと極淡いカーキの花柄チュールレース。帯揚げは軽い渋青で帯締めは冠の新橋色。バッグはソフトな革のシルバー。



観劇後は立田野で、季節限定の桜あんみつをいただきました


四月大歌舞伎

2007-04-09 02:30:03 | 伝統芸能
日曜日は歌舞伎座で、昼の部、を観て参りました。


歌舞伎会GOLD会員の友人のおかげで一列目センターという夢のようなお席で・・・。

演目は獅堂、勘太郎、七之助の若手が舞い踊る華やかな「當年祝春駒」
真山青果作の、源頼朝の死の秘密から若き将軍頼家の苦悩をみっちり描く「頼朝の死」
仁左衛門の白拍子桜子実は狂言師左近、勘三郎の白拍子花子という華やかな配役の「男女道成寺」
劇中に中村錦之助襲名口上が織り込まれ、吉右衛門、富十郎、時蔵、歌昇が脇を固める「菊畑」

中村信二郎改め、中村錦之助襲名披露公演、ということでしたが、この日のわたくしのお目当ては
なんといっても「男女道成寺」

仁左衛門さまのどことなくぎこちない白拍子という珍しいお姿を拝見した後、実は男だった、と、獅堂、勘太郎、七之助をはじめとする所化たちに見破られるときの愛嬌溢れる姿、着替えて狂言師として、男舞に戻ってからの羽根突き、蹴鞠を模した、表情豊かな舞で目が離せません!

対する勘三郎は、最初から博多人形のような愛らしさ。鈴をはったような眼とはこのことだなぁと見惚れる、ガラスのような透明感のある潤んだ瞳に紅を差して、なんとも可愛らしい。
振り出し笠を使っての華やかな踊りは赤い笠が華やかで、笠裁きもリズミカル。
手ぬぐいを使って恋する女心を表現しつつ仁左衛門との絡みを見せる場面は、2人の並びが今ひとつかな(やっぱり仁左さまには玉三郎のようなほっそり長身の美女が似合うので・・・)と思わせてしまいましたけど、鞨鼓を打ち鳴らすパッショネイトな踊りでは、こんなに鞨鼓を本当に打ち鳴らしながら踊りの熱を増していく踊り手はいただろうかと息を呑むほど、力強く盛り上げていく祝祭感はこの人ならでは。

玉三郎の白拍子が、この世のものとは思われぬ幻想的な様で最後、蛇の化身として鐘の上からあたりを睥睨する様が魔性を帯びるのに対し、勘三郎の花子は、ものに憑かれた人形のように愛くるしい町娘がそのまま踊りのクライマックスで蛇の化身となってカタルシスを迎える、という印象。

次々と引き抜きで変わる桜文様の金刺繍も艶やかな様々な色の衣装が絢爛豪華な春の幻想を盛り立て、そろいの桜の裃を身につけ舞台に居並ぶ唄方、三味線もいつにも増して迫力のある演奏。笛のお2人のうち、中心よりにいらした方が美形で目を惹く。田中傳十郎さんと福原寛さん。福原さんは1990年芸大卒とのことなので、この方は田中傳十郎さんではなかろうかと推測。
今後の楽しみが増えました(こらこら)

所化で少し踊っただけですが、勘太郎の成長振りが著しい。シャープな七之助、ちょっとおっとりもったりした勘太郎というイメージを持っていたのですが、この2人が所化のこしらえのせいもあってか、実にお互いがお互いに似てきているみたい。
踊りの上手さでは七之助、という印象があったのが、勘太郎は更に上手いだけでなく、すっと自然な身のこなしの美しさと全身が舞台人として絞れてきた感じが好もしく、逆に獅堂にもっと芸を磨いて欲しいと思ったり・・・。3人とも身長があって舞台栄えするので、今後が楽しみですね。



平日HotelLife☆マンダリン・オリエンタル東京②

2007-04-08 01:40:32 | 
この日の2人をレストランの方に撮っていただきました

Oお姉さまはAtsuroTayamaのハイウエストワンピースにセレクトショップもののベルベットのボレロでレディな雰囲気。
サテンのミュールがお洒落です。写真ではよく見えませんが、実はネックレスはVanCleefのアルハンブラの白蝶貝の限定のメガサイズ。指輪はもう10年以上ご愛用ですが、同じくVaCleefの四葉のクローバーのようなボリュームのあるダイヤパヴェのお花のセンターにセットされたルビーが可愛いもの。ジャガー・ルクルトの珍しい金無垢の細身でありながらボリュームのあるエレガントなWatchとの相性も抜群です。
わたくしは、このホテルっぽいかな?と選んだmarcel marongiuのボルドーのワンピ。シルバーのシルクのバッグにはグレーのビーズのフリンジ。それに合わせてChocolataのネックレスと、PelliniのMilano本店で買ったガーネットのボリュームリングです

お部屋に帰ってからオードリー・ヘップバーンの「パリの恋人」のDVDを50インチの大画面で
ファッション写真の大家リチャード・アヴェドン監修のパリ・モード写真ロケのシーンが大好きなのですが、フレッド・アステアのエレガントなダンスといい、キャリア編集者役のケイ・トンプソンの粋な感じも好ましいこの作品は、Girl'sTalkのお供にピッタリなのです

翌日は休日にしていたので、ゆっくり・・・。
お昼頃までのんびりして、まだ、昨夜のDinnerが重たく残っている感じがしたのでお昼の代わりに千疋屋本店のアフタヌーンティーセットを。
これは1段目が絶品のフルーツ盛り合わせ、2段目が人気のグレープフルーツとオレンジのゼリー、3段目は大好きなフルーツサンドイッチ。レモンティーといただいて、すっかり復活です



全く通勤エリア内での平日の出来事ですが、ちょっとした旅気分でリフレッシュ
Oお姉さまに感謝ですわ。




平日HotelLife☆マンダリンオリエンタル東京

2007-04-08 01:15:50 | 
木曜日の夜、着道楽(!)友達であるOお姉さまのお誘いで、日本橋のマンダリン・オリエンタル東京にてフレンチディナーとお泊りを楽しんで参りました。


33階のお部屋からの眺めは、新宿都心から六本木ヒルズ、東京タワーまで、きれいに見渡せていい感じ。ちなみにLOBBY階は38階で、フロントの背後が吹き抜けの窓で夜景がバック。その左右の壁にしつらえられた棚状のスペースに炎が揺らぐように見え、チェックインのときからドラマチックな風情・・・。
お部屋も窓際に寝椅子があり、モダンシックなインテリアと高い天井、広々とした空間で優雅な雰囲気。


ベッドの足元の漆のボックスを開けるとスリーピングウェアとなぜか扇子が・・・。
全体に和、というより、アジアン・ゴージャスなテイストがエキゾチックな気分を盛り上げてくれます。

Dinnerは、中華に定評のある香港のマンダリンを思うと中華のメインダイニング「センス」も候補に上がったのですが、Oお姉さまがmariaちゃんと一緒だとフレンチって感じだから・・・と「シグネチャー」を予約してくださいました。
一端、ロビー階に戻り、そこから中央の階段で1フロア下るとそこがレストランフロア。
ジャズの生演奏を見ながら窓辺の席に案内されると、お部屋からと同じViewが更に広がりを持って見え、絶景。


お食事は、小さなポーションでアミューズ、前菜、フォアグラ、お魚、ステーキと進みますが、例えば、フォアグラは、長方形のお皿に左右対称に右にオーソドックスなソテー、左にエキゾチックな香辛料とドライフルーツを利かせた創作フレンチ、といった異なる味わいを楽しめる趣向など、アイデアの感じられるものでした・・・。

3時間位、ゆっくりとディナーを楽しむの図

ちなみにこのネックレスはChocolataのChloeのグレーです


桜帯の会②

2007-04-03 06:23:54 | きもの
日曜日の青山界隈は人出も多かったのですが、初夏のような陽気で、散策しながら桜や庭木のお花と出会えてお出かけ日和。

「くるり」「AGARU」では単衣の着物中心に見てまわったのですが、(暖かかったので、すっかり単衣気分に)素敵だと思うと微妙に着丈が足りなかったり身幅が広かったりxxx
リサイクルもので出会いがあると、とても素敵なものがリーズナブルに手に入ったりするのですが、なかなかピッタリサイズのものというのは難しいですね。



左はmiwaさんの蝶々帯。桜帯がテーマだったので、お花のまわりをひらひらと舞う蝶々というSTORYを考えてくださいました
右はどなさんの美しい刺繍の帯。枝垂桜とツバメで、刺繍も丁寧な仕事で柄の配置も良く、アンティークならではの素敵な帯を堪能させていただきました。
お2人の並びもコントラストの利いた配色で素敵ですね。



こちらはわたくしと宮本さんの桜帯チーム
わたくしの帯は昭和のものですが、しっかりとした袋帯でラベンダーの地に銀糸で横段が入っており、白い大きな桜はやや濃いピンクの縁取りと金糸の花芯、小さな桜は淡いピンクの織り。
全体に淡いトーンでイメージを作りやすい帯です。
宮本さんの帯はご先祖様の残された引き抜き帯、ということでかなり柔らかいお仕立て。桜ともなでしことも色々な見立てができそうな小紋がピッタリで春に相応しいはんなりとした着姿にはうっとり。



帯のUPです

「壱の蔵」をちょっと覗いて、ルセーヌ館でお茶
このメンバーですと、一枚の着物を羽織るとそれぞれがお試しを試みたりするので、なかなか先にすすみません(笑)
お着物は洋服と同じで、(もしかしたらそれ以上に)着る人で全くイメージが違って見えますので、他の方がお召しになるのを拝見するのもとても勉強になります。。。



着付けの先生でいらっしゃるいそじんさんに帰り道にご相談させていただいたのですが、最近、着られる、という段階を超えた「カッコいい着付け」を習得したいという欲が出て参りました。
きものは実はボディコン、ということを色々な方の着姿を拝見していて実感。
やはりほっそりと柳腰の方が下半身をキュッとタイトに着付けた姿は見目麗しく、補正をしすぎて全身が筒型になった姿にはあまり魅力を感じない・・・というようなことなのですが、その柳腰、というのは持って生まれたものなので、着付け以前の問題。後は練習あるのみ(その中で自分なりのソリューションを見出していく)という遠大な課題と結論づけられました。
洋服体型のわたくしに、やはりハードルが高いな~と。どこかでYOKOMORI先生の着やせマジック!の和装版はないのかしら~