marcoの手帖

永遠の命への脱出と前進〔与えられた人生の宿題〕

(その16)世界に散らされた黒子達、日本に来た黒子達①

2022-10-30 18:31:36 | #日記#手紙#小説#文学#歴史#思想・哲学#宗教

 天に返られた神学者と生前話をしていて僕がそれは違うのではないだろうかと思っていたことは、基督教を学ぶ方は、すべて一辺倒である欧米であるその学問的歴史観であったように思う。歴史神学・・・それは、神が歴史を動かしているとすれば、すくなくとも人々の暮らしは後退せずに進化してきたのであるから、とても面白いものではあったけれど。欧米におけるキリスト教国においてはその黒子の筋書きは、調べると面白いようにその深層が繋がっていた。今もそれは生きている。

彼ら黒子達にとっては、歴史はつくられるものであるからであった。天地創造の神と呼ばれる方からの地上における歴史操作の背後のまさに黒子だったのである。

人の心の動き、肉体から来る影響、人同士の社会において、文化において、その伝統において、少なくとも光が当てられたところにある人々は暗きに戻ろうとは決してしなかったのであるから。過去に戻ることはなく前進のみである、というのは分からぬでもない話であった。だが、自分の国に神の言葉を広めようとすれば、自国の歴史を知らなくて良いのかというのが、僕の疑問であったのだ。

しかし、欧米のその基督教が社会の基盤としての長い歴史にあってその現れた文化や人々の深層感情、哲学や神智学、心理学、社会学、経済学・・・ありとあらゆる学問が発生してきたことに敬服しなくてはならない。言葉の宗教と言われる基督教は、人々に祈りを自分の言葉で表明することを要求する。人は言葉で思考する生き物であるのだから。思考の基点であるそこには天地創造し人をも作ったという動かぬ基点がそこにはあったのである。

残念ながらこの国は、元来、当初から言葉以上の語り得ぬものを求めてきたのだったのではないか。2022年しきりに古代の声が騒々しくYouTubeなどを賑わしている。北海道・北東北縄文遺跡群のユネスコ世界文化遺産登録や律令以前の古代の歴史がしきりに流れているが、その中で分かることは、古代にこの国のアイデンティティーを掴むためにも操作したのが、西からひたすら太陽が昇る東を求めて歴史の旅を続けてき、この国に帰化した黒子達であった。

彼らはこの国についてく国というありようを自身の考えによって歴史の上からそれまでの過去の歴史を消したのであった。この国の基本のストリーを創作するために・・・。

欧米でも今でも見聞きするくらいに、どうも抹香臭いものもあれば一方において、これまたかなり世俗化来ていて、その歴史上に普遍化してしまったように思われる文化の上で、表層文化、それは人の五感が満たされ、少しの暮らしの金銭に苦労しなければ、人と言う生き物がどこまでも流されていくうわゴミのように思われてくる、その伝搬は世界に広がりつつあり、状況はさらに悪くなるのではないかと気がつく人は気がついている。だからこそ、流されぬ核を掴む為にもこの国の古代の歴史を知ることが求められるのだ。

僕らは光を好み、それが五感を刺激するものであれば、その提供物の媒介となっている金銭に結局振り回されているということになるのではあるまいか。とすれば、実体よりも媒介となるその手段を得るためのプロデゥースによる演出に人々は振り回され、それは結局、人の欲求を満たすことに還元できることに過ぎなかったという実体にハタと気がつく。そういう間隙に動き回る黒子達、彼らはその方向に流れを作っている物らでもあるのであった。・・・知らぬ間に国の中枢部にも入り込んでいて国民を洗脳していたのである。・・・続く



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