marcoの手帖

永遠の命への脱出と前進〔与えられた人生の宿題〕

世界のベストセラーを読む(743回) (その1)暗くて重い、ぼんやり頭で”思考の整理学”

2020-09-22 08:24:32 | 日記

◆外山滋比古先生の30数年前の「思考の整理学」という本が売れているそうだ。僕も昔、読んだ記憶があるけれどぼんやり。本棚の奥のどこかに眠っている。頭の思考を整理する前に、僕にとってはそもそも ”俺とは何なんだ”という自分が分からん時代だったように思う。あの学生時代、僕らの先輩達は、といっても理科系の学部には、殆どいなかったけど学生運動の全学連、革マル、民青(これは学連とは違うけど)、プレハブのクラブハウスに旗やアジの立て看板など、マイクでアジし、このような地方から成田闘争に参加した奴などいたのだから、学内に黙って入って来た覆面パトカーを大勢が取り囲んで座り込み騒動になったり、倫理の授業がボイコットされてりした記憶がある。◆学祭の時は、「赤ずきんちゃん気をつけて」の庄司薫(後にピアニストの故中村紘子のご主人となった)や「されど我らが日々」の柴田翔という作家(こ方は若い大学の先生だった)などが来て講演したましたが、今の若い人は殆どらないだろうなぁ。まぁ、僕にとっては実に暗い時代だった。何を言いたいのかといえば、東大生に読まれているとはいえ、もともと”俺とは何なんだ”が疑問だったその自分の基本というのがつかめないでいたわけだから、そういう外的知識を整理するノウハウ本もピンと来なかった訳である。だから、僕にとっては自分の”核”を見いだすのに悪戦苦闘したわけであったのだ。◆僕のぼんやり頭の思考整理学の長い旅が始まった訳だった。僕にとっての青春なんぞは、暗く湿って重くて恥ずかしい。思い出ごときに「世界のベストセラー~」の表題をつけているのは自分探しの途上でで彼の死に出会ったからである。時折、今でも十字架に掛けられた死に際の彼の声が聞こえる時がある。・・・続く



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