marcoの手帖

永遠の命への脱出と前進〔与えられた人生の宿題〕

その10:ニャンコのお話おしまい(ニャンコらの愛の物語)

2024-07-30 09:40:55 | 日記

 『ミーシャと子猫たち』

 今までのお話のまとめ。<今回で終わります> 

僕がリコと付けたニャンコは一番初めに庭に現れた猫だった。この辺では猫は殆ど見かけなかったのに、ご飯も出していないのに庭に両足をそろえて動かずこちらを見ていた。

それから毎朝、早朝に訪れる。時折、どこかの飼い猫なのか部屋に上がり込んでいる。食べ物をたいてい3分の1程残す。なぜ、全部食べないのと思っていた。

 ご飯は相棒の為に残していたの。数時間、遅れてトラと名付けたこの猫は、玉々を付けていたので雄だと分かったけど、ここらで子供でも生ませたら困るなぁと思っていたのです。

リコにマウンテングの仕草をするし、リコはまったく拒絶したけれど、2匹は仲良かったからね。

 暑い日には風通しのいいところで一緒に休んでいた。

いつも一緒だったけれど、一匹で来ることもあって、その辺がそれぞれ自由行動。

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 ところがあるとき、子猫が縁側で数匹、動き回っている。これにはびっくりした。

扉を開くとすぐに逃げて姿を消す。小屋の下に潜り込む。

さぁ、どうしたことか。白色4匹、茶色1匹。これはどう見ても父親はトラかなぁ。

母親は誰?リコは黒色だし、ミーシャは形がまったくというほど違う。

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 そのころ、向かいの猫1匹(僕があとで勝手にミーシャと名付けた)を飼っているご主人が、僕の家の猫騒動も全く知らず、自分の家の猫(ミーシャと僕が名付けた)が、だいぶ前の話として、車庫の二階で子猫を数匹産んで保険所に駆除してもらったと話してくれた。

かわいそうだったけど目があいてなかったからな、と。

そんな話をしたのは、その方が町内会長だったので、近所の庭をあらす猫騒動の苦情が来て困っていると。

当然、うちに毎朝、猫来てますなどとは言えない。

僕の庭にも草花があるけれど、多少庭を荒らすくらいと、なんでも自由奔放が一番とそれが僕の方針なんで。

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 ところがある日からミーシャが子猫を5匹つれて僕の庭にご飯を食べに来るようになった。

扉をあけてもミーシャを完全に母親と思っている子猫達は、多少脅しても決して逃げない。

ミーシャも子猫たちがしっかりご飯を食べるのを見つめている。あぁ、母(正しくはミーシャの子らではないんだけど)は強し!

ミーシャは自分らの産んだ子猫らが戻ってきたと思っている。

よく戻ってきてくれたわね~(と、内心とても喜んでいるはず)。

子猫らは自分の母親だと思っている。

・・・・こんなことが数日つづいた。

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ところが、隣のおばさんから苦情が今度はこちらに舞い込んできたのだった。

子猫が塀の穴を潜り込んで庭に入って困る。穴を塞ぐことにしたのよ。「餌、食べさせているでしょう、見たわよ~。」

さて困った。

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その後も、ミーシャは子猫ら5匹をつれて僕の庭に毎日現れる。・・・・

これからはここに来ないでくれるかなぁ、餌を少なめにして少し追い払う仕草をして母親ミーシャに分かって貰う。

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そこに助け船。

向かいのご主人の息子さんが訪問してくれて、子猫を飼わないようでしたら、猫の飼い主募集のそういうところに出してみましょう、と渡りに船。

 その時以来、ミーシャと子猫らは僕の庭に来ることはなくなった。

向かいの庭で時折、1匹くらいの白のを見かけるけれど、子猫らはどうなったのかなぁ。

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子猫らの母親の出現か????

 数日、猫らの訪問がなくなったある日。

久々に一人でトラがご飯を食べに来た後に、いつもペロリと平らげるトラにしてはめずらしくご飯を残していった。

その数分後、今までの一度だけ謎の白猫と書いたニャンコが、そのトラが残したご飯を食べに現れたのだ。

母親の白、父親のトラの茶色。白子猫4匹、茶子猫1匹。形も色も遺伝的には納得いくけど。

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トラ、お前が子猫らを産ませた雌猫にご飯を残していったの? ここでご飯にありつくから行ってみたら、と。

今までの猫たちが瞳がすべて縦に裂けていたけれど、白猫さんの瞳はどうして丸いの?それに何故かおびえていそう。

白猫はトラの残したご飯をすべて食べていなくなった。それ以来、一度も見ていない。

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その後、猫たちの来訪が殆どなくなった。・・・

一番初めのリコとの出会いにもどったように、ご飯は出しっぱなしにはしてないのだけれど、気づくと時折 朝、鳴きもしないでリコは前足をそろえて朝ご飯を待っている時がある。

みんな、いい飼い主でも見つかったかな。

***********新年そうそう数ヶ月つづいたニャンコのドラマだった。

これでニャンコの(愛)の物語は終わります。・・・