mapio's STREETS OF MOVIE

観た映画の感想とそれから連想したアレコレ(ネタバレ有)。

エクソシスト3 THE EXORCIST III

2006年03月24日 | Weblog
監督/製作/原作/脚本
  :ウィリアム・ピーター・ブラッティ William Peter Blatty
撮影:ゲリー・フィッシャー Gerry Fisher
音楽:バリー・デ・ヴォーゾン Barry De Vorzon
出演:ジョージ・C・スコット George C. Scott …キンダーマン
   ブラッド・ダリフ Brad Dourif …双子座の殺人鬼
   エド・フランダース Ed Flanders …ダイアー神父
   ジェイソン・ミラー Jason Miller
1990/1h50m/米 ☆☆☆☆

 『エクソシスト』でアカデミー賞に輝いた原作者W・P・ブラッティが、第一作から17年後の設定で正統な続編として自ら監督も手掛けた作品(『エクソシスト2』には彼は関与していない)。ワシントンDCで起った猟奇殺人事件。首を切断され磔にされた惨殺死体が発見される。事件の担当となったキンダーマン警部は捜査を進める内に、やがてリーガンの悪魔払いで死んだはずのカラス神父の存在に突き当たる。ジョージ・C・スコットが格好いい。『パットン大戦車団』でのアカデミー賞受賞辞退など職人気質な彼の存在感は見れば納得する。彼は99年に無くなったが息子のキャンベル・スコットも俳優となり、何の因果か、2005年にはアメリカ映画『エミリー・ローズ』(日本公開2006年)という同じように悪魔に憑依されて無くなった少女の実話に基づくホラーにも出演している。
 で本作は大人の映画である。刑事ドラマ的要素も多分にあり、じっくり見れば恐怖を感じるが、飛ばし見では何が何だか分からないだろう。第一作を観てから見る正統派続編である。冒頭でテーマ曲として有名になったマイク・オールドフィールドの“チューブラー・ベルズ”が少しかかるが、後半は全然かからないのでこの曲と共にエクソシストを覚えた自分には期待外れである。もっともマイク・オールドフィールドはアセリン・デビソンの歌やディスコ曲のカバーでも知られる“ムーンライト・シャドウ”がベストと思う。