デモクラティックスクールまんじぇ まんじぇの仲間ブログ

何気ない日々の家庭から見えてくる(?)まんじぇ♪
保護者・生徒・ボランティアなど、まんじぇに関わる者たちで書いています

出し切る

2015-12-09 16:58:36 | のば

私は、竹下雅敏さんという方の子育てのお話をずっと参考にしてきています。

講演を録画したDVDや本を観たり読んだりしていたのですが、
特にDVDはしばらく観れていませんでした。

最近になってまた、時間があるときに少しずつ観るようになり、
こういうのって、改めて見たりすると新しい発見や気づきがありますね。

最近観たものの中にもありました。

それは子どもの独立要求を満たさなかった場合というお話の回。

子どもが泣き出したときの対処法。

 

「…子どもが泣き出したときは放っておけばいいんです。

 泣いてる間に何を言っても怒りがあるから話が聞けない。

 泣き疲れて泣きやんだら今度は甘えてくる。

 そのときに優しく話を聞いてあげればちゃんと話してくれる。

 それなのに泣いているときに泣きやませようとするから
 涙を武器にするようになるんです。」

 

泣いてるのに放っておくのはかわいそう。

初めて聞いたときはそう思ったので実践できませんでした。

でも最近のあいりの様子を見ていて”涙を武器…”に思い当たるフシが。

末っ子なんでつい甘えるままにしていたというか。

初めて聞いたときからずいぶん時間が経っていたので
今回聞いてみて、確かに…と感じました。 

そしてこれを試す時がついにやってきました。

 

昨日のことです。

私とお父さんが話をしていると、間にあいりが割り込んできました。

あまりにしつこいのでお父さんが「うるさい!」と一喝したのです。

うぅ、うぅ。 半べそのあいり。

仕事のストレスもあったのでしょう、お父さんが「泣くことか!」と
追い打ちをかけました。

するとあいりは一気に泣き出しました。

よし、このまま泣かすぞ!私はそう心に決め、泣きやむのを待ちました。

その間、バツが悪くなったのかお父さんは二階へ。

あいりはますます声を上げて泣きます。

泣かせて良し!私はただただあいりが泣きやむのを待ちます。

これでもかというくらい泣きました。

そんなに泣くことなのかなぁと思いつつ、私もひたすら待ちました。

 

どのくらい泣いたでしょう。

ようやく泣きやんだので、私の膝の上へ呼んでゆっくり話を聞いてみました。

「あいちゃん、反省しとったの…。でも言えんくって…。」

時々泣きじゃっくりを上げながら、

「そしたら、あいちゃんのせいでお父さん、上に行ってまったもん…。

 あいちゃんのせいで…」

また泣き始めました。

お父さんを怒らせたのは自分のせいだと責めて悔しくて、悲しくて泣いていたんです。

お父さんが怖かっただけじゃないんですね。

私は「大丈夫だよ」と言いながら、また泣きたいだけ泣かせてあげました。 

もちろん自分を責めなくていいってこともちゃんと伝えました。

 

私たちの世代はほとんどそうだと思うんですが、
私も「泣くな」と言われて育ちました。

泣いたら「泣けばいいと思って」とも言われながら。

私もずっと傷ついたままでした。

まだ癒しの途中ですが、子どもの頃に泣きたいだけ泣いておけば
傷も小さくて済んでいたかもしれません。 

泣きたいときは泣かせてあげればいいんです。

怒りも悲しみも、恐怖も。

出し切ってしまえば、次に進めるんですね。 

実感した出来事でした。

遊びもそうらしいですよ。

遊びたいときに遊びたいだけ遊び切る!

デモクラティック教育はまさにその王道!?(笑)

 

のば