記憶の彼方へ

カラーとモノクロの写真と一緒に 日頃のなにげないエピソードやホッとするコトバを♪

世界禁煙デー

2010年05月28日 06時28分08秒 | Weblog
5/31は世界禁煙デー

タバコ嫌いな私はタバコの存在そのものが許せない。自分は吸ってもいないのに他人の煙と匂いで頭痛に苛まれ、歩きタバコの火が手に触れイタイ思いもしたことがある。

「そうは言っても結構タバコ吸う歯医者多いよ」と、Sさんが会議の初めに言ったことがあった。
「それは歯周病を解っていない歯医者です。私は歯科医師とは認めていません」と間髪入れずに答えた。
さすがに会議室が静まりかえった。なぜってあのときタバコを吸う営業が殆どだったから。まさに絶句といった状態。

私はインプラントの技術はなかったのだが、歯周病の患者さんにはタバコの害については一応説明してきた。でも「はいそうですか」と簡単に止められるものではない。自覚が必要だ。情報は与えるが、判断は本人に任すというスタンスだった。
インプラントを入れたい人は禁煙しなければならない。なぜか?それは結果的にインプラントが外れる原因となるからだ。インプラントとはその材質であるチタンと骨が強固に結合することにより、入れ歯とは違って自分の歯と同じように噛む事が出来るものである。
喫煙はインプラント周囲の粘膜を血管の少ない状態にさせ血液の循環を悪くする。
つまり、インプラント周囲の免疫力が低下し、その結果インプラントの周りが歯周病と同じ状態になる危険性がある。せっかく入れたインプラントが外れてしまう原因なのだ。以前勤めていた歯科医院の院長は喫煙している患者さんのインプラントは決して行わなかった。歯茎の状態を診て必ず禁煙期間を半年以上に設定する。オペの日が決まっていてもその前の週に喫煙していることが発覚すると激怒してオペは延期となることがよくあった。
インプラントを入れる位だから大抵は大の大人の男性だ。まるで叱られた子どもみたいにばつの悪そうな顔をして帰っていく。

タバコを吸っているひとの口腔内はひと目で解る。まず口を開けた時のにおいと歯茎の色が違う。きれいなピンク色ではなく暗みがかった赤紫色。まるで酸欠で息苦しそうな状態。歯の裏側が着色しているときもある。「禁煙してました」とウソをついても歯科医師、衛生士を騙すことは不可能なのだ。
喫煙者のインプラント脱落症例が認められていることから、医師側としてもそういう人のオペを実施したくはない。訴えられることになったら勝ち目はないから。予後を承知でオペを実施している事となんら変わらないからだ。

今年10月に煙草の値上げが決定。
一過性の現実逃避と口腔内環境の悪化に自ら加担するのではなく、自己投資に充ててみてはどうだろうか。
世界禁煙デーを機に禁煙する人がこの世に生まれる事を、心から祈る


fine ART photographer Masumi
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2 コメント

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私も嫌煙家です (naoco)
2010-05-29 17:28:10
タバコを吸わない私からすると、くさいし健康に悪いし、いいことない気がするんですよねー。

空き缶ポイ捨てしないような人でも、タバコをポイ捨てしてる人とかたまにいて、引きますよね。
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嫌煙家 (mamitan)
2010-05-29 19:35:48
そうそう、タバコだろうが、缶だろうが同じことなのにね。
タバコを作った人は誰なんだろうか?
返信する

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