記憶の彼方へ

カラーとモノクロの写真と一緒に 日頃のなにげないエピソードやホッとするコトバを♪

ジュエリーリフォーム Part2

2014年11月29日 23時05分33秒 | Weblog
AKIRA JEWELRY さんのお店は、稲毛駅から5分位の住宅街にある

参考となるデザインの指輪を予めメールで伝えていたので、話は早かった
お店の方もとても感じが良かった
歯科の被せ物を作る鋳造(ちゅうぞう)方法とは違って今回は鍛造(たんぞう)という方法で作ることを知った。
「興味があるので、是非作っているシーンを写真に納めて欲しい」と言う、極めて変わったお願いも快く承諾して頂いた
結局検討することなく、即日でお願いした

製作期間は約2週間ほど。
これで、クリスマスプレゼントに間に合う

お店を訪ねた3日後あたりに、撮影箇所の詳細をお尋ねしたところ、「お約束通り、既にシーンごとに撮影しております」との返信が
その後何枚もの写真をメールで送ってくれた
もう感激の一言だ興味のある事は何でもとことん知りたいタチ。鍛造という言葉は、実家が鐵鋼所の友人から聴いた事はあったけど、実際にどうやっているのか全く想像出来なかった。鋳造と鍛造、どう違うのって思っていた

いまは鍛造の技術を持つジュエリー職人さんは少なくなってしまったそう。
歯科の被せ物と同じように作る、ワックスのキャスト(鋳造)法は正直簡単だもんね。ワックスだから失敗しても溶かして作り直すことはいくらでも可能だ。
そんな貴重な鍛造技術を持つ職人さんが、こんな近くにいたのだ!これ、正に奇跡の出逢いです
ここだけのはなし、地域新聞ってあまり役に立つことって滅多にないんだけど、今回ばかりは感謝感激

そして今日、雨が降る寒い中、ウキウキとドキドキで完成品を受け取りに行って来た。
そこには頭の中で想い描いていた通りの指輪があったサイズが合えば私がしたいくらい
幅をやや男性並みの太さにしたのでしっかりと重みもある。プラチナでこういうデザインは珍しいと思わない

今度は自分用に作ってみたいな。あ、でもそれってなんか寂しいかも。。。
一番理想なのは、素敵な誰かからプレゼントされること
まあ、当分無理みたい

ジュエリーリフォームと言うと、ギンギラギンの指輪にリフォームされているものが多いイメージだったけど、こんなお願いが出来るお店を知って良かった

もしもお家で眠っているジュエリーがあったら、こんな方法で新たな息を吹き込むことが出来ますよ

AKIRA JEWELRY




さようなら~~
これが溶かす指輪2つとネックレス。

いよいよ溶かします

ゔぉ~~~~~っという音が聴こえて来そうです
なんと溶けるまでに10~15分もかかるそう忍耐が必要です。

溶けました!!

プラチナの塊です。このあと、塊を叩いて伸ばす事を繰り返します。

角状の棒状にしてからローラーで更に伸ばします。

ぺったんこです。この状態だとなんだか金属で出来た菓子楊枝みたい。

完成です上の写真と一変こんな素敵な作品に生まれ変わりました
すばらしいです

ジュエリーボックスにセットされました
早く渡したいな

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ジュエリーリフォーム Part1

2014年11月29日 23時00分12秒 | Weblog
歯科大卒業生なら、7、8割型の人が学生時代に指輪を作ったことがあるはず

私も自分の指輪や友人、知人から頼まれて作った指輪がある。
作り方は、奥歯などに詰めたり被せる金属を作るのと同じ要領だ。
ただ、形が違うだけ。

今回、母の持っているプラチナの指輪と、私のリングとネックレスを溶かして、違うデザインの指輪を作る計画を立てた。実は母の指輪のデザインがどうも気に入らなくて、変えたくて仕方がなかったの。

そこで、同期の友人の歯科医院を訪ねた。友人は歯科医のお父様同様に、金属の被せ物は自ら作っている。歯科大学では、技工士でなくてもきちんと指示を出せるようにと、作り方を学ぶけれど、よっぽど技工が好きでない限り、自分で作る歯科医師はほとんどいない。

卒業以来全く会っていなかったので、しばらくお互いの近況を弾丸トークで話し合った。お互いいろいろあるね!
その後、蝋を用いて指輪の形を作り、無事に埋没まで完了 手作り感満載の指輪が完成する筈だった

プラチナを溶かそうと言う時、「プラチナの融点は何度なんだろうね?」と、友人がつぶやいた
歯科用の金銀パラジウム、20Kや18K、シルバーなどは、1000度前後だ。さして変わりないかと思ったが、念のため調べてみたら1772度もあった
さすがに歯科用のバーナーと埋没材では威力が及ばない。自分でプラチナを溶かして指輪を作ることは出来ないことが判明

そこで、知り合いの技工士さんに何か良い方法はないか尋ねた
技工士さんでもプラチナの被せ物を作ることはない。出来るかどうか解らないけど、かつてジュエリーリフォーム屋さんで指輪を作ったことがあると言う。

早速ネットで探してみた
いろいろあるけれど、地金を溶かして自らデザインした指輪にリフォームしてくれるところはなかなかない。
大体が金属を買い取り、違う物を買うか、デザインをオーダーするタイプが多かった。それも馬鹿高い
私はいまある金属を生かしたかったのだ

そんな時、定期的に入ってくる地域新聞に、リフォームも行っている工房併設のAKIRA jewelry さんを発見

早速メールで問い合わせてみた
手持ちの地金で作ることが可能だと言う
デザイン等の細かい相談は直接相談してみよう!と言うわけで、訪ねてみた。
つづく


これは学生時代、私が作った指輪
実習で作った模型の奥歯の被せものを溶かして作ったよ!




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