てんやわんや・・・

　10月最終週に突然降ってわいたような話が飛び込み、本当に・・・突然引っ越すことになった。　長年の願いであった自宅と事務所が一緒になった住まいに・・・。　主人は夕方帰宅し、その後又改めて出勤し、夜中過ぎまで仕事をしていた。　そのリズムが変更され、今度は夕方７時ごろ帰宅し又明け方仕事へ・・・。　その後朝食時には帰宅し普通に出勤する。　実に体に負担が多い仕事ぶり・・・。　もう心配で・・・。　

　結婚当初は、「一体・・・どうなっているんだろう・・・。　とんでもない人と結婚してしまった・・・」と思ったものだ。　でも少しずつ仕事について分かる様になると、身体が心配になってきた。　「ほんの少しでも体を横にして休めたら・・・」、２往復も可哀そうだし、心配だった。　ずっとずっと心配だったのだ。　

　これまでにも何度か自宅と事務所が一緒になる様な物件を見たが、どうも「これは！！」と言うものがなかった。

　それが、縁と言うものなのか、調査で出かけた先でさりげなく「こんな物件が有るんですよ」と話しがでて、急遽とんとん拍子で決まった。

　直前まで、普段はなかなかできない場所を少しずつ１日がかりで大掃除して「どう？綺麗になったでしょ？」と喜んでいたのに・・・。　こんなものなのかしら・・・。　縁談と同じようなものなのかしら・・・などと思ったり。
　
　今の家は坂の上にあり、スーパーも近所にはなくなった。　車に乗れなくなったら不便だなあ・・・などと思っていたが・・・。　
　「終の棲家」とは思っていなかったが、娘たちが５歳と２歳足らずから育った家・・・。　道路沿いの花壇に植えてあったツゲの木の小さかったこと・・・。　娘たちが走ってやって来る際に一緒に写真に写っていた。　実家で私が過ごした年数よりも長く過ごした家である。　私もフル仕事・・・でシッチャカメッチャカで何とか今日まで過ごしてきた。　子供たちが大病することもなく、事故にも合わず無事で過ごせたことに何より感謝だ。　地域の方々に育てていただいたと思う。　

　どんなに風雨が強くても雪が降っても、私たち家族を守つてくれた。

　家族４人が持ち帰るさまざまな思いをみんな吸収し、受け止めてくれた。　柱１本にも思い出がある。


　そんなこんなで、目下私は細々したものを整理しながら運べるものは運んで片付けている。　

　まあそれにしても、物が多いこと・・・。　自身で呆れている。


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