チェロ奏者の憂鬱。。。

チェロ弾きの安野英之です。
演奏のほかアマチュアオーケストラ指導・指揮、音楽高校の非常勤講師などしています。

森本英希フルートリサイタル

2015-07-08 | チェロ
昨日は大学の1つ上の先輩の博士学位申請リサイタルでした@京都府民ホールアルティ。

彼は37歳で大学院に入り直し、修士課程を経て現在博士課程を終えるべくリサイタルを開催したわけです。
注:実際はあと論文があるそうなのでまだ山は半ばだそうですが(笑)

学生のころから巧かったですが、昨日は神がかっていたかもしれません。
テレマン、C.P.E.バッハ、エスカンデ、平野というバロック時代と現代の作曲家の4曲の協奏曲を、21人の伴奏者(後輩、同級生、先輩、仕事仲間、妻!)を従えて2時間たっぷり吹ききられました!!!

どの曲も素晴らしかったですが、個人的には同級生の平野一郎氏がこの演奏会のために作曲した「蜃気楼●フルート協奏曲~三種のフルートと三群の器、打楽器の為の三連画~」とC.P.E.バッハがタイヘンでした。。。

バッハは通奏低音を担当しましたが、おもしろい曲ですがとにかく難しい。
フレーズが奇数小節だったり、自由闊達に演奏するフルート独奏について行くのが必死でした(汗)
チェンバロを演奏したエスカンデ氏には本当に助けられ、個人的にはすごく良い経験になりました。

平野作品は3つの弦楽アンサンブルと打楽器2人で伴奏しましたが、とても興味深い作品でした。大学4回生の96年から日本各地の祭礼と音楽を巡って、そこで出会った音楽を自分の作品に活かしている彼ですが、昨日の作品にはなんと!わがふるさと天理の「石上神宮」で出会った音楽が使用されていました。
同級生の作品に、自分のふるさとの音楽が関係しているなんて運命?を感じずにはいれませんでした。

あと、ソリストが自筆譜で演奏していたテレマンは、研究の対象となっている作曲家ですのですごく含蓄のある演奏でしたし、エスカンデ氏の曲はとてもクールで格好良かった。
彼の作品はHPで昨日の曲を含み視聴できますので、ぜひ聴いてみて下さい。

なんだか祭が終わってしまったよう・・・
懐かしくもあり、それでいてはじめての出会いもり、この数日間は本当に充実した日々でした。
またこんな機会があればうれしいのですが、準備する本人がタイヘンでしょうか(笑)

森本さん本当にお疲れ様でした!

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