北岳山麓合唱団

ソウルジャパンクラブ(SJC)の男声合唱団です。毎週火曜日、東部二村洞で韓国の歌と日本の歌を練習しています。

ささやかな感動

2015年01月11日 11時10分42秒 | その他

こたつを囲んで、みかんを食べるのが冬の風物詩だと思っていたら、最近の日本はそうでもないとやら。実のところ、韓国でも事情は似たようなもので、イチゴに冬のくだものの王様の座を奪われて既に6年が過ぎます。

実のところ、これには統計のトリックもあり、単価の安いみかんはどうしても不利。今でもスーパーに行くと、山のように売られていますが、出荷金額で見ると、やはり単価の高いイチゴに抜かれてしまいます。イチゴの値段といえば、かつてはイチゴの安さに目を見張ったものです。今でこそ日本と変わりませんが、一昔前は500円ぐらいで買えたのでは?

東京のデパートに行くと、「あまおう」といったブランド物のイチゴが紙箱入りで販売されています。お値段は数千円。日本に行った韓国人が目を丸くする瞬間です。もちろん、普通の日本人は、プラスチックのパック入りを買うでしょうが、考えてみれば、韓国にはブランド物のプレミアくだものがありません。どうしてかな?お米はブランド米ができましたけど....「頭がよくなるイチゴ」とかいう、タイトルで販売すると、大ヒットしそうな予感がするのですが....「お宅のイチゴのせいで、息子の成績が下がった。賠償しろ!」とか言われたりして。「親に似てくるイチゴ」で販売しましょうか?

さて、前置きが長くなりましたが、何気ない日常生活でも感動は大切。そこで今回は、最近の私をさりげなく感動させてくれたものをご紹介したいと思います。

1、イチゴのヘタ取り器

かねてから知っていましたが、「ホントかな?」という気分で、デパートで見つけても素通りしていました。たまたまラジオで、ある女優が絶賛しているのを聞き、ダマされたつもりで買ってみたのです。

これがその商品ですが、こんなもので、ヘタが取れるのでしょうか?

百聞は一見にしかず、ということで、写真を見てもらいましょう。

今日に至る半世紀(!)にわたって、包丁でヘタを切り落としていたのですが、包丁とはもうお別れ。これからの半世紀はコレにします。

使い方はいたって簡単。ギザキザの部分をヘタに押しあてて、ひねるだけ。いとも簡単にヘタが離れていきます。簡単な原理ですが、最初に考えた人は立派。

写真はヘタ取り器で取ったヘタ。こんな感じで、ものの見事にヘタだけがキレイに撮れます。果肉の部分はきちんと残るので、「もったいなくない」ですね!

2.お刺身定食

日本でお住みの方には、「なんで刺身定食が!」と思われるかもしれませんが、これがなかなか賞味できないのです。韓国ではムリと諦めていましたが、とうとう「これは!」と想える刺身定食に出会いました。

気になるお値段ですが、ごはんとお味噌汁、サラダのセットで、1500円です。安いとは言えませんが、この内容なら納得のプライスです。

「さいかぼ(妻家房)」という日本のお店のソウル支店ですが、鳩山元首相も来店されたとのこと。ネタも新鮮で本当に美味。毎週、賞味しています。

3.ソウルのパン

90年代の話ですが、韓国のお客様を日本の研修施設に案内したときのこと。食堂の朝食を見て、韓国人スタップが血相を変えてつめよってきました。「竹田さん。お客様にトーストを出すつもりですか!韓国人の朝はゴハンと味噌汁。これが基本です。お客様が文句を言っています。今すぐ、ゴハンを準備するよう厨房に話してください。」

日本人の感覚で考えると、朝食にトーストにコーヒーは十分にアリですが、当時の韓国人の意識で考えると、トーストは小中学生のおやつという感覚。お客様に対する配慮が足りなかったと反省したものです。

ところで、こんな話も今は昔。ここ数年、パン食がものすごい勢いで増えています。

韓国の流行は江南のデパ地下から始まるのですが、デパ地下に行けば3~4店の出店はざら。正直、似たり寄ったりなので、共倒れしないか?心配ですが、今のところは品質、売上ともに右肩上がりのようです。

写真は、ソレマウルというフランス人居住区で買っているフランスパン。本国から輸入した小麦粉を使ってフランス人のシェフが焼いています。イーストで膨らませたスカスカのパンとは異なり、中身がぎっしり詰まっていますね。

ずっしり重く、食べごたえがあるパンです。私の場合は「まかない」をする気力が失せたので、朝夕をパンやシリアルで済ましていますが、ソウルに住んでいるのに、このパンを賞味しない手はありません。

ところで、これほどパン食が増えている理由は一体、何でしょうか....。


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