竹夫人、といっても、私の隠し妻(いればの話ですが)のことではなく、竹を編んだ抱き枕のことです。
ムシムシしてくる、これからの季節に重宝する人も多いと思うのですが、韓国でも竹夫人(죽부인,チュクプイン)と言われるのをご存知ですか?
韓国では、けっこうありふれた竹の抱き枕ですが、日本では見たことがありません。「チュクプイン」を日本語で何というのか?ふと気になって、調べたところ、日本でも「竹夫人」と呼ばれていることを知りました。
韓国で、チュクプインというと、裏路地でみかける、トラック行商人から買っていくイメージです。写真でもトラックの前方に竹夫人が見えますね。でも日本では事情が違うようです。
日本では全国各地の竹工房で製作され、インターネットで通信販売されているようです。職人による手作りで、素人目にも分かる品質の高さに感銘を受けたのですが、もっとびっくりしたのは、日本では、抱きやすい形状に編んだ抱き枕まで作られているということ
韓国ではちょっと考えられません!私の同僚に写真を見せたところ、みんなびっくり。(ある同僚は何を考えたのか?「韓国でこれを売ると、軽犯罪法の対象になる」と言いました!)
私もひとつ日本から取り寄せて、使ってみたいですね。でも、運賃がどうかな?
お値段も韓国では考えられないほど立派なのですが、日本には、それだけのお金を出しても「〇〇さんが編んだ、コダワリの竹夫人」を購入したいという、消費層が存在するのです。ここらへん、日本と韓国の社会構造の違いを感じます。
最後に韓国の竹夫人の良いところも紹介しておきましょう。まず、なんと言っても安価です。次に、韓国では竹夫人用の色々なカバーが発売されています。
如何ですか?カバーをつけるだけで、竹夫人が立派なインテリアに変身。軽いので、高齢者や女性の方でも楽に持ち運びできます。
美しいパッケージングは日本のお家芸と思っていましたが、こういう商品は日本にありません。
日本で竹夫人というと、中高年の方の昼寝の友という感じですが、韓国では、むしろ若い女性に人気があると聞きます。
同じ商品でも、商品コンセプトの設定や販売の切り口によって、ずいぶん変わるものですね。