AM06:00起床
目覚めてから体調がかなり良い。
最後の点滴は夜中のうちに終わっており、身体には何も付いてない。
ってか、なんじゃこりゃあーーー!
これがウワサの手術中にやられる、動脈注射の跡。
なんかの罰かと思うくらいの内出血や。
気を取り直して、試しにベッドから起き上がる。
「あれ?傷口があまりつっぱらない」
昨日まで、呼吸が浅くしか出来なかったが、お腹をかばいながらだが、深呼吸が出来る!
ああ、だいぶ楽だ。気持ち良い。
よし、どんどん歩こう!
朝食が来る前に廊下を歩く。
もう普通に歩けるはずなんだが、
元来の性格がビビりなもんで、傷口をかばいながら歩くから早く歩けない。
やはりお腹が重く感じるが、痛みはあまり感じない。
退院後に心配なのが、家の階段だ。
退院までに階段を昇り降り出来なければ生活が出来ない。
独り暮らしなので、基本、身の回り事は全部自分でするしかない。
「階段チャレンジしてみるか…」
早朝なので、何かアクシデントがあっても誰にも気付いてもらえない心配がある。
ナースステーションで誰かに声をかけてから行こうと寄ったが…
誰もいない…
この日の夜勤看護師は、わずか4人。
痴ほう症の患者さんのナースコールで走り回っている。
泌尿器科に入院してる患者さんは、
100人近くいるんじゃないか?
こんな看護体制で良い訳ない。
看護師不足なのはよくわかっているが、看護してもらう立場からすると、不安で仕方ない。
これから時代が進めば、この看護師不足は、更に深刻な問題になるだろう。
仕方がないので、誰にも何も言わず、薄暗い階段に向かう。
傷口は左側。手すりは右側。
右腕に力を入れて昇ると…
あら、意外とすんなり昇れる。
踊り場を通過して、1階分昇りきった。
さて、次は降り。
左側が傷口。今度は逆に、左腕で手すりを握りながら降りて行く。
あ、傷口のある方の腕に力を入れるのはキツいなぁ。
でも、このくらいなら退院までになんとかなりそうだ。たぶん…
ちょっと疲れたので、朝食までベッドに横になっていたんだが…
…今思い出しても悲しくなる事が起きた…
ある看護師が両手に二人分の朝食のトレーを持って現れた。
看護師「ちょっと携帯どけてくれる!」
いきなりキレた!
備え付けのテーブルの真ん中に携帯電話を置いていた為、トレーを置く事が出来なかったのだ。
あまりにものとっさの出来事だったので 、
「ちょっと待ってな…」
と、痛い腹部をかばいながら起き上がろうとした。
看護師「あーもうええわ!」
と、隣の患者さんの方に一つを置いて 、開いた手で携帯電話をどけ、朝食を置いて病室を出て行った。
キレまくっとる。
この看護師の態度、みなさんどう思うだろうか?
「忙しいので仕方ない」
「看護師も人間なので、つい感情的になっても仕方ない」
そういう人もいるかも知れない。
でも、俺が弱っていなかったら、ただでは済まさない。
こちらも感情剥き出しになって、
この看護師の胸ぐらを掴んで怒鳴りまくっていただろう。
自分は気が短く、カッとなったら自制心が働かなくなる場合もある。
しかし悲しいかな、精神的にも体力的にも弱りきっている。なので、その体力も感情的爆発もしなかった。
「たった4人で100人ほどの朝食を配り、その間も痴ほう症の方の押すナースコールは鳴りっぱなし」
「仕方ない、我慢しろ俺…」
自分にそう言い聞かせた。
情けなくて、涙が出そうになった。
自分が終末期、もっと弱り何も言えなくなった時には、どんな看護や治療をされるのだろうか?
想像するだけで恐ろしい……
さて、話を変えよう。
歩き過ぎたか?身体が重い。
しんどくなってきた。
熱は術後から、37.0℃~37.4℃くらいで問題ナシ。
本日、入浴の許可が出た。
と言っても、まだ入浴するのが怖い。
バックレてやろうかと思ったが、
ある医師の口癖が、
「傷口の為には消毒より洗浄!」
とにかく、シャワーで洗えと口うるさい。
PM08:00 渋々、浴室に入る。
恐る恐る鏡で腹部を見てみる。
「うぉー!俺の傷口の本命はここにあったんかっ!」
腹筋に力が入らないので、お腹の脂肪が垂れ下がり見えなかった。
反対側にある盲腸の傷跡と対になってしまった。
頭や他の部位は洗えたが、傷口のある左側腹部は軽くシャワーを当てるだけ。
まだ、さすがに傷口を触る事は恐くて無理だ。
ただ、周りを触ってみたが、皮膚の感覚は麻痺している。
この時、初めて補助用の手すりや、補助椅子の有り難さを知った。
バリアフリーは偉大だった。
シャワー浴びるだけでもこんなに疲れる。帰宅後、本当に大丈夫だろうか?
この日からは点滴が抜けてるので、痛み止めが飲み薬に代わっている。
ずいぶんこれにはお世話になった。
それと、退院後も飲んでた抗生剤。
目覚めてから体調がかなり良い。
最後の点滴は夜中のうちに終わっており、身体には何も付いてない。
ってか、なんじゃこりゃあーーー!
これがウワサの手術中にやられる、動脈注射の跡。
なんかの罰かと思うくらいの内出血や。
気を取り直して、試しにベッドから起き上がる。
「あれ?傷口があまりつっぱらない」
昨日まで、呼吸が浅くしか出来なかったが、お腹をかばいながらだが、深呼吸が出来る!
ああ、だいぶ楽だ。気持ち良い。
よし、どんどん歩こう!
朝食が来る前に廊下を歩く。
もう普通に歩けるはずなんだが、
元来の性格がビビりなもんで、傷口をかばいながら歩くから早く歩けない。
やはりお腹が重く感じるが、痛みはあまり感じない。
退院後に心配なのが、家の階段だ。
退院までに階段を昇り降り出来なければ生活が出来ない。
独り暮らしなので、基本、身の回り事は全部自分でするしかない。
「階段チャレンジしてみるか…」
早朝なので、何かアクシデントがあっても誰にも気付いてもらえない心配がある。
ナースステーションで誰かに声をかけてから行こうと寄ったが…
誰もいない…
この日の夜勤看護師は、わずか4人。
痴ほう症の患者さんのナースコールで走り回っている。
泌尿器科に入院してる患者さんは、
100人近くいるんじゃないか?
こんな看護体制で良い訳ない。
看護師不足なのはよくわかっているが、看護してもらう立場からすると、不安で仕方ない。
これから時代が進めば、この看護師不足は、更に深刻な問題になるだろう。
仕方がないので、誰にも何も言わず、薄暗い階段に向かう。
傷口は左側。手すりは右側。
右腕に力を入れて昇ると…
あら、意外とすんなり昇れる。
踊り場を通過して、1階分昇りきった。
さて、次は降り。
左側が傷口。今度は逆に、左腕で手すりを握りながら降りて行く。
あ、傷口のある方の腕に力を入れるのはキツいなぁ。
でも、このくらいなら退院までになんとかなりそうだ。たぶん…
ちょっと疲れたので、朝食までベッドに横になっていたんだが…
…今思い出しても悲しくなる事が起きた…
ある看護師が両手に二人分の朝食のトレーを持って現れた。
看護師「ちょっと携帯どけてくれる!」
いきなりキレた!
備え付けのテーブルの真ん中に携帯電話を置いていた為、トレーを置く事が出来なかったのだ。
あまりにものとっさの出来事だったので 、
「ちょっと待ってな…」
と、痛い腹部をかばいながら起き上がろうとした。
看護師「あーもうええわ!」
と、隣の患者さんの方に一つを置いて 、開いた手で携帯電話をどけ、朝食を置いて病室を出て行った。
キレまくっとる。
この看護師の態度、みなさんどう思うだろうか?
「忙しいので仕方ない」
「看護師も人間なので、つい感情的になっても仕方ない」
そういう人もいるかも知れない。
でも、俺が弱っていなかったら、ただでは済まさない。
こちらも感情剥き出しになって、
この看護師の胸ぐらを掴んで怒鳴りまくっていただろう。
自分は気が短く、カッとなったら自制心が働かなくなる場合もある。
しかし悲しいかな、精神的にも体力的にも弱りきっている。なので、その体力も感情的爆発もしなかった。
「たった4人で100人ほどの朝食を配り、その間も痴ほう症の方の押すナースコールは鳴りっぱなし」
「仕方ない、我慢しろ俺…」
自分にそう言い聞かせた。
情けなくて、涙が出そうになった。
自分が終末期、もっと弱り何も言えなくなった時には、どんな看護や治療をされるのだろうか?
想像するだけで恐ろしい……
さて、話を変えよう。
歩き過ぎたか?身体が重い。
しんどくなってきた。
熱は術後から、37.0℃~37.4℃くらいで問題ナシ。
本日、入浴の許可が出た。
と言っても、まだ入浴するのが怖い。
バックレてやろうかと思ったが、
ある医師の口癖が、
「傷口の為には消毒より洗浄!」
とにかく、シャワーで洗えと口うるさい。
PM08:00 渋々、浴室に入る。
恐る恐る鏡で腹部を見てみる。
「うぉー!俺の傷口の本命はここにあったんかっ!」
腹筋に力が入らないので、お腹の脂肪が垂れ下がり見えなかった。
反対側にある盲腸の傷跡と対になってしまった。
頭や他の部位は洗えたが、傷口のある左側腹部は軽くシャワーを当てるだけ。
まだ、さすがに傷口を触る事は恐くて無理だ。
ただ、周りを触ってみたが、皮膚の感覚は麻痺している。
この時、初めて補助用の手すりや、補助椅子の有り難さを知った。
バリアフリーは偉大だった。
シャワー浴びるだけでもこんなに疲れる。帰宅後、本当に大丈夫だろうか?
この日からは点滴が抜けてるので、痛み止めが飲み薬に代わっている。
ずいぶんこれにはお世話になった。
それと、退院後も飲んでた抗生剤。
入院経験は何度かありますが、
こんなに厭な思いはした事がありません。
ここの泌尿器科病棟は少し変です。
僕は業の多い人生を送ってきたかも知れません
。
ここにきて帳尻合わせがくるなら、更なる苦行が来るかもです(笑)
私の場合は、ほんと!そうしたことが殆どなくて…今更ながらに感謝しています。
唯一の大きな不満は「エコノミー症候群」防止のための24時間ローラーでしょうか。
3日間かけつづけてふくらはぎが酷い「かぶれ」になりましたから…。
尤も 術後検診では不信感をもつ出来事がかなりありました。
でも、「再発転移はありません」のひと言に、オール・オーケーなんですよねぇ(笑)
mqkotoさん、人生はみんな等しく「帳尻があう」ようですから、
これまで大変!だった分、これからきっと良いことが多いと思います。
がんばりましょう
もし、今度同じような事があったら、
「お前看護師に向いてないから、今す辞めろ」
と言ってやるか。
病院は選べても看護師までは選べないから、
入院するまでわからないんだよね~
でも、うちの病院の泌尿器科病棟は変!
全ては看護師長の責任だ。
他の病棟はこんな事ないからな。
階段、凄いだろー?(笑)
mokaさん、俺に負けんなよ!(^^)d
makotoさんよりも、もっと酷かったかも
ほんま、何かの罰みたいでした。
さて、その看護師さんですが、
彼女は、この仕事に向いてないと思います。
いくら忙しくても嫌な事があっても、そんな上から目線はダメでしょ
プロとしての意識が足りませんね。
痴呆のお年寄りに手をとられる現状は、
ウチの病院でも同じでした。
具合が悪い時に看護が手薄になる事は、
私も不安に感じました。
これから更なる高齢化社会に対して、改善策はないのでしょうか?
しかし、makotoさん術後4日目からの階段訓練!
素晴らしい回復力です!