槙野秀俊の人生日記

2004年4月PDB入社。2009年3月~9月はPDBマーケティングの社長。2009年11月から(株)リファイドの社長。

ゴアの講演を聞いて

2008-11-20 07:59:46 | お勧め



昨日、早稲田大学の大隈講堂に初めて行ってきました。

何かというと、第45代アメリカ合衆国副大統領でノーベル平和賞も受賞したアルバート・アーノルド・ゴア・ジュニアの講演を聞きにいってきました。

http://media.excite.co.jp/globalsummit/index.html


環境にすごく関心がある社員が一人いて、特別にチケットを手配してくれました。
感謝です。。。



で、感想はというと、8割型は映画「不都合な真実」と同じだったで少し中だるみしたところもありましたが、色んな意味で示唆をもらいました。


一番印象に残った話は、こんなところです。



今は、クライシス【crisis】です。クライシスは日本語に訳すと、「危機」

「危機」という言葉は、

危険の「危」と、機会の「機」

の組み合わせで出てきてる。


この言葉の通り、温暖化問題は、人類史上最大の危機でもあると同時に、人類史上最大のチャンスでもあると、そういった話。



それから、「時代の終わりは何故訪れるか」という話

例えば、紀元前の話ですが、「石器時代」という時代がありました。
もちろん、とうの昔に「石器時代」は終わりを迎えているわけですが、
ではなぜ「石器時代」は終わったのか。



歴史事実がどうなのか、詳しくないので定かではありませんが、wikipediaによると、


==============================
人類は、石以外に金属を知らない石器時代、
鉄をまだ使ってない青銅器時代、鉄器時代の順に発達した
=============================

と記されています。


断言出来るのは、決して「石がなくなったから」ではありません。
その証拠に「石」は今現在でも、地球上に存在しています。

そうではなく、「石器」より便利な「青銅器」「鉄器」を発見したからこそ、
自ら「石器」を捨てて、前に進んでいったんだそうです。



つまり、現代に置き換えると、

================================
石油が枯渇するかしないかという議論とは関係なく、
人類はなるべく早く、炭素依存社会から脱却し、
再生可能エネルギーを活用する社会に進化する必要がある。
================================

ということ。





この「自ら能動的にチェンジする」という考え方は、環境問題だけでなく、
目の前に何かしらの課題を全ての人に有効だなと、そう感じました。




最後に余談ですが、映画「不都合な真実」を見た時も、
昨日も感じたのですが、ゴアはプレゼンが上手い。

一番、見習うべきだと感じたのは、危険を煽るだけでなく、

「今からやれば間に合うし、結果的に今以上に生活は豊かになる。」

という希望をセットで伝えている点です。


まさに、「危機=危険+機会」をセットで伝えています。

比較的、環境問題の話が日本で語られる時は、

危険 >> 機会

という暗い話になりがちですが、この辺の意識は明らかに違うなと、そう思いました。