■実体験のみの基づいたMy起業論
昨年の9月末にPDBマーケティングという会社の雇われ社長を辞めてからだと、3月末で約半年になります。今、自分でやっている会社を作ってからだと、4か月ですか。
だいぶ、時間も経ちましたので、起業してよかったかのかどうか、自分なりにまとめてみたいと思います。
但し、起業して成功した人でもない、起業して失敗した人でもない、起業したばかりの人間の評価であること、かつ自らの体験のみを元にしての言わば感想であると、そうご理解して下さいませ。一般論とかは一切含んでませんので。
■前提条件の簡単なご説明
まず、起業する前のいつの状態と比較するか簡単な説明です。
私は、新卒でプレジデンツ・データ・バンクという会社に入社しました。それで、中略しますが、色々頑張ったり、くじけたり、楽しんだり、ありまして、2009年2月に、PDBマーケティングという100%子会社を作って、その会社の社長を2009年3月から約半年間勤めました。
半年と短いですが、その2年ほど前からずっと自分が担当していた事業(自分がゼロから作った事業)をスピンオフした形なので、実質的には親会社の取締役として事業を担当していた時から、概略的には大きな変化はなかったと思います。
私自身の気持ちの持ちようとしては、たとえ雇われだとしても、たとえ今までと同じような仕事をしていたとしても、取締役の冒頭に「代表」とあると無いでは、結構違うなぁと感じましたが、それは今回は置いておきます。
それから現状ですが、株式会社リファイドという会社を作って、たぶん日本唯一のニュースサイト運営のクラウドソーシングサービスを展開してます。簡単に説明すると、ニッチなカテゴリに特化したニュースサイトの運営主に簡単になれて、かつ本業にシナジーが出るように、システム提供したり、アウトソーシングでサービスを提供したりしますよと、そういうサービスです。詳細は下記をご覧ください。
サービス概要 ⇒ http://bit.ly/8Q3u0h
事例集 ⇒ http://goo.gl/XcZg
現在、自社運営とクライアントの運営委託含めて25サイトくらい運営しています。
ざっくりまとめると、ベンチャー企業の雇われ経営陣としてゼロから自分で立ち上げた事業をマネジメントしているのと、自分で起業した今の状況を比べたいと思います。
■リスクは大きいのか? それはリスクの定義による
まず1つ目の比較ポイントは、「リスク」です。
「起業とはリスクが大きいのか?」というもしかしたら一番本質的な部分かもしれないテーマです。
色々と考えてみたのですが、まず「リスク」という定義を2つに分けてみました。
日本語には、同じ言葉でも、一般的に認識されている意味と、本来の意味がギャップがある言葉がたくさんあります。
例えば、「リストラ」。本来の意味は「再構築」ですが、今は「首切り」とか「コスト削減」という意味の方が、一般的に強くなっています。
「リスク」という言葉も同様で、「不確実性」と「危険性」という2つの意味でつかわれていると思います。
まず「不確実性」の方ですが、これはようは、
「良いも悪いもどっちにころぶかわからん」
という意味かと思いますが、そう意味でいえば、
【雇われ経営メンバー < 起業】
ですね。
但し、これは必ずしも悪いことではなくて、自分の可能性が広がっているという意味でもあります。
つまり、「可能性に出会ったときにこじ開ける力を身につけるべき期間」から「可能性を積極的に創りに行く期間」へとステップアップしたと考えられるかと。
なので、20代前半にそれこそ毎朝7時半から終電まで我武者羅に働いて、今は割と直近の収益になるか否かを考えず勉強したり、人とあったり、プロジェクトに参加したりできているのは、各々の時代にマッチした時間の使い方が出来ているなぁと、そう感じています。
次に、もう1つのリスク、「危険性」ですが、これはあまり変わらないなぁと。
そもそも、前職が大手ならともかくベンチャーでしたので、、今日明日の食費の心配をしたとまではいいませんが、半年後の給料があるなんて安心できる状況は1回もありませんでした。
起業したら自分の自己裁量で、どれくらい攻めるか、どれくらい保守的になるか、商品設計から価格設計まで、反映させられる領域が格段に増えますし。
仕事かプライベートか入り混じっている部分も含めて、収益を考えるということもできるので、知恵を活用すれば、今までより金銭的危険性も少ないと言えなくもないくらいかなと。
あくまでも、ベンチャー企業の雇われ経営陣から起業へというシナリオ限定の話だとは思いますが、危険性は変わらないか、もしくは低くなったといっても良いのかもしれません。
<次回に続く>