天ぷらは「なべ」で決まる、と言っても過言ではない。
我が家ではフライパンではなく、鉄製の大きな中華なべを使う。
タネを入れたときに、油の温度が下がらないようにするためである。
油は普通のサラダ油を使う。
ごま油を少し混ぜると風味が出るらしいが、その実験はしていない。
料理というものは保守的なくらいでちょうど良い。
天ぷらといえば海老がメインであろう。
生きた車えびとかがあればそれに越したことはないが、財布の中身と相談しなければならない。
スーパーで売っている冷凍海老で十分である。
ただし、ブラックタイガーなどというザリガニの親類みたいなものを使ってはいけない。
小さめの海老で、できれば国産のものが望ましい。
姿かたちは小さくても味は変わらない。料理するときに少し面倒なだけである。
解凍したらエビフライと同じように皮をむき、背綿を取り、尻尾の先を切って水を出す。
揚げた時に海老ぞりにならないよう、背骨のところをクキクキと曲げておく。
小麦粉(薄力粉)と卵を水と氷でといたものを用意して、冷蔵庫で冷やしておく。
間違っても天ぷら粉などを使ってはならない。
衣が分厚いのは、中身の貧弱さを隠す一部料理店の陰謀である。
イカは揚げるとはねるので、皮を一生懸命取って切れ目を入れておく。
魚の白身はシーズンによっていろいろだが、我が家ではさっぱり系のものが好まれる。
しいたけの海老詰めというのがおいしい。
海老を細かくしてしいたけに載せるわけだが、なかなか難しいようだ。
サツマイモやたまねぎやピーマンなどの野菜も用意しておく。
あとは、中華なべの油を温めて、ネタを先ほど用意した小麦粉に浸しながら揚げていく。
実際にはタネによって最適な温度があるようだが、全体に高めの方が良い。
できあがったら、ちょっとしゃれた竹かごの器に盛ってみよう。
天つゆは、毎度おなじみの「桃屋のつゆ」を薄めたものでオーケー。
もっと贅沢をしたいなら、千葉そごうなどで売っている、天一のつゆを買ってくると良い。
大根おろしも必需品。
有次の銅製のおろしがねで作ったものを、なるべくたくさん用意しておく。
天ぷらは冷えてしまうと極端に味が落ちるので、出来上がってすぐ熱いうちに食べるのが作法。
いつもキッチンで奮闘している奥方に感謝。
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前に何度か天ぷらを揚げるのを交替したことがあったはずだが。
いつでも言ってくれれば、それくらいはやりますよ。
自分の分を食べたあとに。