NHKテレビの朝の気象情報コーナーで、毎日花粉情報を流している。
今日の予報は、関東全域が真っ赤な色に染まって「非常に多い」となっていた。
今年は例年より少なめということだが、いよいよシーズンのピークになって来たようだ。
ずっと若い頃からこの季節になるとアレルギー症状に悩まされていた。
「花粉症」という言葉が出てきたのは、ずっと後になってからだ。
テニスに行ってプレーしている時は、それほど不具合は感じない。
だが、コートの周りには杉の木がたくさんあり、黄色の花粉がたわわに実っている。
風が強い日には、煙のように空に舞い上がるのが見える。
こんな中で運動しているわけだから、無事ですむわけがない。
家に帰ってから、ひどい時は鼻水はズルズル、くしゃみを連発ということになる。
特に苦しいのは夜、布団に入ってから。
鼻が両方詰まって息ができなくなるため、口で呼吸することになる。
口の中がカラカラになって、眠るどころではなくなってしまうのだ。
仕方がないので、薬を飲むことにした。
花粉症の薬は抗アレルギー剤として、第一世代が「アレジオン」、第二世代は「アレグラ」が有名。
最近市販されるようになったので、名前は聞いたことがあるに違いない。
どちらも値段は高いが、すごく効き目があるわけではない。
薬を3日ほど続けると、こんどは胃腸の具合が悪くなってしまう。
最近は点鼻薬も使うようになった。
「ナザール」という商品名だが、これがかなり効く。
ただ、薬が切れた後、その副作用で鼻が詰まるという欠点があるので使い方が難しい。
いろいろ考えながら、憂鬱な春のシーズンを乗り切って行くしかないわけである。