4月2日~4日、両親と京都旅行に出かけた。
3月末に両親が愛知万博へ行くというので、せっかくなのでその帰りに合流して一緒に京都へ行くことにしていたのだ。
ちょうど桜も咲くころかなあと思っていたのだが、残念ながら、今年は去年に比べて開花が遅く、桜にはまだ少し早かった。
1日目、私が乗った新幹線に両親が名古屋から乗って合流し、京都で降りて近鉄特急に乗り換え、まずは奈良の吉野山へ。
吉野山にある金峯山寺(きんぷせんじ)で、本尊の蔵王権現(ざおうごんげん)が特別開帳されているため、拝観しに行ったのだ。
この蔵王権現が開帳されるのは、これまでの400年間のうちでこれが3度目とのこと。つまり、百数十年に一度の御開帳になるというわけだ。これを見逃す手はない。
![蔵王権現特別開帳看板](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/cc/53f771eb40ac8d61912b25c5a8bec9a7.jpg)
吉水神社から望む金峯山寺
蔵王権現は3体あり、どれも非常に大きなものだった。
その迫力のある姿は、まるでこちらに何かを語りかけてくれるかのようだった。
御開帳にあわせて、ふだんは僧侶しか入れない本堂の「内陣」に、ついたてで仕切られた「発露(ほつろ)の間」というスペースが作られていた。
この「発露の間」に入って、ひとり静かに蔵王権現と対面できるというのだ。
入室料は志(こころざし)で、お線香1本がなくなるまでの約10分、蔵王権現と向き合いながら自分について考える、貴重な時間である。
この特別開帳は、今年6月まで行われる。
蔵王権現の特別開帳を堪能した後、門前の店で昼食をとり、周辺の神社や仏閣を見て回った。
その後、吉野名物の葛を使った「くずきり」を食べてから下山。
残念ながら吉野山の桜はまだ咲いていなかったが、とても充実した一日だった。
予報ではこの日はあまり天気がよくないとされていたが、日中は天気もくずれず時折晴れ間も見えるほどだったので、何よりだった。
近鉄特急で京都へ戻り、ホテルにチェックインして一息ついた後、中心部の四条河原町へ出て夕食をとった。
京都へ行くと必ず一度は立ち寄る店なのだが、ここのところ行列ができていたりして、新幹線の時間の都合から泣く泣くあきらめていたことが多かったので、果たして女将さんがおぼえてくれてるかなあ……とちょっと心配しつつも、行ってみた。
行くとすでに店内は混雑していて、待っている人もいたのだが、今日は新幹線の時間を気にせず待っていられる。
入口を開けると、女将さんが私に気づいてくれて「おこしやす」と言ってくれた。
京都で「いらっしゃいませ」のことを「おいでやす」「おこしやす」と言うのは有名だが、この2つには、実は大いなるちがいがあるのだ。
「おいでやす」は、いわゆる「一見さん」に対して用いられ、なじみ(常連)になると「おこしやす」と言われる。
お店を手伝っている娘さんも、私に気づいてくれて「あ、おこしやす~、今日はご家族でおこしですか」と言ってくれたので、うれしかった。
都心であわただしい日々を送っていると、なかなかこういう場面に出会うことができないので、これだけでも何だかほっとする感じがする。
この店は、家族で切り盛りしており、ご主人が板場に入って女将さんが店内をしきっているのだが、ご主人も、お客さんの顔や好みをよくおぼえていてくれる。寡黙だが細かなところに気を配ってくれる、すばらしい料理人である。もちろん料理もおいしい。
なじみのお店で旬の素材を使った料理に舌鼓を打ち、幸せな気分で宿へ戻った。
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3月末に両親が愛知万博へ行くというので、せっかくなのでその帰りに合流して一緒に京都へ行くことにしていたのだ。
ちょうど桜も咲くころかなあと思っていたのだが、残念ながら、今年は去年に比べて開花が遅く、桜にはまだ少し早かった。
1日目、私が乗った新幹線に両親が名古屋から乗って合流し、京都で降りて近鉄特急に乗り換え、まずは奈良の吉野山へ。
吉野山にある金峯山寺(きんぷせんじ)で、本尊の蔵王権現(ざおうごんげん)が特別開帳されているため、拝観しに行ったのだ。
この蔵王権現が開帳されるのは、これまでの400年間のうちでこれが3度目とのこと。つまり、百数十年に一度の御開帳になるというわけだ。これを見逃す手はない。
![蔵王権現特別開帳看板](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/cc/53f771eb40ac8d61912b25c5a8bec9a7.jpg)
![金峯山寺](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/6f/c6c7a684a9831ff6594fad21ac5db242.jpg)
蔵王権現は3体あり、どれも非常に大きなものだった。
その迫力のある姿は、まるでこちらに何かを語りかけてくれるかのようだった。
御開帳にあわせて、ふだんは僧侶しか入れない本堂の「内陣」に、ついたてで仕切られた「発露(ほつろ)の間」というスペースが作られていた。
この「発露の間」に入って、ひとり静かに蔵王権現と対面できるというのだ。
入室料は志(こころざし)で、お線香1本がなくなるまでの約10分、蔵王権現と向き合いながら自分について考える、貴重な時間である。
この特別開帳は、今年6月まで行われる。
蔵王権現の特別開帳を堪能した後、門前の店で昼食をとり、周辺の神社や仏閣を見て回った。
その後、吉野名物の葛を使った「くずきり」を食べてから下山。
残念ながら吉野山の桜はまだ咲いていなかったが、とても充実した一日だった。
予報ではこの日はあまり天気がよくないとされていたが、日中は天気もくずれず時折晴れ間も見えるほどだったので、何よりだった。
近鉄特急で京都へ戻り、ホテルにチェックインして一息ついた後、中心部の四条河原町へ出て夕食をとった。
京都へ行くと必ず一度は立ち寄る店なのだが、ここのところ行列ができていたりして、新幹線の時間の都合から泣く泣くあきらめていたことが多かったので、果たして女将さんがおぼえてくれてるかなあ……とちょっと心配しつつも、行ってみた。
行くとすでに店内は混雑していて、待っている人もいたのだが、今日は新幹線の時間を気にせず待っていられる。
入口を開けると、女将さんが私に気づいてくれて「おこしやす」と言ってくれた。
京都で「いらっしゃいませ」のことを「おいでやす」「おこしやす」と言うのは有名だが、この2つには、実は大いなるちがいがあるのだ。
「おいでやす」は、いわゆる「一見さん」に対して用いられ、なじみ(常連)になると「おこしやす」と言われる。
お店を手伝っている娘さんも、私に気づいてくれて「あ、おこしやす~、今日はご家族でおこしですか」と言ってくれたので、うれしかった。
都心であわただしい日々を送っていると、なかなかこういう場面に出会うことができないので、これだけでも何だかほっとする感じがする。
この店は、家族で切り盛りしており、ご主人が板場に入って女将さんが店内をしきっているのだが、ご主人も、お客さんの顔や好みをよくおぼえていてくれる。寡黙だが細かなところに気を配ってくれる、すばらしい料理人である。もちろん料理もおいしい。
なじみのお店で旬の素材を使った料理に舌鼓を打ち、幸せな気分で宿へ戻った。
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_fine.gif)
私も一度は吉野に行ってみたいと考えています。
5月に京都旅行を計画しています。和モノや着物のお店で良いところをご存じでしたら、教えてください。自由時間は少ないのですが、見るだけでも京都の着物を楽しんでみたいです。
5月の京都、素敵ですね~~。
和装小物のお店では、祇園の「井澤屋」さんというお店が有名ですね。
「南座」という劇場があるのですが、道路をはさんでそのちょうど真向かいにあります。
京風のはんなりとした帯揚げや帯締め、和装用バッグが並んでいて、お店の前を通るといつも立ち止まってしまいます(^^;
バッグと同じ柄の、かわいらしいちりめんの携帯電話ケースなどもあります。
これから夏にかけては、麻のバッグや携帯電話ケースも出てくると思いますので、ぜひごらんになってみてください。
あと、やはり祇園に「かづら清」さん、「幾岡屋」さん、「金竹堂」さんというかんざし屋さんがあります。
「かづら清」さんでは、かんざしのほかに、椿油や櫛なども売られています。
「幾岡屋」さんは、舞妓さんが使う花かんざしや小物を扱うお店として有名なのですが、一般の人向けに小ぶりの花かんざしもたくさんそろえているので、お嬢様用にもぴったりだと思いますよ。
「幾岡屋」さんでは、舞妓さんが使う「花名刺」というきれいな名刺を、注文に応じて一般の人にも作ってくれます。
どのお店も、すべて祇園の「四条通り」という通りに面しているので、お近くを観光されるようなら、合間に立ち寄られてもよいかもしれません。
初夏の京都、ぜひ楽しんでらしてください!
京都は良いものが沢山ありそうで、楽しみです。
かんざしなどは、この地方では良いものが全然ありません。先日の松屋でも、安いものはありましたが、ずっと使いたいと思うようなものはありませんでした。東京なら、と期待していたのですが、、、
教えてくださったお店へも、是非立ち寄ろうと思います。