彦八まつり見物の翌日は、台風の接近であいにくの雨だったので、のんびりと京都を散策しました。
学生のころから数えきれないほど京都旅行をしているので、主だった寺社仏閣はほとんど見てしまっています。本尊特別公開を拝観したり、四季折々の景色を愛でるため、繰り返し訪れた寺院もあります。
なので、何かの行事やめぼしい特別公開がないときは、行き先に困ってしまいます。月曜日なので博物館も休みだし、雨も降っているし……どこにいこうか迷ったのですが、これといって思い浮かびませんでした。
それならばいっそ、のんびりと、ごはんを食べたりお茶を飲んだりしながら過ごそうと考えました。
平日だし、夏休みも終わっているし、お祭りなどのイベントもないので、お店も空いていてちょうどよい時期です。
朝、ゆっくりとホテルを出て、京都駅に荷物を置き、また四条へ出ました。
雨のなか散策するなら、やはり祇園界隈がぴったりです。お店もたくさんあるし、お茶屋さんの犬矢来や紅殻格子が雨に濡れている景色は、何とも風情があります。それに、運がよければ、お稽古帰りの舞妓さんが和傘をさして歩いているところに出くわすかも……。
そう思いつつ、お昼を食べに「美登幸」へ向かいました。
途中、南座のところまで来たら、中村鴈治郎改メ坂田藤十郎襲名披露興行のカウントダウン看板がかかっていました。いよいよ、待ちに待った襲名披露が近づいてきました。東京の歌舞伎座では、お正月が襲名披露興行になっているので、今から楽しみです。
南座を過ぎ、花見小路の入り口まで来たら、なんと! 期待していたとおり、向こうから普段着姿の舞妓さんが歩いてきます。
普段の舞妓さんは、日本髪は結っていますが、白塗りはせず素顔で、普通の着物を着ています。舞妓さんの普段着は、夏なら浴衣にお太鼓結びの帯、夏以外は小紋にお太鼓結びの帯です。普段着は自分で着付けています。
お稽古が終わったところだったのか、7、8人くらいの集団で歩いていました。雨が降っているので、みなさん雨ゴートを着て、和傘をさし、雨用草履を履いています。
その集団のなかに、これまで何度かお座敷で会ったことのある舞妓さんがいました。
4月に両親と京都へ行った際に来ていただいたのも、この舞妓さんです。はじめてお目にかかったのは、彼女がまだ出たての舞妓さんのときでしたが、明るくて話も上手で、小柄でかわいらしい人です。舞も上手だし、売れっ妓さんのようです。
白塗りをしていなくてもだいたい顔がわかるので、友人と「向こうから来る舞妓さんたちのなかに、○○ちゃんがいるみたいじゃない?」と話していました。すると、向こうもその様子を見つけたのか、目が合いました。うーん、でも、こちらの顔なんて覚えてるかわからないしなあ……と思っていたら、何と、うれしいことに覚えてくださっていたらしく、「あ!」という感じの反応をしていました。手を振ってみたら、向こうからも「こんにちは、おひさしぶりどす~!」と挨拶しつつ手を振ってくれました。舞妓さんと手を振り合うという意外な光景に、近くを通りかかった人もちょっとびっくりしていた様子です……(笑)。でも、覚えてくださっていてとてもうれしかったです。さすがにプロだと思いました。
10月の初めに「温習会」という井上流京舞の発表会があり、祇園甲部の芸妓さんや舞妓さんが出演します。今年、初めてこの温習会を観に行くのですが、この舞妓さんが出演する日の公演なので今から楽しみにしています。
美登幸でお昼を食べた後、今度は四条通の北側へ移動。白川のほとりにある甘味処「小森」へ向かいました。ここの建物は、もともとはお茶屋さんとして使われていたものなので、風情があります。
休日になると行列ができるのですが、この日はすぐに入れました。雨の平日で人も多くなかったので、のんびりと過ごせました。
小森を出ると、雨は小降りになっていました。買い物や散策をした後、先斗町へ向かい、洋食屋さんで夕食をとりました。
ほとんど食べてばかりいた一日です。
夕食をとった後、祇園の富永町にある「甘泉堂」へ向かいました。ここの水ようかんは絶品で、私の大好物の一つです。水ようかんは4月から9月の間しか販売されないので、今夏の名残に買って帰りました。
甘泉堂は、四条通から、細ーい路地をちょっと北に入ったところにあります。アーケードの北側のほうを歩き、上のほうに並んでいる店名看板を注意して見ていると、「←甘泉堂」という看板が出てきます。
これといった観光をすることもなく、ぶらりと散歩して、食べて……という一日でしたが、こんなふうに旅先でのんびりと過ごすのも、ある意味ぜいたくで有意義な時間でした。
学生のころから数えきれないほど京都旅行をしているので、主だった寺社仏閣はほとんど見てしまっています。本尊特別公開を拝観したり、四季折々の景色を愛でるため、繰り返し訪れた寺院もあります。
なので、何かの行事やめぼしい特別公開がないときは、行き先に困ってしまいます。月曜日なので博物館も休みだし、雨も降っているし……どこにいこうか迷ったのですが、これといって思い浮かびませんでした。
それならばいっそ、のんびりと、ごはんを食べたりお茶を飲んだりしながら過ごそうと考えました。
平日だし、夏休みも終わっているし、お祭りなどのイベントもないので、お店も空いていてちょうどよい時期です。
朝、ゆっくりとホテルを出て、京都駅に荷物を置き、また四条へ出ました。
雨のなか散策するなら、やはり祇園界隈がぴったりです。お店もたくさんあるし、お茶屋さんの犬矢来や紅殻格子が雨に濡れている景色は、何とも風情があります。それに、運がよければ、お稽古帰りの舞妓さんが和傘をさして歩いているところに出くわすかも……。
そう思いつつ、お昼を食べに「美登幸」へ向かいました。
途中、南座のところまで来たら、中村鴈治郎改メ坂田藤十郎襲名披露興行のカウントダウン看板がかかっていました。いよいよ、待ちに待った襲名披露が近づいてきました。東京の歌舞伎座では、お正月が襲名披露興行になっているので、今から楽しみです。
南座を過ぎ、花見小路の入り口まで来たら、なんと! 期待していたとおり、向こうから普段着姿の舞妓さんが歩いてきます。
普段の舞妓さんは、日本髪は結っていますが、白塗りはせず素顔で、普通の着物を着ています。舞妓さんの普段着は、夏なら浴衣にお太鼓結びの帯、夏以外は小紋にお太鼓結びの帯です。普段着は自分で着付けています。
お稽古が終わったところだったのか、7、8人くらいの集団で歩いていました。雨が降っているので、みなさん雨ゴートを着て、和傘をさし、雨用草履を履いています。
その集団のなかに、これまで何度かお座敷で会ったことのある舞妓さんがいました。
4月に両親と京都へ行った際に来ていただいたのも、この舞妓さんです。はじめてお目にかかったのは、彼女がまだ出たての舞妓さんのときでしたが、明るくて話も上手で、小柄でかわいらしい人です。舞も上手だし、売れっ妓さんのようです。
白塗りをしていなくてもだいたい顔がわかるので、友人と「向こうから来る舞妓さんたちのなかに、○○ちゃんがいるみたいじゃない?」と話していました。すると、向こうもその様子を見つけたのか、目が合いました。うーん、でも、こちらの顔なんて覚えてるかわからないしなあ……と思っていたら、何と、うれしいことに覚えてくださっていたらしく、「あ!」という感じの反応をしていました。手を振ってみたら、向こうからも「こんにちは、おひさしぶりどす~!」と挨拶しつつ手を振ってくれました。舞妓さんと手を振り合うという意外な光景に、近くを通りかかった人もちょっとびっくりしていた様子です……(笑)。でも、覚えてくださっていてとてもうれしかったです。さすがにプロだと思いました。
10月の初めに「温習会」という井上流京舞の発表会があり、祇園甲部の芸妓さんや舞妓さんが出演します。今年、初めてこの温習会を観に行くのですが、この舞妓さんが出演する日の公演なので今から楽しみにしています。
美登幸でお昼を食べた後、今度は四条通の北側へ移動。白川のほとりにある甘味処「小森」へ向かいました。ここの建物は、もともとはお茶屋さんとして使われていたものなので、風情があります。
休日になると行列ができるのですが、この日はすぐに入れました。雨の平日で人も多くなかったので、のんびりと過ごせました。
小森を出ると、雨は小降りになっていました。買い物や散策をした後、先斗町へ向かい、洋食屋さんで夕食をとりました。
ほとんど食べてばかりいた一日です。
夕食をとった後、祇園の富永町にある「甘泉堂」へ向かいました。ここの水ようかんは絶品で、私の大好物の一つです。水ようかんは4月から9月の間しか販売されないので、今夏の名残に買って帰りました。
甘泉堂は、四条通から、細ーい路地をちょっと北に入ったところにあります。アーケードの北側のほうを歩き、上のほうに並んでいる店名看板を注意して見ていると、「←甘泉堂」という看板が出てきます。
これといった観光をすることもなく、ぶらりと散歩して、食べて……という一日でしたが、こんなふうに旅先でのんびりと過ごすのも、ある意味ぜいたくで有意義な時間でした。
京都と言うと、分刻み秒刻みで神社仏閣や見所をハシゴする旅の印象がありましたが、私も今後は目的を決めずぶらり旅をしてみたいです。
京都は、本当に四季折々でいろいろな姿を見せてくれるので、その時にしか見られないものをのんびり見て回れると素敵ですよね。
私の場合、目的がないとすぐに「食い道楽ツアー」のようになってしまうのでお恥ずかしい限りですが……(^^;
パソコンの具合が悪くて投稿できませんでした。
雨の祇園町は何ともしっとり落ち着いた風情があって私は好きです。温習会には私も行く予定です。新橋演舞場で公演中の京舞も良かったですよ。
先日は、本当にありがとうございました。ポスターさっそく貼らせていただいております。毎日、鴈治郎丈の麗姿を見て、ウットリしています(^^)
藤十郎襲名披露興行のスケジュールと演目も発表され、いよいよ……という感じですね~!鴈治郎として最後の興行となる来月の「河庄」も観に行く予定です。
kyotomoriさまも温習会いらっしゃるのですね! 私は、都をどりは何度か観たのですが、温習会は今年初めてなので、楽しみです!