元日に、鈴本演芸場の「初席」へ行きました。
寄席では、毎月1日から10日までの興行を「上席(かみせき)」、11日から20日までの興行を「中席(なかせき)」、21日から30日までの興行を「下席(しもせき)」と呼んでいます。
しかし、1月1日から1月10日までの10日間に限っては「初席」、1月11日から1月20日までは「二之席」と呼ばれます。
初席と二之席の間は、高座に鏡餅などが飾られ、お正月ムード満点になります。
噺家さんが座る座布団も、お正月に新調されるのです。
寄席によっては、背景の板戸やふすまもお正月仕様になります。
寄席の「初席」は、お芝居で言うと「顔見世」のようなものです。「今年一年、こういったメンバーが出ますよ」というのを知らせる目的があるので、出演者も非常に多くなります。
そうなると当然、一人あたりの高座は短くなりますが、新年らしい噺を披露する方や、自作の新しい小噺(こばなし)を披露する方なども多く、盛りだくさんの内容を楽しめます。
太神楽曲芸のみなさんによる「獅子舞」も披露されます。
噺家さんは、普段の高座では着流しに羽織といういでたちが一般的ですが(前座さんは羽織を着られません)、この日は元日だったので、袴をつけた正装が多くなっていました。
お正月ならではの雰囲気に包まれた寄席で「初笑い」して、気持ち良く新年を迎えることができました。
「一年の計」である元日を明るく笑って過ごす、まさに「こいつぁ春から縁起がいいわい」といった感じです。
毎日生きていれば、楽なことや楽しいことばかりで済まないのは当たり前。でも、どんな時でも「笑おうとする」気持ちを忘れず、前向きに楽しく一年を過ごしたいものです。
<本日のキモノ>

無地の結城紬に、松竹梅の塩瀬帯です。

うさぎの帯留、絵馬の形の根付と、小物も縁起のよいものをあわせてみました(うさぎは「はねあがる」といって縁起がよいとされています)。
刺繍入りのクリーム色のちりめん帯揚は、何年も前に京都・四条の井澤屋さんで買ったものです。これまであまり使うことがなかったのですが、ちりめんの「こっくり」とした感じが無地の紬に合ったので、これから出番が多くなりそうです。
小さな刺繍がところどころに入っているので、せっかくの刺繍が見えるように、少し多めに帯揚を出しました。
寄席では、毎月1日から10日までの興行を「上席(かみせき)」、11日から20日までの興行を「中席(なかせき)」、21日から30日までの興行を「下席(しもせき)」と呼んでいます。
しかし、1月1日から1月10日までの10日間に限っては「初席」、1月11日から1月20日までは「二之席」と呼ばれます。
初席と二之席の間は、高座に鏡餅などが飾られ、お正月ムード満点になります。
噺家さんが座る座布団も、お正月に新調されるのです。
寄席によっては、背景の板戸やふすまもお正月仕様になります。
寄席の「初席」は、お芝居で言うと「顔見世」のようなものです。「今年一年、こういったメンバーが出ますよ」というのを知らせる目的があるので、出演者も非常に多くなります。
そうなると当然、一人あたりの高座は短くなりますが、新年らしい噺を披露する方や、自作の新しい小噺(こばなし)を披露する方なども多く、盛りだくさんの内容を楽しめます。
太神楽曲芸のみなさんによる「獅子舞」も披露されます。
噺家さんは、普段の高座では着流しに羽織といういでたちが一般的ですが(前座さんは羽織を着られません)、この日は元日だったので、袴をつけた正装が多くなっていました。
お正月ならではの雰囲気に包まれた寄席で「初笑い」して、気持ち良く新年を迎えることができました。
「一年の計」である元日を明るく笑って過ごす、まさに「こいつぁ春から縁起がいいわい」といった感じです。
毎日生きていれば、楽なことや楽しいことばかりで済まないのは当たり前。でも、どんな時でも「笑おうとする」気持ちを忘れず、前向きに楽しく一年を過ごしたいものです。
<本日のキモノ>

無地の結城紬に、松竹梅の塩瀬帯です。

うさぎの帯留、絵馬の形の根付と、小物も縁起のよいものをあわせてみました(うさぎは「はねあがる」といって縁起がよいとされています)。
刺繍入りのクリーム色のちりめん帯揚は、何年も前に京都・四条の井澤屋さんで買ったものです。これまであまり使うことがなかったのですが、ちりめんの「こっくり」とした感じが無地の紬に合ったので、これから出番が多くなりそうです。
小さな刺繍がところどころに入っているので、せっかくの刺繍が見えるように、少し多めに帯揚を出しました。
