本朝徒然噺

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錦繍の京都~高桐院

2004年11月27日 | 京都
27日、早朝の新幹線で東京を発ち、一路京都へ。

ホテルに荷物を置き、すぐに向かったのが、大徳寺塔頭(たっちゅう)の高桐院。
細川忠興によって建てられ、細川家代々のお墓もある閑静なお寺だが、紅葉の名所なのでこの時期は多くの人が訪れる。

早い時間だったのでまださほど混んではいなかったが、それでも結構人がいた。

外側の門を入ってすぐの細長い通路(写真)のところはまだ少し黄色い感じ、内側の門のあたりは赤やオレンジ、黄色が混ざり合うまさに最盛期という感じだった。
このお寺で有名なのが、庭の「敷きもみじ」。落葉したもみじが、庭の苔の上を敷き詰めるのだ。ちょうどこの「敷きもみじ」になろうとしているところで、美しかった。
同じお寺の中でこんなにいろいろな紅葉を楽しめたのがうれしかった。

京都へは、予定どおり着物を着て行った。
以前の記事でも書いたが、紺色の江戸小紋に灰藤色の長羽織という組み合わせ。
江戸小紋は正絹ながら仕立て上がりで安く手に入れたものなので、ちょっと出かける時にも気軽に着ている。
長羽織の柄が楓と菊の柄だったので、この時とばかりに着てみた。
本当は、柄に書かれている花などがピークの時はその柄は避けるのがよいらしいのだが、この羽織は楓や菊の柄の部分がエンジや紫と落ち着いた色になっているので、紅葉の色を邪魔しなくてすむ。
足元は、四谷・三栄製のお気に入りの黒の草履で締めた。鼻緒に少し赤が入っており、光沢があるので、お葬式用とまちがわれることはない。台も低く、江戸前の細身の草履なので、しゃれ着用にはちょうどよい。
草履にあわせてカバンも黒にした。一応和装用として売られていたのだが、洋服にも合わせられるようなデザインのスエード調のバッグで、物もたくさん入るので重宝している。

高桐院は、この時期ももちろんよいが、夏もまた落ち着いた風情があってよい。
高桐院の紅葉を堪能した後、今宮神社へ寄ってあぶり餅を食べ、次の目的地・岩倉の実相院へ向かった。



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