うたた寝映画日記

米子ではたらく税理士の個人的映画論

ハート・ロッカー

2012年01月28日 21時39分30秒 | 映画論
キャスリン・ビグロー監督
「ハート・ロッカー」

これも前々から観たかった作品。

気がつけば映画日記に書いている作品は
アカデミー賞作品ばかり。
偶然ですって。

イラク戦争後、バグダットでの爆弾処理班のお話し。

いきなり、LAコンフィデンシャルで新米刑事を演じた
ガイ・ピアースが爆弾に吹っ飛ばされる。
ウソっこの先どうなるの?
ハイスピードカメラを駆使した爆破シーンは必見です。

そして、ひたすら爆弾処理シーンの連発。
ずーっと手に汗握る気が抜けない状況が続く。
従って登場人物に感情移入ができないのだ。
これが監督の意図するところか?

中盤以降、凄腕の爆弾処理班が登場する。
彼の地元少年との交流。
家族との関係。
同僚との友情。
やっとドラマらしくなってきた。

そして今日も、彼は爆弾処理に向かう。


あくまで客観的な前半は、イラク戦争の失望感、無意味さを
強く感じる。
手持カメラの映像はリアルさを豊穣してくれる。
女性監督とは思えないくらいのハードな映像。
ビグロー女史恐れ入りました。

果たして、
何のための戦争だったのだろう。

されとて男は眈々と任務を貫く。
母国のため?家族のため?自分自身のため?






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