うたた寝映画日記

米子ではたらく税理士の個人的映画論

浮雲

2012年10月27日 00時04分31秒 | 映画論
なつかしの映画劇場。

米子市文化ホール。

約300名の観客。

観客平均年齢たぶん70歳くらい。

こんなに多くのおばあちゃん方が映画を楽しみにされてたなんて。。。。

驚きでした。

上映作品、

成瀬巳喜男監督作品
「浮雲」
「めし」
の至福の2本立て。
米子でこの2本がスクリーンで見ることができるなんて奇跡です。


「浮雲」は僕の大好きな作品のひとつ。

相変わらず主演の森雅之のダメ男さ加減が最高でした。
視線だけで女を口説く節操のなさ。
別れ話になると悪いのは自分の性だと究極の言い訳で逃げる始末。
かと思えば「遠くへ行こう」と温泉に誘いまたズルズル関係を続ける。
離れられない男と女。
救われない男と女。

まさにデカダンス。

太宰治の人間失格を映画化するなら、主役には、森雅之しかいないでしょう。

貴重な当時の映画パンフレット。







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