うたた寝映画日記

米子ではたらく税理士の個人的映画論

決算書の読み方(基礎編・応用編)

2007年09月29日 17時12分27秒 | ビジネス
10月17日(水)と11月21日(水)の2回に渡り、鳥取県中小企業家同友会にて「決算書の読み方(基礎編・応用編)」についてお話しさせていただくことと相成りました。
少しでも会員の方のお役に立てればとふたつ返事でお受けしたものの、いざ「決算書の読み方」と言われると戸惑っている自分がいることにふと気付く有様。

と申しますのも、普段、税理士という仕事柄、無意識のうちに決算書に触れているあまり、感覚的に読んでいることに改めて気付かされた次第で・・・。

例えて言えば、日本語の文法を外国人の方に説明するような感じとでも申しましょうか。

そうこう言ってはおれず、この機会に損益計算書・貸借対照表・キャッシュフロー計算書を分解してみようと目論んでおります。
受講される皆さんに財務諸表の仕組みをご理解いただかないと、やたらめったら「流動比率」「自己資本比率」「債務償還年数」「ROE」など説明しても「そうなんだ」くらいで終わってしまいそうな気がするものですから。

キーワードは
「財務3表は繋がっているんです!!」
です。

現在レジメ作成中。
ご興味お持ちの方は、ぜひご参加ください。

日本の医療制度はどこへ向かうのか

2007年09月24日 18時32分42秒 | ビジネス
現在、厚労省は平成24年までに、今ある病院の病床数(ベッド数)を38万床から15万床に削減する方針を打ち出している。

ざっと23万床が廃止になるのだ。

これを達成すべくまずは、平成12年に創設された介護療養型医療施設を平成24年に廃止するとしてきた。
国の施策を信じた医療機関はたまったものではない。さすがにこれは酷だろうと、介護療養病床は、老人保健施設やグループホームなどの介護施設に転換してください。さすれば行政も支援しますよ、としているが、厚労省の方針転換に打撃を受ける医療機関もさることながら、現に今療養施設に入院している患者はどうするのか?
それをカバーすべく在宅医療に切り換え、国は地域ケア整備構想を打ち立てる。
つまり、長期入院できる程のベッド数はないので、入院できない患者さんは、開業医の先生方が在宅で面倒見てあげて、最後は昔の日本のように死ぬときは家で看取ってあげてくださいね、ということだ。在宅医療に携わるドクターには診療点数(レセプト)は多めに設定しますので。という机上の空論。
点数配分しか考えていない。
減らしたい分野には、点数を少なめに、増やしたい分野には点数を多めに。

国としては、「医療費削減」が合い言葉である。

シミュレーションではこうすれば確かに医療費は減るらしい。

しかしながら、現場では患者それぞれの事情があるはずだ。できれば住み慣れた我が家で療養したくても、家族の事情で長期入院している人もいるだろう。昔は子供や孫が年老いた両親の介護はしていたものだが、今では様相も変わってきている。
私も高校時代、毎晩夜中、祖母を手洗いまで付き添った記憶がある。

家族の在り方。

小津映画の中の「家族」はもう日本には存在しないのか。

国も歳出削減、医療費削減で苦肉の策であろうが、医療の現場だけでなく、家族の現場を考えねばならない。そうするといちばん根底にあるのは教育の見直しであろうか。
「さればとて墓に布団も着せられず」



第31回TKC中国会秋期大学、無事終了

2007年09月15日 17時23分59秒 | Weblog
9月13・14・15日と大山ロイヤルホテルにて、第31回TKC中国会秋期大学が開催されました。今年は、地元米子開催ということで、自身初の実行委員としての参加でした。
14日は、片山善博前鳥取県知事の今後の地方自治についての講演と大武健一郎元国税庁長官のグローバリズムの中で税制を含め、今後日本がどうすべきかの講演を拝聴しました。
地方とグローバルという真逆の視点での2本立てでしたので、双方の見解にも相違点があり、非常に興味深い内容でした。

果たして地方は自立できるのか!?

財政がしっかりしなければ国も地方も会社も成り立たない。
「税金」について改めて考えさせられました。

私見ですが、おふた方とも、国家や行政に頼るのではなく、国民ひとりひとりが政治に興味を持ち、議会をチェックし、税の使い道をチェックし、まずは自分たちが変わらないことには、地方は、はたまた日本は変わらないという考えをお持ちのように思えました。

他力本願の古き良き時代は終焉を迎えました。

政治家や代議士の文句を言う前に、自分たちが彼らを選んだことを忘れてはなりません。選挙に行ってなければ文句を言う権利もありません。

せめて毎月の「とっとり県政だより」と「米子市だより」には目を通すように心がけたいと思います。

ちなみに、14日最終日の全体研修の司会を仰せつかり、期間中最後まで落ち着かない大会になりましたが、しどろもどろの司会ながら皆様のお陰で何とか任務完了することができました。

運営実行委員会の先生方お疲れ様でした。

KIHACHI祭りin米子 開催決定!!

2007年09月11日 20時27分09秒 | Weblog
来たる11月3日(土)4日(日)の2Days。
鳥取県米子市の本通り商店街を中心に「KIHACHI祭りin米子」が開催されます。
このイベントは、2年前に他界された米子市出身の映画監督・岡本喜八氏のエンタメ・スピリットを受け継ぎ、喜八監督の映画作品の再発掘と新時代を築く地元出身のクリエイター達のコラボレーションを通じて、とにかくみんなで楽しんじゃおうという企画です。

米子市出身のジャズピアニスト・森下滋氏(彼も喜八監督の『ジャズ大名』をリスペクト)のジャズライブあり、バンドコンテストあり、喜八監督ゆかりの品々を展示するアーカイブあり、地元クリエイターの製作したショートフィルム上映ありのてんこ盛り。
喜八監督デビュー作『結婚のすべて』の上映後には、奥様の岡本みね子夫人と喜八監督との出会いがきっかけで映画の世界に入られ、自身監督作「BeRLiN」で日本映画監督協会新人賞を受賞された映画監督・利重剛氏のティーチインもあります。
個人的におすすめは、「喜八DEノワール」と銘打った岡本喜八監督作品『暗黒街の対決』と『地獄の饗宴』の2本立て上映。
タランティーノでもジョン・ウーでもかかってきなさいの2丁拳銃ならぬ男泣き2本上映です。

前売りパスは米子市内の主要プレイガイドにて絶賛発売中!!

このスペシャル・ダイナマイトどんどんなイベントをお見逃しなく。

政府税調の決断

2007年09月08日 15時17分35秒 | ビジネス
政府税調が、今年度提出の改正案には消費税の税率アップを織り込むことは不可能と判断。消費税アップは、来年以降に持ち越しの様相である。
これも、参院選の自民惨敗が原因で、衆議院を通過しても、参議院で間違いなく否決されるからだろう。
小泉内閣の時、谷垣元財務大臣が消費税率アップはやむを得ないと力説していた。国民もある程度覚悟はできていたのではないか。

それなのに、日本人得意の嫌なことは先延ばしである。

ボクも消費税があがらないことにこしたことはないと思うのだが、最近の医療、介護、福祉の制度改革の内容を見ていると、このままでは制度自体が保たないと感じる時がある。介護保険制度だって、構造に無理があるから不正請求なんて問題も起こる様な気がしてならない。

日本国も、会社も同じである。
財源、資金がなければ会社は潰れてしまう。財源あっても制度である。

どこから財源を調達するか。
歳出削減が先か、増税が先か。
卵が先か、ニワトリが先か。
議論している場合であろうか。

全国民を敵に回してでも消費税率アップを英断できる主導者は、果たして今の日本にいるのだろうか?


前田智徳という男

2007年09月02日 12時20分18秒 | Weblog
昨日、広島カープの前田智徳選手が2000本安打を達成しました。
金曜日に2本のヒットを打ち、2000本まであと1本。
ときたら土曜日に達成する確立はかなり高い。となれば、行くしかないでしょ。

という訳で、歴史的瞬間を目撃すべく、広島市民球場へと向かう。片道約3時間半。
球場周りは異様な雰囲気に包まれていた。
そして、チケット売場に向かうが・・・

当日券売り切れの文字。

金曜日のスポーツニュースではがらがらだったのに。しかも普段なら閑古鳥の鳴く中日戦でチケットが完売するなんて。今年も最下位のカープ。盛り上がるとすればこの日しかないですもんね。そりゃみんな行きますよね。自分の甘さに反省。

帰りの車中、ラジオ中継で前田の成績は7回まで4打数ノーヒット。こりゃもう打順も回ってこないし記録は明日にお預けかムード。ラジオも峠越えのため受信不能。
家に帰りスポーツニュースを見ると、

前田が男泣きしているじゃないですか。

どうやら8回に打者一巡の猛攻。8人みんなが前田まで打順を繋いだとか。余計に男泣きです。

ケガさえなければイチローよりもメジャーに最短距離だった男。

インタビューで「自分のケガでチームの足を引っ張ってきたけど、こんな選手を応援してくれてありがとう」だなんて・・・。

こちらこそ背番号1にファンの夢や希望のすべてを背負ってくれてありがとうです。
これまで幾度となく満身創痍の状態で打席に立つ姿に勇気付けられたことか。
ライトスタンドへの放物線に夢を託したことか。

前田智徳という男。これからも夢を見させてくれ!! 

でもやっぱりこの目で目撃したかった。複雑な心境。