マグロチャンピオンの料理道場

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暑い夏にはやっぱりビールに枝豆

2011年06月27日 | 酒肴
このところ上海は雨ばかり降るうっとうしい日が続いていたが、やっと晴れたと思ったら今度は急に蒸し暑くなり、いよいよ本格的な夏の始まりなのだろう。

先日、冷やし中華のレシピを紹介した時に、「トマトやキューリ」は体を冷やす食べ物なので暑い日には体が自然とそういう食べ物を欲しがるのではないか?と書いたが、同じく体を冷やす夏が旬の食材に「枝豆」がある。

真夏の太陽が照り付ける 6月~ 8 月が枝豆の旬だが、あのさわやかな淡い緑色は見ためにも涼しく、栄養面でもとてもにすぐれている。

枝豆は豆と野菜の両方の特長を持っていて、豆の特長である良質なたんぱく質や食物繊維。緑黄色野菜の特長であるカロテン、ビタミン C などをたっぷり含んでいる。

特に豊富に含まれるビタミン B1 は、糖質をエネルギーに変え、代謝を活発にしてくれるので夏バテを防ぐために役立ってくれる。

そして、枝豆にはアミノ酸の一種のメチオニンという成分がたくさん含まれているので、アルコールの分解を助け、肝臓の負担を和らげる働きをする。

『とりあえず、ビールと枝豆!』と、夏のビールのおつまみとして定番の枝豆は、とても理にかなった食べ物なのだ。

うちの店でも「枝豆」はよく出ている商品だが、冷凍品は使用せずに生の枝豆を仕入れている。

しかし、いつも「茹で枝豆」では飽きてしまうので、毎日、「茹で枝豆」の他にもう一種類、簡単にできる枝豆料理を提供しているので、いくつか紹介しよう。

まずは、「枝豆」の下処理から説明しよう。

【美味しい枝豆の茹で方】

①枝から枝豆を切り離す。
②両端をハサミで切る。(豆に塩味がつきやすくなるように)
③枝豆に塩をまぶして豆と豆をこするように水洗いする。(うぶ毛が取れ色鮮やかに茹であがる)
④たっぷりのお湯に塩を少量加えて、強火で3分位すこし固めに茹でてザルにあげます。
⑤ざるにあげた枝豆に軽く塩を振り、うちわなどで扇いで手早く冷ます。

注意:水の中で冷やすと豆がふやけてしまうので、絶対に水の中には入れない。

さて、店では注文が入ってから、その都度茹で上げるのでは時間が掛ってしまうので、枝豆は多めに茹でてザルにあげておき、注文が入ったら人数分の枝豆をボール等に入れ、そこに熱湯を入れ2分程温めてお客様に出している。その為に最初に枝豆を茹でる時には固めに茹でている。
また、最初に固めに茹でることで「茹で枝豆」以外の枝豆料理にも対応できるようにしている。

下の写真は「茹で枝豆」だが、茹でる前に塩をまぶしてこするように水洗いすることで、色鮮やかに茹であがる。

茹で枝豆

【その他の枝豆料理】

1)塩焼き枝豆

この料理はいたってシンプルだが、焼くことで香ばしさを増し、また、枝豆の甘さがとても美味しい。
作り方:
①枝豆をすこし固めに茹でる。
②アルミホイルの上に枝豆をならべ、少し多めに塩を振る。
③オーブントースターやグリルで焼き色が付くまで香ばしく焼く。

2)枝豆のバター醤油焼き

この料理はバターと焦げた醤油の香りが枝豆にピッタリだ。
作り方:
①枝豆を少し固めに茹でる。
②フライパンを中火に掛けバターを入れ、バターが溶けたら枝豆を加え、そこに少量の料理酒を振りながら蒸し焼きにして、きれいな焼き色がついたら醤油を加えて香りが立ったら火からおろす。

3)枝豆のピリ辛浸し

ピリッとした辛さでビールが何杯でも飲みたくなる枝豆料理だ。
作り方:
①ボール等に、ザルそば用の麺つゆと、豆板醤少量と、ゴマ油少量を入れ混ぜ合わせておく。
②枝豆は3~4分間茹でてザルにあげて水を切り、熱いうちに①の調味液に浸す。

4)枝豆のにんにく醤油炒め

にんにくの香りが暑い夏の日にパワーをくれる一品だ。
作り方:
①枝豆を少し固めに茹でる。
②フライパンを中火に掛けオリーブオイルを大さじ1位入れて、鷹の爪(唐辛子)の小口切りを少量加えてから枝豆を入れて炒める。
③枝豆に火が通ったら「にんにくのすりおろし」を好みの分量加えて、醤油で味を調えて火からおろす。

今回の「枝豆料理」はとても簡単にできるので、いつもの「茹で枝豆」だけではなく、いろいろと味にアクセントを加えながら楽しんで欲しい。

くれぐれもビールを飲み過ぎないように!



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