今年もあっという間に半年が過ぎてしまい7月に入ったが、毎月、新しいメニューに換えているの福家の「日替わりランチ」も今日から7月のメニューになった。
今月は夏の野菜の茄子を使った「麻婆茄子」や玉子を入れて味をマイルドにした「豚キムチ」といった夏向けのおかずの他にお客様からの要望で「メンチカツ」を入れることにした。
その「メンチカツ」に付いて何人かのお客様と話をしていたところ、関西では「メンチカツ」ではなくて「ミンチカツ」と呼ぶということを知った。
東京では「ミンチカツ」とは聞いたことがないので、本当に関西では「ミンチカツ」と言うのか調べてみたところ実際に関西の洋食屋では「メンチカツ」ではなく「ミンチカツ」と呼ぶらしい。
まず、「メンチカツ」の由来だが、東京の洋食屋さんが「minsed meatcutlet」「ミンスミートカツ」という商品名で、ひき肉(minsed meat)を使用したカツを売り出したのが始まりのようで、いつのまにか呼びやすいように「メンチカツ」になったようだ。
ただ、それならば、なぜ「ミンスカツ」にならなかったのだろうか?
また、関西での呼び名の「ミンチカツ」については、色々と説があるようだ。
「ミンチカツ」が関西ではじめて売られたのは、昭和初期に兵庫県神戸市湊川の純神戸肉三ッ輪屋精肉店が、東京の洋食店の「メンチボール」(ミートボール)をヒントに考案、「ミンチカツ」と命名したのが始まりであるとされる説や、神戸の湊川東山商店街のそばにある洋食屋が関西のミンチカツ発祥の地だとも言われている。
このお店の先々代が東京でメンチカツづくりを修行してきて、「ミンチカツ」の名称で売り出したのが阪神間でヒットして、そのまま通称として定着してしまったとか。 ほんとはメンチだったのを、ミンチに聞き間違いして、そのまま売り出したというエピソードも残されているようだ。
また、関西では人を睨みつけることを「メンチを切る」というので「メンチカツ」ということは、「メンチに勝つ」といったことを連想するので「ミンチカツ」と呼ぶらしい。
ようするに、「メンチカツ」の語源はミンスミートカツで、それが呼びやすいように、和製英語として「メンチカツ」になってしまったようだ。
同じように、アパートは、apartmentを短縮した和製英語だし、よく使うグレードアップは正しくはupgradeだし、フライドポテトは英語ではfrench friesが正解となる。
さて、「メンチカツ」=「ミンチカツ」ということは分かったが、実は呼び名だけではなく、具に使用する中身も東京とは大阪では違っているらしい。
東京では牛肉と豚肉の合挽き肉か豚肉だけを使用するが、関西では主に牛肉だけを使用するのだそうだ。
そういえば、東京では「肉じゃが」と言えば豚肉を連想するが、関西では肉と言ったら牛肉のことを指すようで、「肉じゃが」も牛肉を使用するのが主流のようだ。
それではなぜ関西で牛肉の消費が多いかだが、、昔は農耕や荷車引きには関東では主に馬が使われいたが、関西では牛が使われていて、明治になって肉類食用の禁令が解けるとともに、関西では主に牛肉を食べるようになった。ただし、それらの牛肉は農耕や運搬の使役に使った家畜の固い肉で、現在の牛肉のようにビールを飲ませて軟らかくしたような牛肉ではなく、堅い肉だったので、そういう堅い肉をいかに美味しく食べるか、その結果が肉を薄くスライスして食べる「すき焼」や「しゃぶしゃぶ」になったようだ。
さて、うちの店のメンチカツには牛肉と豚肉の合挽き肉に、キャベツと玉ねぎを使用している。
メンチカツ(日替わりランチ用)
また、キャベツを中心に置いたメンチカツを「今日のおすすめ」として出すこともある。
キャベツには軽く塩を振る。
また、キャベツを中心に豚バラ肉をグルグルと巻き、パン粉を付けて揚げても美味しい。
ごはんのおかずにもなるし、酒のつまみにもなるので作って食べてみてはどうだろうか。
おすすめの一品だ。
今月は夏の野菜の茄子を使った「麻婆茄子」や玉子を入れて味をマイルドにした「豚キムチ」といった夏向けのおかずの他にお客様からの要望で「メンチカツ」を入れることにした。
その「メンチカツ」に付いて何人かのお客様と話をしていたところ、関西では「メンチカツ」ではなくて「ミンチカツ」と呼ぶということを知った。
東京では「ミンチカツ」とは聞いたことがないので、本当に関西では「ミンチカツ」と言うのか調べてみたところ実際に関西の洋食屋では「メンチカツ」ではなく「ミンチカツ」と呼ぶらしい。
まず、「メンチカツ」の由来だが、東京の洋食屋さんが「minsed meatcutlet」「ミンスミートカツ」という商品名で、ひき肉(minsed meat)を使用したカツを売り出したのが始まりのようで、いつのまにか呼びやすいように「メンチカツ」になったようだ。
ただ、それならば、なぜ「ミンスカツ」にならなかったのだろうか?
また、関西での呼び名の「ミンチカツ」については、色々と説があるようだ。
「ミンチカツ」が関西ではじめて売られたのは、昭和初期に兵庫県神戸市湊川の純神戸肉三ッ輪屋精肉店が、東京の洋食店の「メンチボール」(ミートボール)をヒントに考案、「ミンチカツ」と命名したのが始まりであるとされる説や、神戸の湊川東山商店街のそばにある洋食屋が関西のミンチカツ発祥の地だとも言われている。
このお店の先々代が東京でメンチカツづくりを修行してきて、「ミンチカツ」の名称で売り出したのが阪神間でヒットして、そのまま通称として定着してしまったとか。 ほんとはメンチだったのを、ミンチに聞き間違いして、そのまま売り出したというエピソードも残されているようだ。
また、関西では人を睨みつけることを「メンチを切る」というので「メンチカツ」ということは、「メンチに勝つ」といったことを連想するので「ミンチカツ」と呼ぶらしい。
ようするに、「メンチカツ」の語源はミンスミートカツで、それが呼びやすいように、和製英語として「メンチカツ」になってしまったようだ。
同じように、アパートは、apartmentを短縮した和製英語だし、よく使うグレードアップは正しくはupgradeだし、フライドポテトは英語ではfrench friesが正解となる。
さて、「メンチカツ」=「ミンチカツ」ということは分かったが、実は呼び名だけではなく、具に使用する中身も東京とは大阪では違っているらしい。
東京では牛肉と豚肉の合挽き肉か豚肉だけを使用するが、関西では主に牛肉だけを使用するのだそうだ。
そういえば、東京では「肉じゃが」と言えば豚肉を連想するが、関西では肉と言ったら牛肉のことを指すようで、「肉じゃが」も牛肉を使用するのが主流のようだ。
それではなぜ関西で牛肉の消費が多いかだが、、昔は農耕や荷車引きには関東では主に馬が使われいたが、関西では牛が使われていて、明治になって肉類食用の禁令が解けるとともに、関西では主に牛肉を食べるようになった。ただし、それらの牛肉は農耕や運搬の使役に使った家畜の固い肉で、現在の牛肉のようにビールを飲ませて軟らかくしたような牛肉ではなく、堅い肉だったので、そういう堅い肉をいかに美味しく食べるか、その結果が肉を薄くスライスして食べる「すき焼」や「しゃぶしゃぶ」になったようだ。
さて、うちの店のメンチカツには牛肉と豚肉の合挽き肉に、キャベツと玉ねぎを使用している。
メンチカツ(日替わりランチ用)
また、キャベツを中心に置いたメンチカツを「今日のおすすめ」として出すこともある。
キャベツには軽く塩を振る。
また、キャベツを中心に豚バラ肉をグルグルと巻き、パン粉を付けて揚げても美味しい。
ごはんのおかずにもなるし、酒のつまみにもなるので作って食べてみてはどうだろうか。
おすすめの一品だ。
今度メンチカツを作る時に
前から知ってたかのように
このうんちく使わせていただきます。
いやーでも本当におもしろいですね。