電脳アニメパス

アニメ及び周辺文化に関する雑感

週刊アニメ定点観察 Vol.500 (1/4)

2006年09月15日 | 週刊アニメ定点観察
期間:06/06/26~06/06/26

◎ブラック・ジャック21
 (第71話)
 ペンダントで一命を取り留めたブラック・ジャック。それで母親のことを思い出し、例の本間血腫の患者の手術をすることにしてるけど……オペを開始したブラック・ジャックが辿り着いたのは自家発電タイプの完全埋め込み型人工心臓……篠山でも作ったのか?
 本間の残した記録によると本間血腫の患者はみんなこのタイプの人工心臓を持ってたって話。しかも、新たに心臓移植しても本間血腫は再発するって話。そこで別の人工心臓を取り寄せてるブラック・ジャックだけど……
 一方、ペンダントから出て来たマイクロフィルムにはその人工心臓の設計図。そして設計者の名前は間影三……ブラック・ジャックの父親ってかい。
 ブラック・ジャックの両親を知ってるという患者の老婆。両親はこの病院で働いてたってか。この病院を辞めてノアールプロジェクトに参加していった影三のことを語る老婆だけど……その1年後、心臓病で倒れたその老婆を持ってきた人工心臓で助けたのが影三だったってか。
 父親は今でも母親を愛しているという老婆に反発するブラック・ジャックだけど……やっぱり自分がそばにいたら身に危険が及ぶから遠ざかったというのが本当だろうね。多分、例の心臓を勝手に持ち出したことで組織に脅されてたってところか?
 その心臓を奪い、さらに再びブラック・ジャックの命を狙ってる紅蜥蜴だけど……土壇場で暗殺中止命令って、いったいどんな状況変化なんだ?

◎名探偵コナン
 (第443話)
 潮干狩りは良いけど、貝よりも人間の数の方が多いんじゃないのか? しかし、コナンが貝探し名人とは知らなかったな。
 愛好貝は良いけど、貝好きの4人って……いったいどんな渋いサークルなんだ? 阿笠がひき逃げ事件のことを言ったとたんにビクついてるのはいいけど、それにしても牛込とか言う溜息吐いてたやつの鬱陶しさは異様だな。
 ま、他の3人がひき逃げをシカトしようって言ってるのに、1人だけ良心に苛まれてるってところか、それでこいつのために自分たちのことが発覚するのを恐れた他の3人の誰かが殺したってところか……
 しかし、相変わらず凶悪だな<横溝弟。
 ま、浜辺で物を食った後でペットボトルのふたを毒付きのものと取替え、移動中に振り回して茶の中に混入。車に着いてから適当なことを言って巧妙に毒付きのふたを回収してスペアのふたを残し、毒の着いたのはゴミと一緒に投棄……でも、これじゃ警察がその気になったら簡単に見付けてしまいそうだな。ふただけでも海に流してしまった方が証拠隠滅には確実だろ。青酸系の毒の反応だって海水が洗い流してくれるだろうし……

◎涼宮ハルヒの憂鬱
 (第13話)
 ハルヒと一緒に下校してるキョン。何かと思えば、急に転校していなくなった(ことになってる)朝倉涼子のことを調べに、住んでたマンションにやってきたってか。
 住人が出て行った隙を突いてオートロックのマンションに潜り込んでるハルヒ。メチャクチャ不審人物なやつだな。それはさておき、今度は普通に管理人に状況を聞こうとしてるハルヒだけど……そんな耳の遠いジジイを管理人にしておいて大丈夫なのか、このマンション。
 やっぱり引っ越してきたのは3年前って話。ま、ハルヒ自身にはあんまり意味の無い話だろうけど……しかし、一括で買い込んだマンションだったら、住人がいなくなったからって速攻で空き部屋になったりはしないだろ? 何か賃貸マンションとごっちゃにしてないか? 情報統合思念体が不要になったからってマンションを売り払うとかするとは思えんのだけど……ま、朝倉涼子の痕跡を消すために長門辺りが仕組んでるならわからないでもないけどね。
 マンションからの帰り、長門とすれ違ってる2人。長門の持つコンビニ弁当を見てアンドロイドでも飯は食うのかと感心してるキョンだけど……SOS団の活動とかで長門が物を食うところを見たことは無かったのか?
「気を付けて」
 すれ違いざまにポツリとそう言われてもねぇ。
 球場の人ごみの話から延々と語り始めるハルヒ。タイトルの『涼宮ハルヒの憂鬱』って話ね。しかし、そんなに自分が特別なことが大事なのか? 普通だったら人生が楽しめないのか? ま、何も特別じゃない普通の人間がそれなりに充実した人生を楽しもうと思ったらオタクにでもなるしかないのかも知れないけど。

 ハルヒと別れて自宅に帰って来たキョンを待ち構えていた古泉。自分が超能力者である証拠を見せに来たってか。
 人間が観測したから宇宙があるといってる古泉。それじゃ、人間原理によれば現状の科学で存在を確認されていない情報統合思念体って存在を否定されてるようなものだな。どうでもいいけど、重力定数とか人類の生存に都合の良い値で出来てるとか言ってるの、そりゃ単なる詭弁だろ。定数なんて所詮は定義の問題に過ぎないわけだし、人類が存在して初めて定義できるものだから、その定数が人類の生存に適した値なのは当たり前だろ。
 古泉に連れられて閉鎖空間にやってきたキョン。いきなし現れて破壊活動を始める巨神兵神人。仲間たちと共に超能力で神人と戦う古泉……なんかあっけないね。ま、こいつらにしたらこの程度のことは日常茶飯事なんだろうけど……
 神人が倒された途端に時空境界面が裂けて消滅してる閉鎖空間。見ものだって言われてもねぇ。

◎Angel Heart
 (第37話)
 今度は海坊主の前に現れたミキ。冴子にもらった絵本を海坊主に読んで聞かせてるってのがなんとも……
 閉鎖された地下空間にミキの隠れ家を発見してる香瑩。浮浪者の割には物揃えが良いんだけど……ポットまであるとこみたらどこからか盗電してるのか? ま、忘れ去られた非常灯まで付いてるぐらいだから、ポット1つの電力ぐらい電力会社には気付かれはしないんだろうけど……
 ホームレスの男からミキの母親について聴いてるリョウと香瑩。母親は過労で行き倒れて死んだってか。ミキに残してた置手紙は本当にすぐに帰るつもりだったみたいね。
 そこにミキが事故に遭ったという知らせ。救急車で運ばれたはずのミキが何で都合よくドクの診療所にいるのかよくわからないけど……
 重症を負いながら、気が付けば目の前に海坊主がいるのを知ると約束の絵本を読もうとしてるミキ。しかし、次の瞬間、気を失ったようになってるけど……鎮痛剤が効いて眠っただけかい。冴子と海坊主のあわてぶりがすごいね。
 ミキは母親が死んだことを理解できず、他人に親切にすることで母親が帰って来ると信じてるんだと言うドク。このジジイ、何か物凄く詳しそうだな。前からミキのことを知ってたのか?
 夜中に診療所からいなくなったミキ。隠れ家に探しに行く一同だけど、通路に入れないから居残りの海坊主、哀れね。施設に連れて行って保護することを主張する冴子、さすがは警察署長らしい反応だけど……周囲に反発食らってるのはお約束。
 しかし、ここでミキのことを(香瑩じゃなく)香に任せようってのがなんだかねぇ。ま、この作品はあくまで『シティーハンター』の設定をベースにした上で、心臓だけが残った香に意思があるという想定の世界を描いた一種のメルヘンなんだろうけどね。

◎ラブゲッCHU ~ミラクル声優白書~
 (第12話)
 みんなそれぞれアフレコで忙しいのに一人だけデビューできてない桃子。ミスマルの件が尾を引いてるわけでもあるまいに。そこに仕事の話が来たのだけど……
『チャイルドガールズ』って、前のイベントの時のアドリブ演技の功績でも認められたのか? しかし、水斗が一緒なのはいいけど、これ、夕海がレギュラーだったな。しかし、何か新人いびりのキツイおねーさんみたいね。
 初めての仕事がコンテ撮……ま、線引きだけよりはマシだろうけど、現在のアニメ制作事情の一端を伺える貴重なネタだな。
 マイクの立ち替わりっていつ見ても感心するけど、あれって新人さんはいつどのマイクの前に立ったら良いかわからないだろうと思うんだけど……一応、最初に説明あったのか。しかし、スタジオの中じゃ余計なセリフはおろか物音も立てられないからキツイだろうね。
「明日、引っ越すの!」
 感情がこもってないとか演技が違うとか言うのはともかく、マイクがぶれただの、ペーパーノイズだの、イントネーションがおかしいだの……延々とやり直させられてるとは大変だね。
 新人のやり直しが重なると時間がどんどん後ずれ込んでくるから、他の出演者は迷惑なんだな。で、あまりにやり直しが多そうな場合は新人だけ後に残して別録りするってのがよくある話だね。
 みんな最初は新人だったって……もったいぶって真顔で言うような話か?>水斗。

 バンクシーンだけまともにアニメになってる……

 その後のコンテ撮がとくに手抜きの絵だから、爆笑しまくりだな。
 なんとかアフレコ終了。初めてなのに居残りなしかと思ったら、その後でAパート分を録り直してか。ご苦労さんね。しかし、テイク35までやるか。(これって誰か有名な声優さんのネタだったように思うけど、思い出せない……)
 それで終わりかと思ったら、アフレコの後は宴会。いや、どんな番組でも毎回やってるってことはないだろうけど……確かに新人の安いギャラで毎週毎週宴会に付き合わされて割り勘だと大変だろうな。ま、ただのゲストキャラじゃそんな心配は要らないだろうけどね。

◎桜蘭高校ホスト部
 (第12話)
 ハニー先輩のうさちゃんに紅茶をこぼしてしまって青ざめてる環。すっかり脅えてる様子を見て、昼寝してるハニー先輩を起こして謝ればいいと言ってるハルヒだけど、慌てて引き止められてる始末。何でもハニー先輩はものすごく寝起きが悪いという話なんだけど……
 その騒ぎで眼を覚ましたハニー先輩。環のクマを見付けるなり即座に投げ捨ててるとは凶悪。で、問題のうさちゃんを見付けてなんか物凄い怒りのオーラを放ってるんだけど……。慌ててモリ先輩に泣き付いた環。うさちゃんが紅茶を飲みたがってたと言ったらたちまちハニー先輩の機嫌が直ってるって……恐るべし、モリ先輩。
 例によって甘いものばかり食べてるハニー先輩。そんなに甘いものばかり食ってると虫歯になるとハルヒが言った途端、いきなり顔をしかめてるハニー先輩。案の定、虫歯って話だけど必至で隠そうとしてるのは、やっぱしおやつを取り上げられるのが嫌だってことだな。なんか完全に子供の虫歯のパターンなんだけど……
 虫歯が治るまでおやつ禁止になったホスト部。あの手この手で何とかお菓子を食べようとするハニー先輩だけど、モリ先輩にことごとく阻止されてるとは哀れ。ハニー先輩に泣き付かれたハルヒ。禁を破ってお菓子を与えるのかと思ったら、取り出したのは酢昆布。色がチョコレートに似てるって……なんかそれでチョコレートを諦めさせられて生きてきたのか? で、バレンタインには酢昆布を配ってると……なんか壮絶に悲惨だね。
 ハニー先輩に嫌われて落ち込んでるモリ先輩。でも、それはハニー先輩の虫歯を阻止できなかった自分を戒めるためにわざと嫌われようとしてたって話だけど……いや、昼寝の前の歯磨きを2、3回忘れたくらいで虫歯になるか?
 虫歯が完治して甘いものを食べまくってるハニー先輩。そんなことしてたらまた別の歯が……ってお約束のオチじゃないのか?

◎うたわれるもの
 (第13話)
 自らの出自に悩み、酒に溺れる(といっても夜だけだけど)日々を繰り返すハクオロ。エルルゥに過去なんか関係なくハクオロはハクオロだと言われ、自分たちは何があっても家族だと言われてようやく目が覚めた感じね。
 再びクッチャケッチャが襲来し、騎兵中心の精鋭を率いて出陣するハクオロ。トウカを押さえるためにカルラ、ベナウィ、クロウ、オボロの4人で包囲してるってなんか物凄い待遇だな。それでもその包囲を振り切ってハクオロを追撃していくトウカが凄いけど……。
 逃げるふりをしてオリカカンを誘い出し、タイマンで事情を聞きだそうとしてるハクオロだけど、オリカカンはあくまでハクオロをラクシャインと呼び、けっして許さないと罵るばかり。そしていきなし錯乱し始めたかと思うと、どこからか飛来してきた矢に貫かれて絶命。
 矢の飛んできた方向を見ればそこには高笑いを上げるニウェの姿。すべては幻術でオリカカンを操り、ハクオロの戦い方を試してたってか。凶悪ね。
 そして大軍を率い、トゥスクルに攻め込んでくるニウェ……はいいけど、これだけの大軍を展開しながら進軍できる大平原って……とても日本の国内にはありえない土地だな。日本じゃ平野部でも湿地帯が多いから、ちゃんと踏み固められて道として整えられてる場所以外は軍隊の進軍には使えない(戦場として部隊を展開させる場合は多少の運動性の犠牲よりも空間的な配置を優先するならこの限りではないけど)。どうも、メソポタミアの平原を進軍するアレクサンダーの軍隊のイメージで描いてるみたいだけど……