電脳アニメパス

アニメ及び周辺文化に関する雑感

週刊アニメ定点観察 Vol.505 (1/3)

2006年12月14日 | 週刊アニメ定点観察
期間:06/07/31~06/07/31

◎ゼロの使い魔
 (第5話)
 使い魔の品評会があるからって才人に芸を仕込もうとしてるルイズ。いや、何もペットブリーダーの学校じゃあるまいし、使い魔って品評会をするようなものなのか? 確かに才人の空気の読めなさとか礼儀知らずってのは根本的な欠点だからルイズがいらつきまくるのも当然だけど……
 その品評会を視察にやってきたアンリエッタ。声は平成のプリンセスボイス・川澄綾子って……ベタだねぇ。原作じゃ1巻の時点でアンリエッタは登場してないはずだから、当然、使い魔の品評会とかも無かったはずだけど……。夜中にルイズの部屋にやってくるのも2巻のウェールズ皇太子絡みの事件の冒頭だったよな。
 幼少時にアンリエッタの遊び相手として一緒にいたというルイズ。家柄だけは名門なのね。もっとも、末端の貧乏旗本の倅の勝海舟も幼少の頃に将軍の孫の遊び相手に選ばれたとかいうから、家柄だけで選んだりするものじゃないかもしれないけど。(ま、将軍家の場合は武門の家柄だし、将軍の孫と言っても直系の跡取りってわけじゃなかったんだろうからトリスタン王家と比べても仕方が無いだろうけど……)
 品評会の最中、警備の薄れた宝物庫を狙って現れた土くれ。魔法で扉が開けられないと見ると巨大なゴーレムを召喚して物理的に宝物庫の壁を破ろうとしてるけど……いや、いくらアンリエッタの視察の品評会があるからって、周囲にまったく警備員がいないってのもマヌケな話。
 そこにのこのこ現れたルイズと才人。才人がゴーレムに捕まって、ファイヤーボールでゴーレムを攻撃しようとするけど……とてもファイヤーボールとは見えない攻撃が才人をかすめて宝物庫に直撃。ゴーレムでも壊せなかった壁にひびを入れてるって……フーケの手助けしてどうする。
 これ幸いとフーケは『破壊の杖』を奪ってまんまと逃走。振り落とされた才人は運良くタバサに助けられてるけど……
 王家の宝物が奪われたことでアンリエッタは急いで帰還。ま、『破壊の杖』って言ったって正体はアレだから、この世界の人間の常識で使えるものじゃないだろうけど……でも、何かの弾みでロックが外れて暴発ってこともありえるからねぇ。

◎ブラック・ジャック21
 (第75話)
 謎の流行病で次々に村が全滅してるアフリカの奥地。しかし、死因がみんなバラバラってのは、それって本当に病気なのか?
 ジャングルの奥にあるアーノルド村に最後の手がかりであるドクター・クーマを訊ねたブラック・ジャックだけど、クーマは奇病をもたらした元凶として村人から迫害されて遺跡に住み着いてるって状況。
 ブラック・ジャックが間の息子だと知るとすべてを話すクーマだけど、ジョルジュ博士の発見した未知の発電ウイルスBOPが本間血腫とフェニックス病の元凶だったってかい。BOPの危険性を唱えた本間はプロジェクトから追放されたけど、BOPを発電装置に使った人工臓器を移植された患者が次々に本間血腫を発症し、本間はその責任を一人で負って学会から去っていったってか。
 そのほとぼりがさめて、数年前にクーマのところにやってきたプロジェクトの統括者・全満徳がBOPが不老不死の効果があるって野生動物で実験させ、それが周囲の人間に感染したのがこの付近一帯のフェニックス病だったって……酷い話ね。
 で、いきなし間が危篤だって知らせ……なんか申し合わせたような事態の展開だな。だいたいノアールプロジェクトのこと知りたいのなら、そんな世界中駆けずり回らなくても最初から間に聞けば良かっただけだと思うんだけど……

◎名探偵コナン
 (第447話)
 魔物の話を真に受けて捜査を打ち切ろうとしてるへっぽこ刑事。どうでもいいけど群馬県警には他に人材はいないのか?
 しかしねぇ、首を吊って死んだ兄嫁はともかく、3階の窓から飛び降りて死んだ兄って……清水の舞台でさえ死ぬ確率は意外と低いって話なのに、3階から飛び降りたぐらいじゃ普通は重傷が関の山って感じ。よっぽどうまく飛び降りないと死ねないと思うぞ。

◎となグラ
 (第4話)
 相変わらず朝の着替え中で下着姿の香月を襲ってる勇治。まりえがモデルガンぶっ放してるのもいつもの光景だけど……
 出掛けに何か怯えるように塀を避けてるまりえ。猫が怖いってかい。何か意外な弱点って感じだな。そこにやってきたニーナ。「キ~~~ン」って、おまいはアラレちゃんかいっ! で、こいつのことも苦手みたいなまりえ。
 学校でニーナに付きまとわれてるまりえ。ま、確かにここまでべたべたされたら気持ち悪いわな。
 素の顔で登校したら誰にもわかってもらえなかったって悲惨な勇治。わかられたらわかられたで女の子には相手にされなくなったって……ご愁傷様。
 帰り道、猫に取り囲まれてるまりえ。それをニーナに助けてもらったけど、そのニーナから逃げ出してるってのは……
 ニーナを晩御飯に誘って何とか仲直りさせたって感じだけど……香月の作ったのが一番まずかったってオチかいっ! いくらなんでも、ギョーザにジャムは無いだろ。

 料理が下手なキャラを見てて思うのは、おまい、自分が食う立場になって考えて作ってるかって話。こういうやつらに限ってけっして味見をしながら料理したりしないし……それに他人の作った料理がどんなのかって、実物を味わいながらイメージするのも大事だろうなぁ。そういう基本を抑えてたら、別にたいそうなレシピを用意しなくてもそれなりに食えるものは作れるはずだぞ。

◎N・H・Kにようこそ!
 (第4話)
 現実の女を知らないからギャルゲーのキャラなんか作れないという佐藤に、ユーザーは現実の女なんかには幻滅してるから、理想の都合のいいキャラを創造するものだと力説してる山崎。なんか現実に痛々しい体験談があるみたいね。
 ギャルゲーのキャラクターのパターン……幼馴染(神岸あかり)、メイドさん(鷺澤頼子)、ロボット(マルチ)……ま、典型といえば典型だけど、おいおい、妹キャラを忘れてるだろ。
 約束の日まであと10日と、てぐすね引いて待ってる岬。怖いね、このデンパ女。
 2日も経って何も作れない佐藤に怒り狂ってる山崎。モデルがいないと掛けないと言う佐藤を無理やり連れ出したと思ったら……メイド喫茶かいっ! 確かに理想のメイドのモデルはいるわな。
 ついでに同人誌ショップに立ち寄ってるけど……エロ同人誌も知らないのか。実物大フィギュアに驚いてるのはともかく、フィギュアのスカートも素直に覗けないって……ある意味、ピュアだね。
「見付けた時に即ゲット」聖地巡礼の鉄則……はいいけど、それじゃ予算がいくらあっても持たないだろ。おまけに抱き枕をむき出しでお持ち帰りって……豪胆だねぇ。
 幼馴染でメイドでロボットで病弱で幽霊で未来から来たキツネの生まれ変わりって……そりゃツッコミもせずに感激して絵にしてる方が変だよね。
 抱き枕を忘れた山崎が取りに戻ってるのを待ってる佐藤の前に現れた文芸部の先輩……このねーちゃんも相当にデンパって感じだけど、さて……

◎Angel Heart
 (第42話)
 リョウが落とした女の子専用携帯を拾ったニュースキャスターのねーちゃん。登録データの女の子の数にてっきりホストだと思って取材させろと言ってるんだけど……酔い潰れて自分をさらけ出したと思ったら、自分の携帯には掛けてくる友達も恋人もいないって……よくある話。
 それを聞いて友達だと言ったリョウに、何を勘違いしたのだか、本気で恋したと言い始めてるんだけど……
 定職を持たないリョウに就職させようと番組で一緒のジャーナリストのおっさんを連れてくるけど、そのおっさんがなぜかリョウの知り合い。戦場ジャーナリストとか言ってたから、傭兵時代のリョウに助けられてたみたいね。ある意味、古い付き合いだな。
 その様子を見てさっぱりわけがわからないねーちゃんに、自分の身の上を話す香瑩。リョウを本気で好きになるなら自分たちと同じ世界に入ってくる覚悟があるのかって話なんだけど……ま、典型的な平和ボケ日本人のねーちゃんだから、そんなこと面と向かって言われても全然理解できてないんだろうね。

◎ラブゲッCHU ~ミラクル声優白書~
 (第17話)
 アタリが倒れたって知らせを受けた桃子。病院に行こうとするけど、そこに武宮先生から呼び出しの電話。これから夕海のラジオ番組に出るため名古屋に行くって……仕事を忘れてるんじゃねぇっ!
 しかし、わざわざラジオの収録に名古屋まで行くのか? 最近は大阪のラジオ局の番組でも声優の番組は東京のサテライトスタジオでの収録がほとんどだとかいう話なのに。
 しかし、テンション最低の桃子を挑発してやる気を出させてる夕海って……さすがは意地悪先輩キャラだけあるな。
 江戸川が何か画策してるのではと勘ぐってる天音、りんか、翼の3人。どうせアイドル路線の話なんだろうとうんざりしてる感じの3人だけど……
 病院で爆睡して起きたら夜だったアタリ。そのまま先輩に誘われて酔い潰れて帰ってきたら、下宿の前には待ちくたびれた祐理花が。意識が朦朧としたまま相手を桃子と思って抱きついてるアタリだけど……
 翌朝、起きたらベッドの中に祐理花が。何かアタリが酔った勢いでやっちゃったことになってるけど……従姉妹なら大丈夫とか、そっちの心配をしてる場合かいっ! いや、誰が相手であろうと、性行為そのものを直接禁じた法律は存在しないぞ。3親等以内だと法的な結婚関係を認めないというだけであって。子供だって、出来ちゃったものは仕方が無いの世界だし……
 そこに何も知らずに名古屋から帰ってきた桃子。アタリは相当に気まずいだろうけど……さて。

◎桜蘭高校ホスト部
 (第17話)
 夢から覚めたらデパートの中にいる鏡也。自宅で寝てたところを庶民ネタで地方物産展を見に来た環たちに無理やり連れられてきたってことだけど、すっかり忘れられてベンチに放置されてるとは惨めね。で、財布も携帯も持ってないから1人で帰るに帰れないって悲惨。
 そこに通り掛ったハルヒに兄弟のこととか聞かれてるけど……末弟だから跡を継ぐ可能性は無いのにいろいろと兄たちより余計に期待されてるって、大変だね。ま、そんな境遇がこんなにクールなやつに育てたんだろうけど。
 物産展でニセの陶器を売りつけられてる婦人を助けてる鏡也。インチキ業者も高校生風情に見破られてたら商売上がったりだな。しかし、窯元の一族と付き合いがあるって……いや、そんなのとっさに思い出せるところが凄いと思うけど。(ま、実はハッタリだという可能性も無いわけではないけど)
 助けたのは婦人の指環から自分とこと取引のある大手電機メーカーの会長夫人だとわかったからだと言ってる鏡也だけど……ま、そういうのは照れ隠しで、本当は助けるのに打算なんか無いんだって感じだな。
 一方、鏡也を放置して屋上で遊んでる環たちだけど……高校生になって屋上の遊園地って、庶民でも遊ばないぞ。で、いきなり高笑いと共に強力モーターが……ヒーローショーの司会って、何をやってるんだ、このねーちゃん。
 ヒーローの登場で鏡也のことを思い出した環。迷子の呼び出しってのはお約束だけど、なんでそんな庶民の文化を知ってるんだ? 迷子扱いされて怒りかんかんの鏡也。デパートは血の雨だな。

◎僕等がいた
 (第5話)
 矢野に告白された七美。済し崩し的に付き合うことになってるわけだけど……
「今日3時実行委員、4時映画、土曜打ち上げ……」
 どさくさにまぎれて映画に誘ってる矢野だけど、いろんな意味で付き合いにくい相手なのは確かだね。しかし、教室で眠りこけたままで起きたら4時半という七美もある意味凄いな。
「水ちんタカちゃんの私たちもいた」
 相変わらず大地監督ってこういうの好きだねぇ。

◎コヨーテ ラグタイムショー
 (第5話)
 グレースランドに向かうのに通常航行じゃ間に合わないって、ワープゲートを利用しに行くミスターたち……いや、普通、人類の生存に適した惑星なんて近いところでも何光年も離れてて普通なのに、ワープなんてデフォルトじゃないのか? 例え間に合わないにしても通常航行で行ける範囲って……この世界ではワープ以外の超光速航法でも存在してるのか?
 しかし、ただでさえお尋ねもので警備が厳重だろうに、肝心のグレースランド・ゲートは戦争のおかげで閉鎖中……それを無理やり開かせて通り抜けようって話なんだけど、ミスターを追ってマルチアーノもアンジェリカもぞろぞろと。ミスターの目的地がわかってりゃ、やることは見えてるって……相当に付き合いが長いみたいね<アンジェリカ。
 それにしてもメイの首を持ち歩いてるのか、アンジェリカって……
 ゲートを開く作戦を決行したミスターだけど、マルチアーノ12姉妹-2の乱入で合流に失敗。これじゃゲートの管理者に気付かれる前にゲートに突入できなくなってしまうって感じだけど、さて……

◎無敵看板娘
 (第2話)
 おいおい、これのエンディングの作画って大塚康生ってか。なんか無駄に人材を浪費してるな。

◎うたわれるもの
 (第18話)
 一同が食事をしている席に届けられた近隣の国家ナ・トゥンクでデリホウライという男が叛乱を起こしているという知らせ。それを聞いたカルラは自分の体を差し出してハクオロに叛乱軍を助けてやってほしいと頼んでるけど……
 それを目撃して不機嫌なエルルゥ。ま、自然な反応ではあるけどね。
 ハクオロが陰ながら支援しようとしたものの、叛乱軍はジリ貧で風前の灯だって報告。それを知っていきなりハクオロを簀巻きにして担ぎ上げてるカルラ。そこに出くわしたウルトリィ、目的を察して同行しようとするけど……旅行だと聞いて荷物をまとめてるエルルゥはまだしも、ユズハまで連れて行くか?
 朝になってハクオロと女性キャラだけが見事にいなくなってるんだけど、ムントやオボロはともかく、「逃げられた」って嘆いてるベナウィって……
 さっそくデリホウライと接触したハクオロ一行。自分たちは傭兵だと言って雇わないかと言ってるけど、強がって拒否しているデリホウライ。どうもこのデリホウライの姉がカルラって話みたいだけど、デリホウライは自軍に姉の名前をつけてるくせして姉には気付いてないって……別れたのはずっと幼い頃って感じだな。
 ナ・トゥンクの軍に夜襲を受けてるデリホウライ。仲間の1人が家族に会わせてやると言われて裏切ったって話だけど……あの世で会わせてやるってのは酷い話だな。不意を突かれた上に多勢に無勢って感じの叛乱軍だけど、ウルトリィ、トウカ、カルラの3人だけで敵を追い返してしまってるって……こいつら強過ぎ。
 裏切った仲間のことを悪し様に罵ってるデリホウライを殴ってるカルラ。ギリヤギナ族同士戦いで決着を付けようというデリホウライだけど、本当のギリヤギナ族の力を知るカルラの前には歯が立たないとは間抜け過ぎ。かつて弱者のことを省みず尊大になりすぎたのがギリヤギナが滅びた原因だと言ってるカルラだけど……

 ま、ヒロインキャラばかりゾロゾロ率いて出掛けてるあたり、原作のゲームでも番外編というか、オマケみたいな扱いのエピソードみたいだね。
 カルラってナ・トゥンクに滅ぼされたギリヤギナ族の国の皇族で、国が滅びた後に弟を守るために捉えられて奴隷にされ、他の国に売られようとしてるところでトゥスクルに漂着したってところか。ウルトリィと知り合ったのはまだ国が滅ぼされる前か、奴隷として売られる前なんだろうけど、この辺はどうなってるのかな。
 見た感じ自由人って感じのキャラだから、物語としては使いやすいキャラなのは確かだね。