電脳アニメパス

アニメ及び周辺文化に関する雑感

週刊アニメ定点観察 Vol.524 (1/3)

2008年07月23日 | 週刊アニメ定点観察
期間:06/12/11~06/12/13

◎乙女はお姉さまに恋してる
 (第10話)
 いよいよ学院祭。瑞穂ちゃんを意識し始めた貴子と、それに嫉妬してるまりや。前夜に芝居の練習をする瑞穂ちゃんに付き合うまりやだけど、キスシーンを意識し過ぎって感じね。
 意外とすんなり終わった奏ちゃん主演の演劇部の芝居。それに続いていよいよ生徒会主催の『ロミオとジュリエット』だけど……
 ラストシーンで貴子の衣装がセットの釘に引っ掛かって破れ、下着が丸見えってハプニング。とっさに瑞穂ちゃんが庇って、客席から気付かれないうちに収拾しようとしたけど、誤魔化すために本当のキス……
 この辺り、邪心無く堂々とやれるところが瑞穂ちゃんらしいけど、された貴子も、ちょうど目撃してしまったまりやも複雑だろうねぇ。

◎N・H・Kにようこそ!
 (第23話)
 いきなし有名人の最後の言葉とかやってる岬。死に際の言葉と遺言状がごっちゃになってる気がするけど……太宰治の遺言は笑った。井伏鱒二ってそんなに嫌われてたのか? しかし、こいつら何で円谷幸吉の遺言に詳しいんだ?
 プロジェクトの終了に新たな誓約書への署名を求める岬。いや、それどう見ても告白だろ。しかし、逃げるようにそれを無碍に拒否する佐藤。こいつもいい加減ヘタレ過ぎだからな。ま、こいつは岬は自分よりまともだと思ってるみたいだから、本当は岬の方が救いを求めてることに気付いてないんだよな。
 で、父親が入院したとかで実家からの仕送りが止まった佐藤。食い物の心配ばかりしてるけど、家賃や光熱費は大丈夫なのか?
 さすがに生命に関わるようになったら働き始めてる佐藤。しかし、こいつの働いてる光景ってなんか不気味だな。
 そんなある日、救急車で運ばれて行く岬。心配になって岬の家を覗こうとした佐藤を呼び止める岬の叔父。実は佐藤のアパートのオーナーだったって話で、岬が持ってた佐藤の個人情報はアパートの契約書から知ったものだったとか。岬が働いてたマンガ喫茶もこの叔父の経営だとかいうから、岬もろくに社会に適応はしてなかったって話。
 岬の生い立ちを聞きながら病院に向かう佐藤だけど、病室は蛻の殻。そこに残されていた時刻表と、挟まれていた芸のない遺書。ま、冒頭の夜にもうすぐ遠いところにで掛けるとか言ってたから佐藤にはとっさに行先を理解したみたいだけど……せめて書置きでも残してから出て行けよ。

◎僕等がいた
 (第24話)
 もっきり矢野を無視してながら、矢野が東京に行くかも知れないと聞いたとたんに動揺してる七美……現金だね。しかし、前回のラストでわざとらしく山本を矢野に近付けてたのに、そっちの方は進展なしかい。
 ま、結局、七美が東京の大学受けるって方向でまとめようとしてるんだけど、何か思いっきり難易度高そうな大学を高望みしてるみたいね。で、失敗したら札幌の大学だけど、誰がどう見てもそっちの確率の方が高いって感じ。しかし、本人は受かることしか考えてないって……まるで味見もせずに自分の料理を美味いと言い切る料理下手ヒロインみたいな女だな。
 一方、矢野の方は頼りない母親が心配で一緒に東京に行く方向って感じだけど……

◎らぶドル ~Lovely Idol~
 (第11話)
 残り2週間になったけど、チケットの売れ行きはあまりよくない様子。それを見かねて1期生・2期生が総動員で宣伝を手伝ってくれるって展開で、土壇場になって売れ行き急増ってところ。しかし、生放送でいきなり宣伝って……そりゃアマチュアのイベントとかだったらどうってことは無いだろうけど、こういう芸能プロダクションが絡んでるイベントを勝手に宣伝したら、スポンサーとかから怒られないか?
 一方、いまだに帰ってこない瑞樹。何をやってるのかと思ったら一日中、母親の後を付いてるだけって感じだけど……
 昔のように歌を歌って欲しいという瑞樹に、そんなの覚えてないという母親。昔は瑞樹を喜ばせるために適当に知ってる歌を歌ってただけってか。てっきり母親がプロのシンガーか何かかと思ってたんだけど、そういうわけじゃなかったのね。単に瑞樹には母親が歌ってる記憶しか残ってないから、それがイメージ的に誇張されてたって話だな。
 舞と琴葉の出てる生番組を見て一緒に歌い始めてる瑞樹。それを見て笑顔を見せる母親。昔とは立場が逆になったってか。それで過去が吹っ切れたのか、戻ってくる瑞樹だけど……結局、母親がどうして瑞樹を捨てたのかは語られずじまいだったな。

◎ちょこッとSister
 (第23話)
 ちょこのいない日常。みんなの記憶からその存在が消えていくちょこ。記憶だけならまだしも、オダエリちゃんの見てるビデオからもちょこの姿だけ消えてるって……ま、過去に遡って存在が無かったことになってるんならそういうこともありえるかもしれないけど、でもちょこの存在が無けりゃそのビデオ自体が撮影されてないと思うんだけど……
 日常品すら残ってない様子の中でなぜか絵日記帳だけ残ってて、はるまの書いた文字だけが残ってるんだけど、それを見てちょこのことを思い出すはるま。慌ててそこらを探し回るけど、ちょこがいるはずもなく……
 それにしても幼稚園で園児に尋ねてたら不審人物扱いされてるのは笑った。
 探し疲れて公園にいたら、そこにやってきた管理人。さもさりげなくちょこが部屋で待ってるって言うから驚くはるま。また何かの勘違いかと思ったら、いつものように夕食を作ってるちょこの姿。はるまが真剣にちょこのことを願ったから、また現れたって感じだね。その途端にちょこの写真とかも復活してるみたいだけど……
(確か最終回でもう一度ちょこがサンタのねーちゃんに運ばれてくるってシーンがあったように思ったから、それまでちょこ不在で引っ張るのかと思ってたんだけど、意外と簡単に戻ってきたな)

◎Pumpkin Scissors
 (第11話)
 戦災復興の特集を組んでる新聞の取材を受けた陸情3課。記者の前で熱く語るアリス……はいいけど、記者は伍長の銃を見て、いつぞやの兵器開発の技術者のジジイのところに言ってインビジブル9のネタを仄めかしてるんだけど……その記者を追ってるなんか怪しげな連中に襲われて抹殺されてるとは、ジジイも哀れ。
 一方、新聞記事を読んだ酒場のセシルとかいうねーちゃん。出勤途中のアリスを拉致して自分の兄が残したという記事で何かを要求しようとしてるけど……頭の固いアリスは自分の身が危険でも応じないって感じだね。で、相手はアリスの姉たちをだしにして揺さぶりを掛けて来てるけど……
 自称許婚が飛び込んできたおかげで拉致を知った陸情3課だけど、乗り捨てた馬車を発見しただけって……けっこう相手も用意周到だな。

◎金色のコルダ ~Primo Passo~
 (第10話)
 いよいよ第2セレクション。月森の両親がやってきてるけど、有名なピアニストの母親に声を掛けられてる土浦と香穂子。ま、こんなところに普通科の生徒がいるのが珍しく思ったのかも知れないけど……
 1番手は土浦、曲はショパンの『幻想即興曲』。本来は跳ねるようなリズミカルな感じが特徴的な曲だけど、土浦の演奏は柔らかくて滑らかな感じで斬新だね。
 2番手は香穂子、パッヘルベルの『カノン』。例のオルゴールの曲だね。これもかなり柔らかい演奏だな。本来はもうちょっと雄大な感じの曲だと思うんだけど。
 3番手は火原、メンデルスゾーンの『歌の翼に』。出だしが月森の練習と被ってるのがもったいないけど、この辺りから物語の展開との兼ね合いでまともに曲を聴かせてくれないんだな。しかし、トランペットでピアノ伴奏ってのも違和感あるね。
 4番手は冬海、サン・サーンスの『ロマンス』。香穂子が月森を探しに飛び出す関係でほとんど音が流れてないのが悲惨だね。本人も先生にプレッシャー掛けられて悲惨だったみたいだけど。
 5番手は志水、サン・サーンスの『白鳥』。月森を探す時間稼ぎにゆっくりと登場しろと言われて牛歩って……バカ正直というか、根性あるな。演奏の方はけっこうチェロの音が豊かに聞こえる感じ。
 6番手は柚木、マスネの『タイスの瞑想曲』。普通に聴こえるんだけど、なんか教科書通りの演奏って感じで面白みが無いね。そういうキャラって話か。
 結局、香穂子が控え室のクローゼットに閉じ込められてる月森を発見したけど、鍵が掛かってて間に合わなかったって話。もうちょっと待とうとしてるところを月森の両親がやめさせたって感じだけど、どうなんだろう。親も音楽家だから息子に厳しさを見せたというのか、単に息子のために無駄に長引かせるという世間体を気にしたのか、いずれにせよ良識的な親の判断だな。これを何が何でも待たないと文句言うのが最近のモンスターペアレントだろうけど。

 誰もいなくなったホールで1人バイオリンを弾いてる月森。演奏曲はヴィターリの『シャコンヌ』ってことだけど、いつもと違ってのびのびと演奏してるって感じ。ま、普段は親が有名だってことで相当にプレッシャーを感じてるんだろうね。

◎ネギま!?
 (第11話)
 落ち込んでる明日菜たち。何かと思ったら、チュパTの在庫を購買で売る許可が降りなかったって話。そのチュパTをランチョンマットにしていた黒薔薇男爵に怒り狂う明日菜。チュパ研=ネギのパートナー一同で黒薔薇男爵退治に乗り出すのだけど……
 研究会なのに「部長」はおかしいってツッコんでる木乃香だけど……うちの大学のSF同好会は「座長」だったぞ。
 チュパ研の初期メンバーでありながら、ネギのパートナーじゃないから忘れ去られてたハルナ、いと哀れ。おまけに仲間はずれにされた挙句、木乃香に騙されて追い払われてるとは悲惨ね。しかし、ジャッキー・チェンならともかくサモ・ハン・キンポーってマニアックだな。
 しかし、結局はハルナと夕映にネギが魔法使いだってバレてしまう展開。で、いつものように仮契約って話になるんだけど、仮契約にキスが必要と聞いてやる気満々なハルナとは対照的に戸惑ってる夕映。ハルナがかなりディープなキスで仮契約を済ませてる間に夕映は逃亡……
 ま、純真な中学生の女の子がいきなりキスとか言われたら、これが一番素直な反応のような気がするけどね。耳年増と思われがちな夕映が意外にうぶで純真だったって話。

◎奏光のストレイン
 (第8話)
 ゴミとして運ばれていったエミリィ人形を血相を変えて追いかけるセーラ。それを知ったロッティたちも探し始めてるけど……
 途中、カリスと合流したセーラ。カリスはここの出身で、弟のコネで物資の移動を調べられるって話。で、闇雲に探し回るのはやめて、少し落ち着いたセーラ。そんなセーラの前に現れた逃亡中のエミリィ。
 一方、謎の侵入者がいたってことで訓練生全員に帰還命令が出てるけど、エミリィを追ってラルクがやってきたって話ね。
 いきなり走り出したエミリィを追ってエミリィ人形にたどり着くセーラ。なんかエミリィ人形はエミリィの分身なのか、テレパシーで繋がっててセーラのことを知ってたみたいだね。それにしても、みるからに外見がそっくりなのに、セーラやカリスは何も思わなかったのか?(ま、セーラはグラベラで一度エミリィを見てるけど、エミリィ人形を初めて見た時にも何も思わなかったみたいだから、相当に天然なんだろうな)
 しかし、そこに現れたラルクがエミリィを連れ去って行くって展開。
 一方、セーラたちとはぐれて帰還命令で戻ったカリスは侵入者撃退に出撃したのはいいけど、ラルクにやられて呆気なく死亡……やっぱし、良いキャラって長生きしないね。というか、セーラと2ショットになった時点で死亡フラグが確定してたな。
 そして、立ち去る兄に向かって叫ぶセーラを目撃したロッティ……なんか血の雨が降りそうな予感だな。

◎夜明け前より瑠璃色な Crescent Love
 (第11話)
 カレンに連れられて月に向かう達哉だけど、月からは不法侵入者扱い。カレンと話がしたいというライオネスに反対し、威嚇射撃で追い返すことを主張するユルゲンだけど、実際はカレンもろとも抹殺しようとしてるって、典型的な悪玉キャラね。ま、カレンが自ら逃亡して地球に亡命したと捏造してる以上、戻ってライオネスに真相が知られたら困るんだろうけど。実権がほとんど無いとはいえ、一応は国王だからね。
 しかし、後で宇宙艦隊を出撃させるとか言ってる割には、この時点での月の警備力はあまり高そうには思えなかったんだけど……
 ミアの手引きで格納庫に進入できたカレン機。ここからフィーナのところへ向かうんだけど……なんか無敵だな、カレン。さすがにフィーナ付きの駐在武官だけあるけど。
 で、カレンの侵入を許してしまったユルゲンは地球側に抗議するとか言って宇宙艦隊を出してるんだけど、戦争になって勝ち目があるとか思ってるのか? ま、さんざん地球側の陰謀だと言い立ててきた以上、後には引けなくなってるんだろうけど……
 一方、ミアに発奮させられて意を決したフィーナと再会する達哉。なんか王宮の割には警備が薄そうだけど、月は人口も居住空間も限られてるから、元々そんなに厳重な警備は必要ないんだろうね。