良い子、悪い子、こまりん子

幼児教育20余年。多くの子ども達を育て、ママ達の悩みに耳を傾けてきました。辛口アドバイスも含め、子育ママ達にエールを!

私達の役割 - 巨大地震の報道に思うこと

2011-03-14 10:12:54 | すてきパパママにご提案

 テレビでは、地震の夜はひたすら首都圏のターミナル駅の映像が映し出され、「帰宅困難者」向けと思われる情報が流されました。自宅でそれを見る家族も、頻繁にやってくる余震に恐ろしさを感じながら、状況に応じて迎えに出たり、自宅待機をしたりしながら、夫が、妻が、子どもが無事で帰宅すること、所在を確認することに必死になりました。

 一夜明けると・・・映像は一変。
今まで、一度も見たことのない、想像を絶する光景が画面には映されていました。
 「津波」「TSUNAMI」4年前のスマトラ沖の地震で、大人である私達は、その脅威を知ったはず、でした。しかし、「知っている」という思いは、何と薄っぺらなものだったことでしょう。

 あの日以来、何度も何度も流される映像。
レゴで作った家のように、水の中で流され、浮かぶ家々。何にもなくなった海岸線の町の様子。時間が経つにつれて、一般人から投稿される生々しい映像も増え、私達は今回の地震がもた
した(もたらしている)未曾有の惨事を、じわじわと実感することになりました。
 繰り返し、繰り返し見る映像。あの映像の中には、きっと多くの人達の命があるはずです。心ない(と感じてしまう)被災者へのインタビュー。泣き崩れる人達、真っ暗な中で冷たい食事を採る人達を映すカメラ、などなど。私は、「もうやめて!」と叫びたくなりました。
 首都圏からさまざまな手段で現地に入ったテレビ局の人間は、暖かい暖房の効いた家も、家族もいるんでしょう?!こんなふうに、人の不幸を報道することって、いったい何??
 これは、阪神淡路大震災の時にも感じたことでした。きっと、同じ思いをもって、テレビのスイッチを消す方も少なくはないのではないでしょうか。

 でも、私は考えてみたのです。
幸か不幸か、そういう生々しい映像が流れる今の時代・・・その惨状の実態を、知ることのできる時代・・・そんな時代に生きている私達には、きっとその惨状を見ることによって、あらためて考え、実行する「その役割」がある・・・
 我が家のある東横線の菊名は、陸の孤島になりました。東横線は、午後5時半までは、渋谷-武藏小杉間しか運行されません。JR横浜線は運休。少なくとも、電車利用では都心に出かけることは叶いません。 グループ3のこの地域は、12時20分から約3時間、停電になります。
 生々しい報道を見て、悲惨な現場を映すな!と憤り、もう見ないようにしよう、と思うだけではなく、深い祈りの思いを持ってその現状を直視し、遠く離れた私達に「できること」を、一生懸命にやっていくこと。それが、私達の役目なのではないか?

  一生懸命に節電に取り組むこと。
  停電に備えること。
  品薄になったスーパーに行き、食べることにも事欠く被災者達を思うこと。
  交通機関の不便さに甘んじること。
  そして、被災者、亡くなった1万人を超えるであろう方々のために祈ること。

 多くの私学は、今日はお休みになったと聞きました。これから、学校が再開されても、通学にはさまざまな不便があることでしょう。お父様、お母様のご心配やご不便は、幼稚園から同じように電車通学をさせた母親として、十分に理解できます。
けれど、子ども達はその経験から、きっと多くを学んでくれるに違いありません。また、学べるような働きかけ、言葉かけは大事だと思います。私達の日常は、決して「当たり前のものではなく」ということも実感できるでしょう。
 携帯電話に大きく依存し、通じなくなると、たちまちパニックになってしまう自分達のことも、あらためて実感しましたね。私達は「いつでも携帯電話で、つながることができる」と過信し、それがなかった時代のように、非常時にはどうするか?を、十分に考えていなかったことにも思い至りました。

 ご卒業生の中には、今回の被災地にご実家、ご親戚がおいでになるご家庭もあります。

 私達にできること。幸い、こうして生きて、家族とともに暮らせている私達にできること。是非、考え、実行してみませんか?


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