良い子、悪い子、こまりん子

幼児教育20余年。多くの子ども達を育て、ママ達の悩みに耳を傾けてきました。辛口アドバイスも含め、子育ママ達にエールを!

子育てと膝痛?!

2009-02-13 13:40:30 | こまりん子、こまりんパパママ
 年末年始の大風邪がたたり、年明けから1ヶ月、運動らしい運動ができませんでした ランニングとまではいかなくても、ちょっとしたジョギングを・・・と何度も思い立つのですが、まずは気持ちが奮い立ちません 一度体調を崩すと、こんなに後々まで響くのか・・・と、かなりブルーになりました
 
 こういうことは、きっとランニングだけではないでしょう。
何事も、勢いを持って進み出したら、よほどのことがない限り、止まってしまってはいけない 形容で言うところの「立ち止まる」は、止まってしまう、ストップする、ということではないはずです。
 「立ち止まる」意味は、気持ちだけで前に前に進むのではなく、一度スピードを緩めて深呼吸をしたり、あらためてまわりを眺めたりすること・・・止まったとしても、足踏みはやめずに、息を整え、気分を新たにして、次に進む力を養う、ということでしょう

 さてさて。
そんな私も、やっと先週からランニングを再開 3月1日の三浦マラソンに向けて、調子を戻さなくてはなりません。
 ところが、横浜国際競技場そばの鶴見川を走り出すと、2キロほど走っただけで、右膝が痛み出しました ゲゲーッ・・・確かに、本格的にランニングを始めた頃から、調子が悪い時には右膝が決まって痛くなったのです。
 走るスピードを緩めても、痛みは引きません。結局、止まるしかないのです ところが、ほんの一瞬止まるだけで、なぜか痛みは消え、すぐに走り出せる・・・そして、また2キロほど走ると痛む・・・この繰り返しでした

 そこで、以前から懸案になっていた、スポーツトレーナーの曽我先生のところに行ってみることにしました 
 スポーツ選手でもなく、ガンガンとクラブ活動をしている大学生でもないのに大層だなあ・・・と思われるかもしれませんが、この年齢になっているからこそ、また、これから長くスポーツを楽しもうとしているからこそ、身体のメンテナンスは必要不可欠だと感じています
 その先生は、長年、ミズノ所属の陸上選手や、レナウンのアメリカンフットボールのチームを診てこられた方で、現在は東急東横線の祐天寺で「TKC BODY DESIGN ( TKC ボディーデザイン)」というクリニックをなさっています。
 たまたま、私や主人が所属しているトライアスロンのチームが、最近、懇意にしている陸上の為末大選手のパーソナルトレーナーをされている、というご縁で、年末の忘年会に、曽我先生は為末選手と二人でおいでになったのでした
 その忘年会の席でご一緒し、膝の話しや時々痛くなる右足の裏の話し、とっても固い股関節や手首の関節、動きの悪い肩胛骨等(要するに、長年、なーんにも身体を動かしてこなかったため、あちこちにガタがきていたり、ガタがきていることにさえ気づいていない私でした)、お話をうかがっていました。

 いよいよ、ボディーデザインに行く日です
事前に予約を入れ、久しぶりのランニングでの膝痛や、あらためて各所の問題をメールで知らせていたので、きっと、「いかに動きが悪いか、いかに固いか」を私が一生懸命にお見せし、各所に施術をしていただくのだと思っていました
 ところが・・・です。時間をかけた問診のあとは、先生がいろいろとチェック。私が自らガタがきている身体をご披露することはありませんでした

 その施術の間、曽我先生は根本的な筋肉の話しや、関節の話しなどを教えてくださり、「私の知らない、私が気づいていない」部位の筋肉の固さや、動きの悪さなどを指摘し、私を驚かせました 
 施術では、痛気持ちいいマッサージをしたかと思えば、今度は鍼を打ったりして・・・最後には、非常に理論的にわかりやすく伝えてくださりながら、「私自身が自分の身体を知り、その上で家庭ですべきストレッチや運動」を紹介してくださいました
 このお教えくださったストレッチや運動が、とても簡単なものなんですよ 1日に何分間!とか、何回!とかを課すものではなく、あくまで、原理を教えてくださり、その効果を解説してくださるものでした

 先生は、私が固い固いとうるさく言っている股関節をギシギシされたり、肩をバキバキ、ギュッギュ・・・とかされず、あくまで各所を丹念に動かしながら施術をなれただけでした。
 なのに、本当に驚いたことに、私の肩はなぜか軽々と回せたり動くようになっていて、股関節も目に見えて柔らかくなっていたのでした

 何にでもすぐに感動し、とても知りたがる私です 先生に、なぜ、そんなふうに動きが良くなったのか?どうなっていたのか?どうしたのか?今後はどうすれば良いのか?・・・とおたずねをしました。
 先生のお答えは、それはそれは「壮大な身体の不思議」を教えてくださるものでした。
 たとえば・・・「膝」が痛いからといって、膝そのものが悪い、何か膝に故障が生じた、というだけではない、ということ。太ももの前の筋肉の動きが悪かったり、筋力が弱かったりすることが原因で、膝に負担がかかって痛むこともある・・・とか。これは、ほんの一例です。まあこれは、よく言われることかもしれませんね。
 けれど 上手に表現できないのが残念ですが、医学的な理論や理屈というのではなく、あくまでも、さまざまな「人の身体の動き、筋肉の構造、関節の成り立ち、各種スポーツで動かす部位やその発達」などをわかりやすく説きながら、話してくださるものでした

 私はこのことから、日頃はあまり意識していなかった「真理」にあらためて気づかされた思いがしました
 当たり前ではありますが、「私たちの身体は各部分が独立して、それぞれがそれぞれの機能で動いているのではなく、実際には、それら一つ一つすべてがつながり、すべてが連動、連携して動き、それが一つの『力』になって私たちを生かしている」ということです

 帰り際、最後に先生が確認をなさるように言われたことは・・・
「教えられた運動やストレッチを、地道に、気長に続けていくことの重要性」
「続ければ必ず治っていく、身体本来が持っている力」
 でした。

 私は、先生のところを出てから帰宅するまで、時々、かるーくなった肩をくるくると回しながら、自分の身体とは別のことを考え、にんまりとしてしまいました 子どもを育てていくのも、同じ、です
  うちの子は人前に出るのが苦手だから、子役を養成する劇団に入れてみる・・・
  落ち着きがない子だから、春休みや夏休みには短期のお寺修業に行かせてみる・・・
  手先が不器用だから、あみもの教室に通わせてみる・・・
 これらは、全部、本当の話です。
子どもを思う親の思いは尊いですし、親が真剣であればあるほど、安直にその思いつきを笑うことはできません
 けれど、膝の痛みの原因が、膝にあることのほうが意外と稀だ、と教えてくださった曽我先生のお言葉と同じく、私も子育てにおいても、同じこと、を思うのです
 
 子どものさまざまな行動が、必ずしも短絡的には解決しないもの、だと・・・
一つ一つの機能が連動しているように、子どもの行動や言動は、子ども達の「心」「気持ち」「意識」に由来しているものが多いものです
 
 親が、わが子の行動や言動という「目に見えるもの」だけを見て、それに一喜一憂しているだけでは、さまざまな判断を間違うだけではなく、わが子を見失ってしまったり、わが子の大切なサインを見落としたりしてしまうことは多いものです

 ぐずぐずと行動する子を、いつもいつも眉間にシワを寄せ、叱りつけて急かせるだけでは、その子の行動をスピーディーには出来ないですよね にも関わらず、親は案外、毎日毎日・・・時には1年も2年も、「早くしなさい 遅れるじゃなの」と同じ言葉、同じパターンのことしか言っていないことは多いです。

 すべてが連動している・・・私は、すっかりこの言葉にヒットしてしまいました

  
 ご参考までに・・・
 「TKC BODY DESIGN ( TKC ボディーデザイン)」
 〒153-0052 東京都目黒区祐天寺1-27-2 コートガーディニア201 Tel.& Fax. 03-6659-6167


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