我が子を胸に抱いた時の感動、喜びを忘れることはできません。
生まれてきてくれてありがとう。
本当にそうですね
私自身も二人の子どもの母親です。すでに、すっかり社会人になった我が子であり、彼らが生まれた時・・・などは、もう遥か彼方の「古(いにしえ)」の出来事です。
にも関わらず、やはり、二人が生まれた時のこと、本当に小さくて、壊れそうだった頃のことなど、不思議に鮮明に頭に出てきて、その時の空気、匂い、音までも、感じることができます
それを思えば、我が子の誕生からまだ3年、5年、10年・・・そんなお父様、お母様にとっては、「我が子の誕生の日、誕生の瞬間」のことは、ついこの間のことのように思い出されることでしょう。
我が子の話をするのは、とても嬉しく、楽しいことです
けれど、現実の子育ての毎日では、ひっきりなしに文句を言い、教育的見地から?!いろいろな「指導」をして、一日に何度も「ため息」をついている・・・ママ友に会えば、お互いに我が子の愚痴をこぼし合い、共感して手を叩いて笑ったり、一層眉間にシワを寄せて語り合う・・・
でも、思えばそれも、本当は「母親の至福の時間」の一部に過ぎません。
本当に子育てに行き詰まり、親子関係で真剣に悩むような時期は、子ども達が小学校高学年以降のこと、というのが大半ですからね。
先日、娘と話をしていて、こんな興味深い話を聞きました。
娘の大好きな先輩。一人はすでに一児の母で、現在子育てに奔走中のAさん。もう一人はバリバリと仕事をするキャリアウーマン。そろそろ部下もでき、こなす仕事には信頼が厚いBさん。
娘がキャンプリーダーとして活動をしていた頃、この二人の先輩は娘の憧れであり、常に学ぶことの多かった多彩で優秀な方達でした
私は中学や高校生だった娘から、6歳年上の彼女達の話をよく聞き、いかに彼女達が有能なキャンプリーダーで、人としても娘に多くの刺激を与えてくれる立派な女性であることを感じていました。
娘は、久しぶりにBさんにお目にかかったそうです。
仕事の愚痴や悩みをたくさん聞いていただき、たくさんのアドバイスをもらった、と嬉しそうに話してくれました
そんなBさんに、「Aさんはお元気ですか?私も長い間、Aさんにはご連絡を取りそびれて、失礼をしているのです。」と話したところ、Bさんは苦笑をしながら、こう話してくれたのだそうです。
つい先日、久しぶりにAさんと電話で話をしたところ、30分間、ずっと子どもがかわいいという話しや子育ての愚痴をこぼし、最後には「あんぱんまんミュージアムはとっても楽しいところだったよ是非、Bも行ってみてよ」と言われ、正直、返す言葉が見つからなかった・・・と。
私はこの話を聞き、言葉には上手く表現できない複雑な悲しさに襲われました
Aさんは、きっと昔、自分自身がキャンプリーダーとして小さな子ども達の相手をし、人気のリーダーだった頃の経験も活かし、一生懸命に子育てをしているのでしょう。地方出身のAさんは、近くに子どもをちょっと預けることのできる母親もおらず、まさに育児を楽しみながらも、孤軍奮闘しているに違いありません。
久しぶりに話す大好きなB。心の許せる相手です。だからこそ、きっと深い考え、ましてや悪意など何もなく、自分の近況を話しただけだったでしょう。
しかし、まったく別の世界で、完璧に異質の毎日を送っているAさんとBさん。
すでに、ともに泣き、ともに笑った頃の思い出話でしか共感しあえない相手になったことをBさんは感じたことと思います、少なくとも、現時点では・・・
どこにあるかも知らない子ども向けの施設「あんぱんまんミュージアム」に行ってごらん、と言われて、「返す言葉が見つからない」Bさんは悲しかったでしょうし、さびしかったでしょうね。Aさんのことが、大好きだったから・・・
時として、子を持つ親は大きな勘違いをします
かわいくて仕方のない我が子・・・時には怪獣になって、母親を大混乱させる我が子だとしても、何ものにも代え難い存在の愛しい我が子と暮らしていると、すっかり感覚が麻痺してしまい、常に「母としての目線」でしか物事を考えられないようになります
我が子の話をする・・・ 我が子の写真を見せる・・・ 我が子だけが映ったポストカードを送る・・・
世の中には、「母となること」とは違うことに、人生の意義を見出し、日々を過ごしている人もいます。
また、我が子が欲しい!と強く願いながらも、残念ながら、子どもに恵まれない夫婦もたくさんいます。中にはまさに今、夫婦で辛く、長い不妊治療をされているご夫婦もあるでしょう。
子どもはかわいいですね
私は、教室の子ども達を抱きしめながら、ときどき、我が子が幼かった頃のことを思い出すこともあります
母と母、親と親に通じる共通語や世界観は確かにあります。
でも、それが世の中全体に通じるものだと勘違いしてしまう自分がいる、ということを自覚しませんか?そして、そういう自分を戒め、本当の意味での優しい人、人を思える人になれればいいな・・・と思います
新しいブログのご紹介
5月から、新しい「子育て」ブログが始まっています!
その名も「親子の関係 いろはにほへと」
毎日、一生懸命に子育てをしていても、なかなか思うようにいかない・・・親子関係ってむずかしい・・・そんなふうに感じているママはたーくさん。
月に3度、アップするブログには、「子どもとの接し方」「家庭教育のあり方」「しつけ」等、身近なことから、子育てのヒントをご紹介します!
生まれてきてくれてありがとう。
本当にそうですね
私自身も二人の子どもの母親です。すでに、すっかり社会人になった我が子であり、彼らが生まれた時・・・などは、もう遥か彼方の「古(いにしえ)」の出来事です。
にも関わらず、やはり、二人が生まれた時のこと、本当に小さくて、壊れそうだった頃のことなど、不思議に鮮明に頭に出てきて、その時の空気、匂い、音までも、感じることができます
それを思えば、我が子の誕生からまだ3年、5年、10年・・・そんなお父様、お母様にとっては、「我が子の誕生の日、誕生の瞬間」のことは、ついこの間のことのように思い出されることでしょう。
我が子の話をするのは、とても嬉しく、楽しいことです
けれど、現実の子育ての毎日では、ひっきりなしに文句を言い、教育的見地から?!いろいろな「指導」をして、一日に何度も「ため息」をついている・・・ママ友に会えば、お互いに我が子の愚痴をこぼし合い、共感して手を叩いて笑ったり、一層眉間にシワを寄せて語り合う・・・
でも、思えばそれも、本当は「母親の至福の時間」の一部に過ぎません。
本当に子育てに行き詰まり、親子関係で真剣に悩むような時期は、子ども達が小学校高学年以降のこと、というのが大半ですからね。
先日、娘と話をしていて、こんな興味深い話を聞きました。
娘の大好きな先輩。一人はすでに一児の母で、現在子育てに奔走中のAさん。もう一人はバリバリと仕事をするキャリアウーマン。そろそろ部下もでき、こなす仕事には信頼が厚いBさん。
娘がキャンプリーダーとして活動をしていた頃、この二人の先輩は娘の憧れであり、常に学ぶことの多かった多彩で優秀な方達でした
私は中学や高校生だった娘から、6歳年上の彼女達の話をよく聞き、いかに彼女達が有能なキャンプリーダーで、人としても娘に多くの刺激を与えてくれる立派な女性であることを感じていました。
娘は、久しぶりにBさんにお目にかかったそうです。
仕事の愚痴や悩みをたくさん聞いていただき、たくさんのアドバイスをもらった、と嬉しそうに話してくれました
そんなBさんに、「Aさんはお元気ですか?私も長い間、Aさんにはご連絡を取りそびれて、失礼をしているのです。」と話したところ、Bさんは苦笑をしながら、こう話してくれたのだそうです。
つい先日、久しぶりにAさんと電話で話をしたところ、30分間、ずっと子どもがかわいいという話しや子育ての愚痴をこぼし、最後には「あんぱんまんミュージアムはとっても楽しいところだったよ是非、Bも行ってみてよ」と言われ、正直、返す言葉が見つからなかった・・・と。
私はこの話を聞き、言葉には上手く表現できない複雑な悲しさに襲われました
Aさんは、きっと昔、自分自身がキャンプリーダーとして小さな子ども達の相手をし、人気のリーダーだった頃の経験も活かし、一生懸命に子育てをしているのでしょう。地方出身のAさんは、近くに子どもをちょっと預けることのできる母親もおらず、まさに育児を楽しみながらも、孤軍奮闘しているに違いありません。
久しぶりに話す大好きなB。心の許せる相手です。だからこそ、きっと深い考え、ましてや悪意など何もなく、自分の近況を話しただけだったでしょう。
しかし、まったく別の世界で、完璧に異質の毎日を送っているAさんとBさん。
すでに、ともに泣き、ともに笑った頃の思い出話でしか共感しあえない相手になったことをBさんは感じたことと思います、少なくとも、現時点では・・・
どこにあるかも知らない子ども向けの施設「あんぱんまんミュージアム」に行ってごらん、と言われて、「返す言葉が見つからない」Bさんは悲しかったでしょうし、さびしかったでしょうね。Aさんのことが、大好きだったから・・・
時として、子を持つ親は大きな勘違いをします
かわいくて仕方のない我が子・・・時には怪獣になって、母親を大混乱させる我が子だとしても、何ものにも代え難い存在の愛しい我が子と暮らしていると、すっかり感覚が麻痺してしまい、常に「母としての目線」でしか物事を考えられないようになります
我が子の話をする・・・ 我が子の写真を見せる・・・ 我が子だけが映ったポストカードを送る・・・
世の中には、「母となること」とは違うことに、人生の意義を見出し、日々を過ごしている人もいます。
また、我が子が欲しい!と強く願いながらも、残念ながら、子どもに恵まれない夫婦もたくさんいます。中にはまさに今、夫婦で辛く、長い不妊治療をされているご夫婦もあるでしょう。
子どもはかわいいですね
私は、教室の子ども達を抱きしめながら、ときどき、我が子が幼かった頃のことを思い出すこともあります
母と母、親と親に通じる共通語や世界観は確かにあります。
でも、それが世の中全体に通じるものだと勘違いしてしまう自分がいる、ということを自覚しませんか?そして、そういう自分を戒め、本当の意味での優しい人、人を思える人になれればいいな・・・と思います
新しいブログのご紹介
5月から、新しい「子育て」ブログが始まっています!
その名も「親子の関係 いろはにほへと」
毎日、一生懸命に子育てをしていても、なかなか思うようにいかない・・・親子関係ってむずかしい・・・そんなふうに感じているママはたーくさん。
月に3度、アップするブログには、「子どもとの接し方」「家庭教育のあり方」「しつけ」等、身近なことから、子育てのヒントをご紹介します!