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まちだ ひろがりネット

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町田・生活者ネットワークの活動日記

相模原と町田の間の境川

2012年11月17日 | 活動
境川ウォーキングでした。
雨模様で始まり雨降りで終了した半日。傘をさしたり畳んだり。
そんなはじまりでしたから、まさかこんなにたくさんの出あいがあるとは、
期待すらしていませんでした。

歩き出してすぐ、アオサギ。飾り羽が雨にぬれて重たそう。
セグロセキレイ、ハクセキレイ。ここで両者の見分け方講座。
セグロセキレイは顔まで黒く、ハクセキレイは顔は白い。
渓流の宝石、カワセミ。もう渓流でなくてもいいやい、という勢いですねえ。
でかい頭は穴を掘るときに力を発揮、短い足は穴の中で必要にして十分の長さ。

ドバト、ムクドリ、イソシギ。え、イソシギ?磯にいるのじゃないの?
磯ではあまり見ないそうです。映画の音楽に無かった?イソシギって。

カルガモ、コガモ。マガモもいました。
そのなかに、マガモのオスとも断定しかねる姿のカモがいて、
講師はマガモとカルガモの交雑ではないかと話しました。
こういう交雑種は子孫が残せないのですよ、という話に。
子孫が残せる場合はその種どうしは近縁という証だそうです。
そのややこしいオスの後ろをメスのマガモがついて泳いでおりました。

二面ばりの川なので、あるかないかの川原にセイバンモロコシがはえて、
そこに雀が小さな群れでおりました。
セイバンモロコシは外来種で、モロコシの名のとおりトウモロコシも仲間。
でもその実は似ても似つかず。講師によると、トウモロコシの実の方が
驚嘆に値するそうです。

セイバンモロコシに混じってこれはススキの穂かなと思っていたら、オギというそうで。
なかなか、中途半端な知識だと自分に気づきます。おなじことはドングリでも。

椎の木系の実も、樫の木系の実も、私にはひとからげにドングリですが、
えぐみが多いもの、少ないもの、形の丸いもの、細いもの、いろいろあります。
共通してカップのなかに実がある、という形ですが、これはどうしてでしょうね。
これは未だにハテナ。

木の実にはエグイ、という味の中にちょっぴり毒気も潜ませて、
野生の鳥といえども一気に食べてしまうと死ぬこともあるそうです。
木の都合としては、大量に食べられて一カ所にどんと排泄されては困る、
ぽつぽつとあちこちに落として欲しいので、いっぺんに食べられないような作戦とか。

エノキは道具の柄によく使われた木だから。
クサギは臭いから。ええっ。。でも濃いピンクの星形のガクの中に青い実が美しい。
ミズキは春先に切ると水がどんどん出て来るから。
クマノミズキというのもあって、葉のつき方がちがう(対生)。
ニンドウは忍冬。スイカズラともいい、実をかじってみると甘い。

講師はNPO法人「境川の斜面緑地を守る会」代表 荘司たか志さん。
http://homepage3.nifty.com/sakaigawa/index.htm

最後に講師はこう締めくくりました。
川原に向かって開ける斜面緑地は、落葉樹が本来の木です。だから、保存するなら落葉樹。
もともと氾濫するたびに川原は荒れ、落葉樹のように開拓の力のある木が住める環境。
ところが、護岸整備がされて環境が落ち着いて来ると、常緑樹が進出してきます。
常緑樹に覆われた林は暗く、季節的な見た目の変化(紅葉、落葉、新緑)が
乏しくなるので人の目が楽しむ林になりません。それに暗いというだけで
人は近寄りたくなくなります。
いま、親水の場になるよう川原の改造工事をしていますが、植生はその場にあったものを、
そして常緑樹ではなく落葉樹をとお願いしています。

本日であった野鳥。16種以上。
説明を受けた草木。34種以上。
クモと猫。
狸はこのごろ見なくなったとのことでした。。。。

(お)









どこまでが内側で、どこからが外側?(法大シンポより)

2012年11月10日 | 活動
法政大学シンポジウム。「地域社会の崩壊と再生」
まず、福島県関係者の報告に多くの時間が割かれた。
飯館村村長、生協あいコープふくしま理事長、飯館村の若い酪農家
いいたてカーネーションの会代表、農業ジャーナリスト、福島大学小規模自治体研究員

  飯舘村村長からは、10年かけて育んできた村の「までいライフいいたて」が
  3.11の震災時に起きた原発事故の影響で一気に崩れて行った無念さが語られた。
  どんな大災害でも、ゼロから出発し直せる。このとき、家族も地域も復興に向けて
  一致団結する。
  しかし原発事故は、ゼロの状態がいつまでも続く。地域はおろか家族もばらばらになる。
  被災住民への支援金がますます関係をややこしくする。
  こんなことになったのは、と村長は語る。
  こんなことになったのは、戦後、効率とスピードとお金を目標にやってきたからだ。
  経済成長にかげりが見え始めた時期の大地震と原発事故。
  維新後、戦後、そして3回目のこの転換点。みんなで考えて欲しいと。

  コープの理事長は、組合員の4分の一が移住脱退をして経営の危機を感じたこと。
  しかし4分の3は移住できなかったこと。そこで、放射能に汚染された郡山で
  いかにくらしていくか。添加物や農薬や洗剤などに取り組んできた生協として
  この放射能のある生活をも乗り切って行こうと決意したことなどを語った。

  若い酪農家。飯舘村で代々の土地を守って次世代に受け継ごうと思っていた矢先にくじかれた。
  いま、避難して北海道で酪農家を手伝う日々。周囲からどうして福島の人は移住しないか、
  除染しても意味ないのじゃないか、汚染した土地の野菜を売ってくれるな、
  それぞれの立場から意見非難こもごも聞かされる時、自分たちの土地への思いは理解されないと
  感じている。

  カーネーションの会の代表は、仮設住宅のお年寄りの生き甲斐を見つけたと報告。
  仮設住宅は過半数が老人。何もすることが無くなって目から光が失われていた。
  痴呆症、神経症、病気、などにどんどん冒される。村では昔から嫁入りの着物を
  リメイクしていた。そこで、小物や衣類を作ってもらい、都会のデパートで売ることになった。
  得意のわらじを布草履にかえて、これも作ることで生き生きしてもらうことができた。

立場、年代、それまでの生活によって、原発事故後の対処方法や思いが万別であること、
そのことによる周囲の反応がときにおせっかい、勝手、見当違い、おじゃまになることなどを知った。
たとえ正論でも、それをかざして来る人間がいかにも無神経に見えることがある、とも分かった。

シンポジウムが終わったのは5時半。実に4時間という長丁場であった。
福島大学、法政大学それぞれの教授、研究者の話も聞いた。
現場で格闘する人々の後ろ盾ともなり、支柱ともなり、羅針盤ともなるべき人々だろう。
しかし、かれらにもまだ3.11原発事故からの起死回生の策は見えないようだった。
政治に強くもの申すのが今考えうる策の一つだと言う研究者はあった。

最後に、福島大学の学生(男子)が言った。関東でも線量の高いところがあると聞く。
測って歩いてみて欲しい。「どこまでが内側でどこからが外側か、知りたい」。

外だと思っている私たちは、内側であると思って真剣に考えてみたい。

(お)


天のしずく

2012年11月07日 | 活動
辰巳芳子さんの映画「天のしずく」を観ました。
「命のスープ」「大豆ひとつぶ運動」などについてじっくり教えられるようでした。
知らぬ間に涙したりしました。周りでもハンカチを使っていました。
ぜひご覧ください。(インターネットで予告編があります)

上映までの待ち時間、書店で時間をつぶし 平積みの水上勉「土を喰う日々」を購入。
食べ物を大事にする心のありようと 手間を惜しむことなく丹精込める作業のことなど 
とても共通する心根があると思ってちょっと驚いています。
そうそう、梅仕事についてはまったく同じに慈しんでいるようです。

ゴミを燃やす事は ダイオキシンや放射性物質、そして水銀やアスベストなど様々な有害物質を拡散させる事で、
ゴミをださない為には 暮らしを大切にすることだという思いが深まりました。

                                       (じ)

リニア中央新幹線の正体見たり

2012年10月22日 | 活動
そもそも、中央新幹線(整備新幹線として)構想と
リニアモーターカーの合体であった。

JR東海は中央新幹線構想に脅威を感じた。なぜならこれは
国主導で、民間事業者たるJR東海の事業とはなり得なかった上に、
東京、名古屋、大阪という現在の東海道新幹線と同じ駅をつなぐものであったから、
東海道新幹線の利用客が奪われる、と思ったのだ。
企業の経営危機、である。

そこでいささか無理をして、リニア中央新幹線というものを打ち上げた。
東海道新幹線はJR東海のドル箱。国鉄からJRになった時、5兆円の借金をして
このルートを買った。いまだ2兆円しか返済が終わっていない。
今回ふたたび5兆円の借金をする。そして国の事業ではなく、JR東海の事業とする。
リニア中央新幹線が開通したら、いまの東海道新幹線は各駅停車にするそうだ。

リニアは日本の屋根アルプスの大深度地下(40m)を通ることになっている。
だれしもすぐ懸念するのは地下水脈を切るおそれ。
しかも破砕帯を横断するので、ゆれればずれてしまう危険。
土砂崩れも心配される。

最高速度500km/時のときにどれくらいの電力を食うのか。公開されない。
学者が試算して、新幹線の40倍だろうというと、いや、平均は3倍くらいですと言う。
(平均でリニアは走らない。最大電力に備えるのが当たり前だろう、と講師)
実のところの数字は公開されない。

相模原市は大いに期待して、5回/時停車する前提でまちが活性化すると謳う。
しかしJR東海はそんなに停車できないのが本音。せいぜい1回だ。
両者かみあわないまま、説明会は進められる。
どんな時刻表になるのか、いまだ公開しない。

電磁波の影響を過小に評価しようとしている。WHOによると4ミリガウスで小児白血病が増える。
そんなに深くない山梨の実験線で、みみずが逃げ出して果樹が弱ったという。
しかしリニア新幹線は2000ミリガウス以下を基準として採用する。

都合のいいようにしか評価しないのは原発と一緒。

民間企業だから、やっかいだ。
国家プロジェクトなら情報公開はそれなりにされるだろう。しかし
民間だから、企業利益のために情報公開されなくてもしかたがないらしい。

町田の地下もリニアが通る。試験掘削のあとをつなぐとルートが見えてくる。
町田にも1カ所くらいは直径30mの巨大竪坑が掘られるだろう。大量の土砂が発生。
リニア自体の通路を掘っても土砂が大量にでる。これら土砂はどうなる。
運び出すダンプトラックが市街地を何十台となく毎日走るだろう。

今でも十分速い東海道新幹線。
東京~名古屋1時間半が40分になることのために冒す危険は大きすぎる。
しかも利用者が減ってきて今でも時間帯によっては間引き運転だそうだ。
企業の危機のためにリニア新幹線が必要と思ったJR東海。
いま5兆円の追加借金をすると、首が回らなくなるのでは?
そのとき、公共性の名の下に税金が投入されるにちがいないと、講師はいう。

そもそも中央新幹線(整備新幹線)はどんな工事プランだったのだろう。
すぐにも実行されそうだったのか、しばらくはプランのままでいたのか。

JR東海の経営危機。そのおかげであっちもこっちも振り回されている。

(お)






がれき焼却と「プラスチック・スープの海」

2012年10月17日 | 活動
町田市では11月から災害廃棄物の焼却を始める予定です。
東京都の試験焼却で「安全」のお墨付きを得ているので 市としての検査焼却はなされません。
そもそも 焼却の決定については市長会で合意しただけで ゴミの広域処理に法的根拠はない、との事。 
(ユーストリームで山本節子さんの講演をお聴き下さい)
先日 町田で開催された学習会での資料によると 町田市の2号炉・3号炉はとても古い炉のため
ダイオキシン類の年間総排出量が他の焼却炉と比較して著しく多く、絶句しました。

  データは2009年。 単位 mg-TEQ

中央清掃工場   0.00061
世田谷清掃工場  0.000036
板橋  〃    0.018
足立  〃    0.000095
江戸川 〃    0.18
練馬  〃    0.0018
立川市 〃   45

などなど。

ワースト1は 奥多摩クリーンセンター 117.0006
町田市は ワースト2 60.007 です。

もともとダイオキシンの排出量が多かった町田で さらに災害廃棄物まで焼却するのかと 信じられない思いです。
焼却について住民監査請求をした会についても報道されましたが
いろいろな行動で焼却を止められたらと考えます。

ようやく「プラスチック・スープの海」を読み終えました。
3.11の津波による プラスチックを含め様々な環境負荷のの高い化学物質の海への拡散についても書かれています。
ぜひ 多くの人に読んでいただきたい本です。


                                  (じ)