日限山4丁目は、約50年前、京急が森林におおわれた山地を開発し、宅地造成してできた新町です。第一世代は、東京や横浜の既存の町から戸建住宅(マイホーム)に住むことにあこがれて移住してきた、経済的には当時の高度経済成長をささえた中間層でした。東京から移住してきた人は、故郷は東京ではなく全国各地だったでしょう。横浜の既存の町から移住してきた人の中にはもともと故郷は横浜という人もいたが、住宅事情が悪かったので新町に移住してきたのでしょう。
第一世代で公園のある町に育った人は非常に少ないと思います。神社があった、自然があったという経験知識の人がほとんどだと思います。
西洗公園が、神社や自然に相当すると思った人は多いと思いますが、公園を維持管理する知識はなかったと思います。このことが過去50年の西洗自治会の公園維持管理に大きな悪影響を与えたと思います。
横浜市には各公園に公園愛護会を設ける制度があり、公園の面積に応じてわずかな謝金が市(各区土木事務所)から出ました。西洗自治会もこの謝金をいただくため、公園愛護会を設けましたが、会員は自治会長、生活環境部員の一部で、自治会員から愛護会員を募集しませんでした。自治会員も、愛護会員になりたいと強く希望する人はいませんでした。
日限山4丁目の第一世代は、西洗公園を維持管理する経験知識がなかったのですが、公園清掃を行う常識はあり、港南土木事務所からいただく謝金を利用して毎月1,2回、各回当番班2班が公園清掃を行うシステムを設けました。これはすぐれたシステムで、第一世代が若い間は、雑草取り、落ち葉掃除がよく行われてきました。
しかし、いかんせん、住民には公園維持管理知識がなく、とった雑草、落ち葉はすべて大きなビニール袋に入れ、ゴミとして処分していました。
つまり、西洗公園では土がやせる致命的問題がどんどん大きくなりました。ソメイヨシノはもともと寿命がありますが、西洗公園では普通より短命でした。ケヤキはまだまだ生長する木ですが、枯れ始めた木が増えつつあります。これらの木では上部で枯れ枝が生じています。今年度に入って、ケヤキで1回、ソメイヨシノで1回、直径5~10cmもある太い枯枝が公園の運動広場に落下しました。幸い、けが人はでませんでした。(注)港南土木事務所は、この問題解決のため、助からないと予測した木については伐採、助かると予測した木については強剪定を行う予定です。
根本的には、西洗公園愛護会は、公園維持管理に関する知識を学び、土づくりに取り組まなければなりません。今年度から公園愛護会は活動する愛護会に変わりました。とった雑草、集めた落ち葉、落ちた枯枝はゴミとして処分せず、変形した地形の修復、土づくりに100%活用します。
今後10年で第一世代は確実に消えます。第二世代が日限山4丁目の町づくりを担当します。第二世代の人々は、第一世代に代わって自分達が町づくりを担うのだと自覚してほしいと祈ります。
私は84歳です。老病に苦しんでいます。第一世代の最後の生き残りです。西洗公園については本当に申し訳ないことをしたと思っています。私は、西洗公園について、またその維持管理について無知でした。そのことに気付いたので、必死の思いで、西洗公園について、またその維持管理について学び、実験し、第二世代のために参考になる西洗公園維持管理知識を蓄積したいと思っています。これを町のボランティアとしての最後の仕事とし、死にたいと思います。
公園にいて維持管理の仕事実験をしている時間が長くて、西洗公園を私物化しているとの厳しい批判を受けています。西洗公園をよく観察しながら、公園維持管理について学問しながら、西洗公園愛護会でよく相談しながら、公園利用者や近くに住む人からよく情報を収集しながら、港南土木事務所とよく相談しながら、公園維持管理の目的を忘れず、独断暴走することがないようにします。84歳の老人が、園丁のようなことをして公園を楽しんでいると思ってご容赦下さいますようお願い申し上げます。
西洗公園の5大要件は、1. 安全、2. 清潔、3. 美しさ、4. 樹林地がある樹木公園の特長・広々した芝生広場・充実した遊具・日本で開発された国民的スポーツと思わるゲートボールができる面積の運動広場・青空市場などを開催できる広場のバランス( 町の人々の居場所・活動場所・災害時避難場所として大きな効用)、5. 永続的な維持管理ができる港南土木事務所と西洗公園愛護会と西洗自治会の協働と思います。
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