Macで楽しくお仕事

Macを仕事で使う際のメリットや問題点と解決法

電子メールの秘匿性

2014-05-04 11:24:39 | デジタル・インターネット

 Google が利用規約に「Gmail のメールの内容を分析する」ことを明記したということが、話題になっているようです。しかし Google は、以前から利用規約に「利用者のコンテンツを自社のビジネスのために利用する」という意味の文を載せています。私は Gmail を利用し始めたとき、利用規約とプライバシーポリシーを全部読み、その文章にも気づいていましたので、Gmail は、誰に見られても問題のないようなやりとりにしか使わないようにしてきました。

 私が Gmail を利用し始めた頃、Gmail はメールボックスの容量が無制限というのが大きな魅力でした。どんなに沢山のスパムメールや迷惑メールが来ても、メールボックスが溢れて、メールが受け取れなくなるという心配はありませんでした。Gmail のメールアドレスは、信用できるか出来ないか分からない人にも知らせることのできるメールアドレスとして、大変ありがたいものでした。

 Google が Gmail というサービスを提供するには、それなりのコストがかかっているはずです。それを利用者に無料で提供するからには、何らかの形で収益に結びつけようとしているはずであり、そうしなければ、コストを負担する意味がありません。

 インターネットを流れる情報は、途中の経路で、誰に見られているか分かりません。電子メールの本文も、途中の経路で、誰に読まれているか分かりません。添付ファイルも、経路の途中で、誰に見られているか分かりません。

 世界中で利用されている郵便サービスには、ハガキもあれば、封書もあります。ハガキには、他の人の目に触れても困らないようなことしか書きません。他の人の目に触れてほしくない内容のものは、封書で送ります。

 電子メールで「封書」を送るには、メールの内容を暗号化するしか方法がありません。

 メール本文や添付ファイルを暗号化する機能は、ずっと以前から標準的にサポートされていますし、メールソフトも、ずっと以前から対応しています。ただし、暗号化するには、電子証明書が必要です。

 電子証明書は、いつでも購入することができ、その価格は別に高いものではありません。郵便で封書を送るとき、ハガキより高い料金を支払います。それと同様に、暗号化するには少しお金がかかるのだ、と思える程度の金額です。(年間 2,000円から 3,000円程度ですが、もう少し安くできるのではないかとは思います。)

 ハガキは便利なサービスです。絵ハガキが封書になってしまったら、なんだか面白くないものになりそうな気がします。ハガキであれば、楽しく回し読みもできますが、封書で送られてきたものは、「ちょっと読んでみて」と渡されても気が引けます。

 電子メールも同様です。暗号化しないのであれば、他の人に読まれても構わない、という前提で使うべきだと思いますし、それはそれで、とても便利な通信手段だと思います。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。